『歌劇派ステージ「ダメプリ」ダメ王子 VS 偽物王子(フェイクプリンス)』が、5月17日よりよみうり大手町ホールにて開幕した。
本作は、スマートフォンアプリゲーム『DAME×PRINCE』(デイムプリンス)の舞台化シリーズ第2弾。2018年12月におこなわれた初演では、個性豊かな王子たちによるダンスあり歌あり殺陣あり、そして笑いありの過激な歌劇派ステージに多くのファンが魅了された。
今回は、初日の公演を前に行われた公開ゲネプロの様子をお届けする。
幕があき、まもなくしてオリジナル楽曲によるオープニングがスタート。
前作のノリの良い音楽も最高であったが、今回も各キャラの魅力を引き出すソロパートや、息が揃ったキャスト全員でのパートなど、第2弾のオープニングはさらにパワーアップ。
一気に『ダメステ』ワールドへと引き込まれていく。
ストーリーは、ミリドニアのとある1日から始まる。どうやら間近に控える国の式典に向けた準備の真っ最中のようだ。
そんな中、自分のことが大好きな王子・ナレク(滝澤 諒)と、日夜女の子に声をかけている公爵・ヴィーノ(松本祐一)は相変わらずの自由奔放っぷり。
国にとって大事な役割を担っている2人に対して、真面目な堅物騎士・リオット(進藤 学)が釘を刺すものの、全く聞いていない様子……
▲第2弾はキャラの絡みも非常に増えた。ゲームでは見られない生のやりとりに、思わずテンションが上がる
ちょうどその頃、ある理由からセレンファーレンのメア(三原大樹)とイナコの騎士・テオ(橘りょう)もそれぞれやってきていた。
▲一方のセレンファーレンの様子。メアの行方がわからず、心配になって倒れてしまうリュゼ皇子…(尊い)
そんな折、「ミリドニアにできた新しい芝居小屋、シルク・ド・ミリドレイユに、ナレクのそっくりな役者がいる」との情報が入る。
居ても立っても居られないナレクたちは、早速観にいくことになるのだが…
▲確かに(ナレク様に似て)かっこいいナレク似の「ベレク」(…とメア…?)。
▲本物のナレクを目にするなり、テンション上がりまくりのベレク
▲夢(?)の共演も…!
「ナレクにずっと憧れていた」と話すベレクに悪い気はしないナレク。そこでとある作戦を思いつき…?!
あいも変わらずのダメっぷりで、でも憎めない。一見『ダメステ』は、そんな王子たちが繰り広げるドタバタなストーリーに見えて、彼らが少しずつ変化していくまでの成長ストーリーとも言える。
どうしようもなくナルシストに見えるナレクや、女の子のことしか考えていないように見えるヴィーノ。自分ひとりでは何も判断ができないリュゼ、常に自分の殻に閉じこもっているメア。
彼らはテオやリオット、クロムに支えられ、守られながら様々な経験を通して強くなっていく。
そんな彼らのダメっぷりにキュンとさせられたり、微笑ましい気持ちになったり、成長する姿に勇気付けられたり、感動したり。
彼らのことを深く知れば知るほどに愛しく感じていくのは、キャラクターの素晴らしさもさることながら、きっと『ダメステ』を愛してやまないキャスト陣や、スタッフたちの熱い想いが舞台上に表現されているからだろう。
ダメだけど、憎めない。いや、むしろダメだからこそ、憎めない。
そんな彼らの成長をずっと見守りたい。そんな想いが、きっと見終わった後に心いっぱいに広がっているはずだ。
▲『ダメステ』ならではの日替わりコーナーは、第1弾を観た人なら思わずテンションが上がってしまうはず…
▲?!
▲今回は親衛隊の出番も多い。3人のやりとりに、思わず顔がほころんでしまう
第1弾よりもさらにパワーアップした『ダメステ』第2弾は、5月23日までよみうり大手町ホールにて上演される。
今しか観られない、彼らの勇姿をしっかりと目に焼き付け、そして心のハードディスクにしっかり記録して欲しい。
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