現在放送中の“なんとなく歴史が学べる映像”が楽しめる戦国バラエティー番組「戦国炒飯TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」(TOKYO MX、BS11ほか)。中でも初回放送以降、人気コーナー「ミュージックトゥナイト」に登場するうつけ坂49が大きな話題を呼んだ。
彼らにスポットを当てた5週連続特集として、これまで長谷川秀一役の山崎大輝、堀 秀政役の橋本祥平、拾阿弥役の深澤大河、前田利家役の滝澤 諒にインタビューしてきた。ラストを飾るのは、森 蘭丸役の木津つばさだ。
うつけ坂49のセンターという大役を任された木津つばさ。大先輩とのお気に入りシーンや推しメンなどを語ってくれた他、グループへの愛が垣間見えるインタビューとなった。
「意識が飛んでいた」 “がむしゃら”が生んだ存在感
――番組への出演が決まった際の心境について教えてください。
もともと前番組の「戦国鍋TV」がすごく人気があって、いろんな俳優さんを輩出した番組だっていうのを知っていたので、出演者も一新される「戦国炒飯TV」への出演っていうのは、ワクワクを感じつつもプレッシャーを感じましたね。
――しかもセンターというポジションですよね。
年齢的にも実力的にもまだ自分では及ばない部分があると思っているので、そんな大役を任せてもらってありがたいのと同時に、「僕でいいのかな」っていうのは思いましたね。同時に、しっかりやらなきゃなって。
――森 蘭丸といえば、楽曲「黒い小姓」の魂のこもったパフォーマンスが印象的でした。どういった心境で撮影に挑んだのでしょうか。
放送されるとき、どういう形で映るのか、セリフの音がどう放送に乗るのか、踊っている間は分からないから、とにかくがむしゃらにやるしかないと思いましたね。
踊った回数でいえばそう多くないんですけど、2時間のライブをするよりも疲れました(笑)。ソロで「僕は気が利く!」と言うパートは意識が飛んでいましたね。ほとんど覚えてないですもん。
それで実際、放送を見てみたらもうとにかく「全員格好良いな」って。自分は役者ですけど、もしアイドルになったらこんな感じだったのかなっていうのを味わっています。新しい夢が叶った感じというか、現実とはまた違うところでこうやって支持してくれる方が増えたっていうのはすごく嬉しいですし、ちょっとびっくりしています。
――役作りについてお伺いします。森 蘭丸を演じる上でどんなことを意識しましたか。
森 蘭丸って聞くと、「戦国鍋TV」に登場する「信長と蘭丸」を思い浮かべる方も多いんじゃないかと思うんです。
信長さんはプロデューサーの立場、というのを最初から知った上で演じなきゃいけないので、蘭丸の個人的な感情よりも、グループとしての信長さんへの気持ちっていうものを意識してやりました。
でも役を作る上で「信長と蘭丸」の映像は何度も繰り返し見て、当時の森 蘭丸(演:鈴木拡樹)の表情や喋り方は勉強しましたね。
――この役に限らず、普段役作りで大切にしていることを教えてください。
役として生きることっていうのはもちろん大事なことなんですが、僕とリンクしているところを探したり、リンクしているところがなかったらそういう部分を作ってあげたり。役と友達になることを、自分の中では第一優先にしています。
“自分なんだけど、自分じゃない自分”が動いているような感じになれたら最高だなって思うので、そういうことを意識していますね。
――うつけ坂49の収録では、そういった“友達になる”感覚は感じましたか。
ひとりで役を作るタイプの作品ではないので、難しいところですね。“友達になる”とは少し違いますが、僕は弟(森 力丸役・廣野凌大と森 坊丸役・長江崚行)とのつながりっていう部分を意識していました。
弟たちに関しては、長江崚行と友達なので、彼のやりたいことはなんとなく分かっていて。彼に「弟どうするの?」って聞いたら、「兄貴に付いていきやす!」みたいな感じで言ってくれたので、すごく助けられましたね。
とはいえ、1日での収録だったので、撮影する中で作っていった感じです。数日間に渡っての撮影だったら、1回家に持ち帰って作り込んで……っていう作業もできたと思うんですけど。ギュッとした収録だったので、皆で力を合わせて意見を持ち寄って、その場で作るっていう形で作りました。
今回が初めましての方も多かったので、短時間で仲良くなれるのかなっていう心配もあったんですけど、空いている時間にコミュニケーションを取り合って、チームとしてまとまっていけたんじゃないかと思います。
――他の天下ファイブのメンバーとは事前に打ち合わせをしたのでしょうか。
拾阿弥役の深澤大河くんとは以前、兄弟役で共演したことがあったんですけど、今作ではめちゃくちゃしばかれましたね(笑)。彼がそういう芝居をアドリブでオーバー気味に入れてくれたので、蘭丸との関係性も分かりやすく浮き彫りになっていったんじゃないかなと思います。
そういう感じで、特に皆で話してっていうことはなかったのですが、カメラリハーサルの際に皆のやりたいことを調整して、芝居をしながら伝えあっていく形が多かったですね。
――そういった作り方をする作品は珍しいですよね。
そうですね。僕は舞台への出演が多いので、段階を踏まえた上で役作りをしたり、稽古場以外の場所で自分の中で作り込んだりっていうやり方をすることが多かったんです。
今回、その場で(役に)入り込んで、撮っていくというのを経験してみて、1日だけだったんですけどめちゃくちゃ濃く感じたというか、家に帰った後で「森蘭丸として過ごしたな~」ってすごく感じましたね。
実際に放送されて、「うつけ坂」がTwitterのトレンド入りしているのを目にしたりして、どこか他人事のような感じで「すごいなあ」って思っていました(笑)。僕も一ファンとして、うつけ坂を応援しようと思っているので、放送を見ていると自分じゃない人が存在しているような不思議な感覚がありますね。
織田信長役・加藤将と共に背負ったセンターの重圧
――稽古や収録時の印象的なエピソードがあれば教えてください。
織田信長役の加藤 将(以下、将ちゃん)もダンス稽古の場にいたんですけど、彼は僕と同じ場所で踊るので「ここ、こうしたらええよな」みたいなことをよく言い合っていました。なので、2人で一緒に作ってきたセンターみたいな感じがありましたね。
ダンス収録のときは自分が先に撮って、後から将ちゃんが撮ったんですけど、「つばさがあそこまでやったら、僕どうしたらええねん」みたいなことを言われたりして(笑)。
全員の想いを乗せた楽曲ではあるんですけど、僕の中ではWセンターというか。稽古からずっと一緒にやってきたから、織田信長の「黒い小姓」でもあるんだなっていう気持ちがありますね。
だから初回放送を見たときに、「これ、アイツもやんねんな」って思ったらなんか笑えてきちゃって(笑)。彼がセンターに立つ第七話の「黒い小姓(信長ver.)」の放送が待ち遠しかったですね。
でも、それが放送されているってことは、「蘭丸どうなっちゃうの?」ってなっている回なので、ファンの方には信長さんのセンターだけじゃなく、僕のことも気にかけてもらえていたら嬉しいです。
初回から見ていると「このグループ、ケンカしてばっかりじゃん」って思う方もいるかもしれないんですが、「いやいや待ってろよ、ここからが楽しいぞ」って思いながら、僕自身も毎週放送を楽しんでいます。
――全編を通して、木津さんイチオシのシーンはどこでしょうか。
僕が1番楽しかったのは、第九話の仲直りで相撲を取るシーンですね。(堀 秀政役の橋本)祥平くんは、僕が初めて2.5次元作品に出演したときに共演させてもらった先輩なんですけど、今回の共演は、その作品以来なんですよね。
お会いする機会自体は何度があったんですけど、一緒にお芝居の仕事をするっていうのは4年ぶりだったので、その祥平くんとまさか体と体をぶつけ合うことができるとは夢にも思わなかったですね(笑)。
僕にとって大先輩ですし、2.5次元というジャンルを先頭に立って引っ張っている方でもあるので、そのシーンは本当に嬉しかったです。もう本気で挑んだので、顔もかなりガチでしたね。
――ではそのシーンは表情に注目ですね。
ぜひガチな顔を見てもらいたいです!
表情と言えば、瞬きも注目ポイントですね。人って責められたり不安を感じると、瞬きが多くなるらしいんです。そういうのも取り入れて、過度に瞬きをしてみたりもしたので、DVDやBlu-rayを第一話から見るときは、僕含め皆の表情の変化や細かい演技にも注目してもらいたいですね。その上で、ぜひ推しを見つけてもらいたいです。
――ちなみに木津さんの推しメンは誰でしょうか?
実は僕、伊藤彦作(演:大海将一郎)をめちゃくちゃ前に押したかったんです。ずっとあの位置から動かない人、彦作だけなんですよ!あの人動かないし、だけど上位7人にはずっと入っているし。
そういうところにフィーチャーして彦作を本当は前に出したかったんですけど、大海くんがいい人だから、「いいよ、大丈夫だよ。僕はちょっと後ろにいる感じで」って。
その思い出があるから、放送見ながら毎回「彦作、もっと前に行けよぉ!」って、つい思っちゃいますね。
彦作も好きなんですけど、森 蘭丸としては……(キメ顔で)みんな好きですよ。
――もし木津さんご自身がうつけ坂49のメンバーだとしたら、どんなポジションを狙いますか。
すごい後ろにいるんだけど「なんか気になるな」って思われて、2年後にセンター取るようなところを狙いたいですね。ダークホース的な。
最初はガツガツいかないで、ちょっとずつファンの方に「あそこの後ろのほうにいる木津って面白いんじゃない?」っていう意識をじわじわ植え付けていって、最後にはすーっと前に……って、これ1番性格悪いやつですね(笑)。
「黒い小姓」は蘭丸のエピソードを歌詞にしているので、僕がセンターになったあかつきには、木津つばさの思い出をぜひ歌にしてほしいです!
夢描くうつけ坂49の“未来” 「終わりだと思っていない」
――改めてになりますが、木津さんの思ううつけ坂49の魅力を教えてください。
うつけ坂49、まさかの爆誕! ということで、僕自身もなかなか実感が湧かなかったんですけど、放送を重ねる度にファンの方が盛り上がってくれているのを感じて、すごく嬉しく思います。
こういう状況下で、なかなか気軽に家から出ることができなかったり、僕たちも仕事が思うようにできなかったりしますが、「人を笑顔にしたい」とか「楽しませたい」っていう気持ちが、役者である僕たちは人一倍強いと思うんです。
だから、皆を楽しませることができたっていうのが、うつけ坂49の1番の魅力なんじゃないかと思います。
――最後に、これまで放送を楽しんでくれたファンに向けて、メッセージをお願いします。
うつけ坂49がここまで多くの人に愛してもらえるとは、僕自身、想像していませんでした。本当にファンの皆さんがいたからこそ、僕たちはこうしてアイドルとして活躍することができましたし、知っていただくことができたと思っています。
僕自身はまだこれで終わりだとは思っていないので、森 蘭丸として復活して皆さんの前に立てる機会がいつか来ると信じて、その日に向けて「黒い小姓」を忘れないようにしっかりと踊り続けますので(笑)、皆さんもぜひ何度も「黒い小姓」を聴いて、これからもうつけ坂49の応援をしていただけたらと思います!
* * *
今回はうつけ坂49・天下ファイブ5週連続インタビューのラストとなる第5弾をお届けした。全5回を通じて、より多くのうつけ坂49の魅力を見つけられたのではないだろうか。
「ミュージックトゥナイト」のマンスリーピックアップは、うつけ坂49から次のアーティストへとバトンタッチとなる。次は果たしてどのようなアーティストが登場するのか。「戦国炒飯TV」が放つ新たな“伝説”が楽しみである。
うつけ坂49特集一覧
▶︎山崎大輝「この脱力感の虜になってほしい」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【長谷川秀一 編】
▶︎橋本祥平「負けてられないなって刺激をもらいました」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【堀秀政 編】
▶︎深澤大河「想像を膨らませて楽しんでもらいたい」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【拾阿弥 編】
▶︎滝澤諒「ドキドキ感がいいスパイスに」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【前田利家 編】
番組概要
【タイトル】
「戦国炒飯TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」【放送情報】
TOKYO MX 毎週土曜25:00~
BS11 毎週土曜25:00~
テレビ埼玉 毎週月曜23:30~
千葉テレビ 毎週木曜24:00~
北海道テレビ 毎週木曜25:20~
テレビ神奈川 土曜22:30~U-NEXT、Amazonプライムビデオなどでも配信中。
【公式サイト】
https://sengokuchahantv.com/【公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCw_xrcNi6xHt_8nYAX0Sqcg【公式ファンクラブサイト】
https://www.fan-ds.com/sctv-club/
※現在プレオープン中! 10月22日より本オープン予定【音楽情報】
うつけ坂49「黒い小姓」各音楽配信サイトにて好評配信中。
https://lnk.to/ustukezaka49【商品情報】
「戦国炒飯TV~なんとなく歴史が学べる映像~」<壱>Blu-ray&DVDが発売中
<収録内容>収録話:第一話~第三話/映像特典:メイキング映像
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