インタビュー

滝澤諒「ドキドキ感がいいスパイスに」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【前田利家 編】

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現在放送中の歴史バラエティ番組「戦国炒飯TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」(TOKYO MX、BS11ほか)の人気コーナー「ミュージックトゥナイト」に登場する、うつけ坂49にスポットを当てた5週連続インタビュー企画の第4弾。

キャプテン・長谷川秀一役の山崎大輝、堀秀政役の橋本祥平、拾阿弥役の深澤大河に続き、今回は前田利家役の滝澤 諒にインタビュー。

“新感覚アイドルユニット”Hi!Superbのメンバーとしても活躍中の滝澤から見た、うつけ坂49のグループとしての魅力や前田利家の魅力、役者としてのこだわりなどについて聞いた。

「1番近い関係に」 前田利家への実直な“愛”

――まずは番組への出演が決まった際の心境について教えてください。

戦国武将の役をやらせていただくのが初めてになるので、ドキドキしたというか、普段とは違った役作りをするんだろうなというワクワク感を最初に感じました。

コメディー要素もあるということで、同じ年代の役者さんの中で色々と勉強させていただける機会になるんじゃないかなという楽しみもありましたね。

――ご自身初の戦国武将役となりますが、撮影に挑むにあたり準備したことはありましたか。

すごくいい意味で、特にないです(笑)。というのも、アイドルグループということで、団体芸的なものとして視聴者の皆さまに認知してもらいたいな、と。

僕自身もグループ(Hi!Superb)で活動をしている中で、ひとりだけすごい個性が強いというよりも、グループ全体で魅力があると思っていただくことの方が価値があるなと思っていて。

なので、僕だけが突出して何かをやるというよりは、その場で皆さんと掛け合いをする中で生まれたものが面白い形となって出せればいいかなと思ったので、現場に行ってからどうするかっていう気持ちの方が大きかったですね。

あとは、信長さんには忠実なポジションでありたいなという気持ちはありましたね。それぞれに黒い部分もあると思うんですけど、前田は裏表なく嫌なことは嫌って言ったり、「それどうなの」ってきっちりメスを入れていけるようなタイプでいきたいな、と思っていました。

――そういった部分は滝澤さんご自身と通じる部分なのでしょうか。

いや、僕は長い物に巻かれたいタイプなので、全然違いますね(笑)。

これまで僕が演じさせていただいたキャラクターも全部そうなんですけど、自分と似ている、似ていないというよりは、キャラクターから何かを学べたらいいなという気持ちでいるんです。なので、共通項を探すという認識ではなくて、前田くんの姿勢から何か学べたらいいなと思って役と向き合っています。

――この役に限らず、普段の役作りで大切にしていることを教えてください。

そのキャラクターを1番好きになることですね。好きになるとその人のことを色々知りたくなるじゃないですか。好きになることで色々見つけられたらいいなという気持ちで、いつも演じさせていただいていますね。

その作業も「やらなきゃ」という強制されているような気持ちで見つけようとすると、何か大切なものを見落としてしまうケースが多いと思っていて。

演者はそのキャラクターと1番近い関係になっていくと思うので、ライクやラブの“好き”という気持ちを持って、役と向き合うことを意識して役作りをするようにしています。

――では、前田利家の好きなところはどこでしょうか。

ハキハキと男らしく、ストレートな部分が大好きですね。迷いがないところに武将としての強さも感じますし、でも歌ったり踊ったりするときは、アイドルとしてまっすぐアイドルらしくやり抜きますし。

そういうところは他の小姓たちと一線を画しているんじゃないかと……。って、なんか謎のマウントを取るみたいな発言になっちゃっていますが(笑)。

とにかくそんな前田くんのストレートなところが好きですし、大事にしようと思って向き合っていました。

――前田利家は卒業や復帰など、印象的な出来事が起こりますね。

すごく濃いですよね(笑)。重要な役回りを任せていただいたという嬉しさもある一方で、これは大変だぞと。

訳アリで卒業する感じを匂わせなければいけない役だったので、自分の中で「前田は言いたいこともあったけど、裏で信長さんに止められちゃって仕方なく……」みたいな葛藤を妄想しながら卒業発表したのは、いい思い出です。

発表の時に号泣したり、そういう部分から彼の堅実さとか「利家、実はグループ好きじゃん」というところが伝わっていたら嬉しいなと思います。

うつけ坂49ならではの「魅力」と「魅せ方」

――ここからはパフォーマンスについてお伺いします。楽曲「黒い小姓」を聴いたときの最初の印象はいかがでしたか。

最初はさらっと「この曲いいな」と思って聴いていたんですけど、聴き込んでいくうちに印象も変わっていきましたね。楽曲を色で例えると、最初は白とか黄色とか明るいポップな色のイメージだったんですけど、どんどんグレーになっていくというか。

聴く度に、楽曲の持つ色味とか主張してくるものが違ってくるので、面白い曲だなと思って聴いていました。

――ダンスが好きな滝澤さんから見た、「黒い小姓」の振付の魅力や見どころを教えてください。

曲の印象にも通じているんですけど、視聴者の皆さんが一度見たら真似したくなるようなキャッチーな振りがすごく多いなと思っています。個人的には、サビのこの振り(手の穴から覗くようなポーズ)が気に入っていて、すごく斬新なラインを突いているなって。

今回、うつけ坂で初めてダンスに挑戦する方もいらっしゃると聞いていたんですが、一体感がある振付だったりカノン(順番に追いかける動き)だったり、大人数ならではのインパクトがしっかり出ていて、すごいなと思いました。

全体で見ても面白いし、振りのひとつひとつ、どこを切り取っても“おもしろかわいい”要素が詰まっていて、大好きな振付です。

――もし前田利家がセンターを務める楽曲があったら、どんなパフォーマンスを目指したいですか。

前田くんがセンターになってもグループはグループじゃないですか。

グループだからこそ魅せられる振付というものを、うつけ坂を経験してすごく学ばせていただいたので、決めのところだけセンターとしてもらえたら嬉しいなと思います(笑)曲の中でもあまり尺を使わず、だけどそこでバシッと魅せられたらいいですね。

あと前田利家は頭に矢が刺さっても戦い続けたっていう逸話があるので、「戦国炒飯TV」っぽく、そういったエッセンスを入れたパフォーマンスもできたら面白そうだなと思いますね。

コメディーとガチのめちゃくちゃ絶妙なラインをいきたいと思うので、矢が当たった拍子にバク宙するとか(笑)。コメディーとインパクトの相乗効果を狙ってみたいですね。

――普段はグループ活動もされていますが、うつけ坂と共通する部分や逆に違うと感じる部分はありますか。

普段のグループ活動では、個じゃなくて全体として見ていただきたいなという気持ちがすごくあるんです。どうやったらこのグループが魅力的に見えるのか、愛してもらえるのか。そういったことを全体を見て考えてやっていくというのは、人数に関わらず2人でも100人でも一緒なのかなと思っています。

ただ、今回うつけ坂を経験してみて、人数がこれだけ多いとやっぱりカメラに抜かれる回数は減るな……と(笑)。

でも人数が多いからこそ、数人ずつスポットを当てていくとかフォーメーションとか、見せ方のバリエーションが多いのは大きな魅力だと思います。その中でそれぞれがキャラクター性を出していけるんじゃないかなって。

とはいえ、皆さん目が2つしかないので、全部を見ようと思っている間に曲が終わっちゃうこともあると思います(笑)。なので、うつけ坂に関しては何回も見返してほしいなと思いますね。

“好き”のその先へ。役者・滝澤諒の未来への展望

――稽古や収録時の印象的なエピソードがあれば教えてください。

パフォーマンスではセンターに(森蘭丸役・木津)つばさがいるんですけど、センターの重圧っていうものがどうやら本当に存在するらしく、今回つばさもそれをすごく感じていたみたいで。

収録で何回か踊ったんですけど、1回踊る度に失神するんじゃないかっていうくらい精神持っていかれると言っていたので、それが印象的でした。そのときは「いやいや、大げさだろ」と思っていたんですけど、オンエアで見てみたら迫力が凄まじかったので、より印象に残っています。

あとは回を重ねるごとに皆のアドリブが増えていったことですね。グループあるあるですけど、どういう空気感なのかを皆が回を追うごとに把握していくじゃないですか。そうすると、自分は今出るべきなのかどうかの駆け引きが、徐々に巧妙になっていくんですよね。

もちろんオンエアではカットされている部分もあるんですけど、皆の「爪痕を残そう」っていう気迫が回を追うごとに高まっていったのは面白かったです。最後の方はけっこう皆いろいろやっていたので、どこがオンエアに使われているか僕自身も楽しみにしています(笑)。

――もし滝澤さんご自身がうつけ坂49のメンバーだとしたら、どんなポジションを狙いますか。

個人的に、与えられたポジションを全うしている前田くんのポジションはすごく好きで。僕自身、役割が多すぎるといろいろなところに気を回しすぎて気疲れしちゃうタイプなので、例えばソロを1箇所だけもらって、それを全力投球する、みたいなポジションにいきたいですね。

天下ファイブっていうよりも、そこまで欲は出さずに2列目あたりでグループを支えたいと思います。

――ちなみに滝澤さんの推しメンは誰ですか?

2列目の右から2番目にいつもいる伊藤彦作くんです。普段同じグループで活動している大海将一郎くんが演じているんですけど。大海くんはすごくユニークなところがあって、必ず何かをやってくれるので、毎週楽しみにしています。

――舞台やイベントの実施が難しい時期が続いていますが、この期間で芝居に対する心境の変化はありましたか。

変化とは少し違うかもしれないんですが……作品を見ながら「この役をやりたいな。自分ならどう演じるのか」と想像しながら見ることが多いんですけど、次に役作りをする機会があったら、台本にはない部分での役作りを細かくやってみたいなと思っています。

これまでは枠組みの中でできることを考えて役作りをしていたんですが、その役への好きという気持ちの先にある、キャラクターの思想みたいなものを追究して、作品の中でアウトプットできたらいいなと思っていますね。

――最後に今後の放送も楽しみにしているファンに向けてのメッセージをお願いします。

こんなに先の展開が読めないハラハラするアイドルグループは史上初だと思うので、そういうドキドキ感がいいスパイスとなって、このグループの魅力となっていると思います。

森蘭丸や信長さんを筆頭に、「こういうアイドルグループもいいよね」と思わせてくれる説得力のある形になっているので、最後まで見逃すことなく楽しんでいただければと思います。

あと、パフォーマンス部分の映像が何パターンかあるので、そういう部分も楽しんでもらいたいですね。

全話見る中で前田のダンスの魅力も広がっていくんじゃないかと思うので、グループ全体を楽しみつつ、前田利家を推してくださっている方は、そんなところも見てもらえたら嬉しいです!

* * *

うつけ坂49・天下ファイブ5週連続インタビューの第4弾をお届けした。ラストとなる次回のインタビューには、センターを務める森 蘭丸役の木津つばさが登場。センターというポジションから見たうつけ坂49の姿とは? 次週の更新をぜひ楽しみに待っていてほしい。

うつけ坂49特集一覧

▶︎山崎大輝「この脱力感の虜になってほしい」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【長谷川秀一 編】
▶︎橋本祥平「負けてられないなって刺激をもらいました」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【堀秀政 編】
▶︎深澤大河「想像を膨らませて楽しんでもらいたい」――「戦国炒飯TV」うつけ坂49特集【拾阿弥 編】

番組概要
【タイトル】
「戦国炒飯TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」

【放送情報】
TOKYO MX 毎週土曜25:00~
BS11 毎週土曜25:00~
テレビ埼玉 毎週月曜23:30~
千葉テレビ 毎週木曜24:00~
北海道テレビ 毎週木曜25:20~
テレビ神奈川 土曜22:30~

U-NEXT、Amazonプライムビデオなどでも配信中。

【公式サイト】
https://sengokuchahantv.com/

【公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCw_xrcNi6xHt_8nYAX0Sqcg

【公式ファンクラブサイト】
https://www.fan-ds.com/sctv-club/
※現在プレオープン中! 10月22日より本オープン予定

【音楽情報】
うつけ坂49「黒い小姓」各音楽配信サイトにて好評配信中。
https://lnk.to/ustukezaka49

【商品情報】
「戦国炒飯TV~なんとなく歴史が学べる映像~」<壱>
Blu-ray&DVDが2020年10月7日(水)発売
<収録内容>収録話:第一話~第三話/映像特典:メイキング映像

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WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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