2019年8月19日、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」‶飛翔″の製作発表会見が行われた。
同作は、集英社・週刊少年ジャンプ連載中の古舘春一による大人気漫画「ハイキュー!!」を原作とした舞台だ。2015年11月から初演が始まり、今作では主役校の烏野高校のキャストが一新し「新生烏野」が誕生した。
会見が行われた8月19日は「ハイキュー!!」の日として2015年に日本記念日協会から正式認定されている。
前日の18日には2020年の1月にアニメ4期が放送開始されることも発表され、ますます盛り上がる中で行われた会見の様子をお届けする。
ジャンプの王道、ジャンプの伝統。はばたく烏野の新しいチームを作っていく意気込みと強い意志!
製作発表会見は、都内の体育館で行われた。空調の無い蒸し暑い真夏の体育館は、中学・高校時代を思い出させる。まさにこの舞台の製作発表にぴったりだ。
会見の登壇者は日向翔陽役の醍醐虎汰朗、影山飛雄役の赤名竜之輔、制作・脚本のウォーリー木下。主催者挨拶の後にそれぞれの意気込みなどが発表され、サプライズ演出もあるなど和やかな会となった。
主催者 株式会社集英社 週刊少年ジャンプ編集長 中野博之
本日8月19日「ハイキュー!!」の日に、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」新生烏野の新作‶飛翔″を発表できることを嬉しく思います。
日本の漫画がアニメ化・映画化され世界中に広がっている現在の大きな流れの中、2.5次元舞台もしっかり根付いてきていると感じます。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」は私も何度も見させてもらいましたが、そのたびに何度も感動と興奮を与えてもらっています。
特に好きなシーンは、試合後のシーンです。選手たちが観客席を向いて、お礼をする、そこで万雷の拍手が起こります。演劇を見ている観客でありつつ同時に、作品の中に入り、選手を応援していた観客にもなれるのです。
そんな瞬間を味わえ、私はいつも青春時代を思い出して涙してしまいます。
須賀健太さんを中心に作り上げてきた前シリーズ、素晴らしいチームでした。それを超えていくのは本当に大変だと思います。
けれども、新しい作品が生まれてそれまでの作品を超えていくのが、少年ジャンプの伝統です。新生烏野にぜひご期待ください。
ウォーリー木下(演出・脚本)
毎公演「チャレンジしよう!」をテーマに掲げているので、新しいチャレンジができると思って、今回も楽しみにしています。
新生烏野はみんなとても若く、真っ直ぐな「演劇が好き」が伝わってきて、彼らとなら、また新しい挑戦ができるなとワクワクしています。このワクワク、初演の時を思い出します。
今回の‶飛翔″は、春の高校バレー出場が決まってから大会が始まるまでを描きます。ただ「出場が決まった、嬉しい!」ではなく、もっと強くなりたい、と思ってそのためにぶつかり合いながら覚悟を決めていく、そういう話になります。
人間ドラマを中心としながら、新しいバレーの魅せ方もやっていけたらいいなと思っています。
今までの舞台では「繋ぐ」と言う言葉がよく出てきましたが、今回はそこに「託す」が加わります。「託す」は、自分以外の人を信頼して任せることです。
メンバーたちには、託すことの美しさ、面白さを見つけてもらえれば、演じている中で素敵な景色が見えてくるんじゃないかと考えています。
醍醐虎汰朗(日向翔陽役)
僕はこの舞台を過去に観させていただいた時に、熱量や躍動感などを感じ、とてもプラスの方向に感情が向かう舞台だと思いました。プロジェクションマッピングを使ってする演劇も初めて観ました。
日向翔陽については、三次元には存在しないのではないかと思うくらいにポジティブな人間だと考えています。
今回のストーリーの中で取る行動ひとつひとつ、壁にぶつかってもへこまずくじけず、ずっと前を向いているので演じるうえでもポジティブさを大切にしていきます。
舞台では、須賀さんの日向を真似するのではなく、醍醐虎汰朗という自分の目を通した日向を演じていきます。僕が一から始めるんだ、くらいの気持ちで新しいことをやっていきたいです。
赤名竜之輔(影山飛雄役)
演劇「ハイキュー!!」は、観終わった時に「頑張ろう」とか、ハッピーな気持ちになれます。
キャストさんたちの熱量や一生懸命さ、熱量がじかにとても伝わってきます。芝居を見ているというより、ライブのようなエンタテイメント性があって、目が離せません。
影山飛雄に関しては、一人の男として尊敬しています。期待に絶対応え続けていますし、僕も、2.5次元という舞台は初めてではありますが、伝えられるものはあると思います。一生懸命頑張ります。
また、サプライズの演出として須賀健太・池田成志・古田新太からの応援メッセージがVTRで寄せられ、原作者・古舘春一より応援コメント入りの描き下ろし原画プレゼントがあった。
これには、醍醐・赤名・ウォーリーの3名もびっくり。「贅沢ですね」と喜びを噛みしめ、この世に一枚の原画を誰がもらうかについては「稽古場に飾ろう」ということで落ち着いた。
これまでのシリーズで、ラップ・サンバ・オーケストラといった音楽との融合、集中線・名セリフ・名シーンを投影したプロジェクションマッピングなどで、唯一無二の2.5次元舞台として走り続けてきたハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」。
三次元でありながら果てしなく二次元に近づき、圧倒的な運動量と熱量によるキャストたちの本気の汗が、観客にリアルな「バレーの試合の感動」を呼び起こしてきた。
新しいキャストたちを迎えた今シリーズ‶飛翔″は、2019年11月1日(金)TOKYO DOME CITY HALLを皮切りに公演が行われる。
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