2019年11月1日(金)からハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝 飛翔 〞が開幕する。
2.5ジゲン!!では、本作から一新した「新生烏野」を牽引していく日向翔陽役の醍醐虎汰朗、影山飛雄役の赤名竜之輔の2人にインタビューを実施。
お互いの第一印象のほか、これまでの俳優人生における大きな影響、エピソードなどを聞いた様子をお届けする。
初対面は? そして今は? 互いに感じていた意外な印象
――おふたりが演じる日向翔陽と影山飛雄のキャラクターについて、それぞれ好きなところを教えてください。
醍醐:ひとつの目標に向かって一直線なところ、ポジティブさ。尊敬すべき点であり、すごく素敵だなと思います。
赤名:影山は、天才ということでチームメイトたちからも期待されているのですが、その期待に常に応えて勝ち続けている……そういうところを男として尊敬しています。かっこよくて好きです。
――お互いに、初めて会ったときの第一印象はいかがでしたか?
醍醐:(赤名に対して)彼、初対面の日にノーパンだったんですよ。最初の一言が「あ、パンツ穿いてくんの忘れた」で。……ちょっとヤバいやつだと思いました(笑)。
赤名:違うんですよ! じつは僕、パンツ穿いて寝られなくて(笑)。寒い時期だったんでパッチを穿いていたんです。パッチって感覚としてパンツじゃないですか。で、そのままジーパンを穿いて家を出てしまったんです。
(醍醐に対して)最初は……ほんとうに最初はですけど、絡みづらかったです(笑)。でも、いろんな取材を受けたり話したりしていくうちに、同い年なので話が合う部分もありますし、趣味もちょっと似てることがわかって。それでどんどん、優しくて話しやすいなぁって思うようになってきました。
醍醐:今は「学校の友達」って感じだよね。
赤名:「入部して1カ月」って感じ。
――おふたりは、実際の部活やスポーツでの思い出は何かありますか?
醍醐:僕はサッカー部で試合に負けた後のランニングですかね。
外周30周ってコーチに言われて走っていたんですけど、ある時にちょっとズルしてみたらバレちゃって。そこから30周追加されました(笑)。
赤名:僕は部活じゃないんですが、幼い頃から空手をやっていました。
高校生の頃は空手をやっているクラスメイトととても仲良くなって、彼の試合を観に行くことも多かったです。友だちが勝つと、僕も嬉しくてすっごい泣いちゃっていました。
友だちが試合に出ているのをみながら、自分が空手をやっていた頃のこともよく思い出しました。試合前の緊張感や、厳しかった練習のこととか。
本気でやるのって、すごくアツいですよね。
――「ハイキュー!!」はキャラクターたちがチームメイトや他校生など、周囲から刺激を受けながら成長を遂げていく物語でもあります。おふたりも同様に、稽古などの現場で周りから学ぼうと意識されているのでしょうか。
醍醐:そうですね。僕はしばらく舞台から離れていたので、最近では映像のことになってしまうのですが、小栗旬さんなど本当に一流の方々とご一緒できました。
みなさんの姿勢を見て、素敵な部分を自分でも取り入れようと思いました。
赤名:僕には、特に現場で意識している言葉があります。それは、学生の頃に先生から教えてもらった「学ぶ心があれば、石ころからでも学べる」という言葉です。
現場では、いろんな人のことをよく観察して、みんなの良いところを盗もうと心がけています。
それぞれの良い部分を真似て吸収して、自分のオリジナルを作り上げていきたいです。
真似は「真に似る」と書き、「学ぶ」の語源とも言われている。一流の現場を肌で感じ、自分のオリジナルを作るために謙虚に周りに学ぶ姿勢を忘れない2人に、大きな成長を期待してやまない。
自分を変えた、一流の現場と先輩。そしてファンの存在
――日向翔陽にとっての‶小さな巨人〟、影山飛雄にとっての及川 徹のように、今までの芸能・俳優人生で「ターニングポイント」となった人やできごとがあれば教えてください。
醍醐:去年の夏、お仕事で北村一輝さんとご一緒したときに僕の役者としての考え方が180度変わりました。芝居に対しての考え方、プロ意識……そういったものを、北村さんに背中で教えて頂いたんです。
また、映画「天気の子」では、半年間本当に一流の方々の中に身を置くことができました。その中でいろいろな景色を見せていただいたことが、僕の人生にとって大きなターニングポイントになっていると思います。
赤名:僕にとってのターニングポイントは、所属する「VOYZ BOY」のグループでのチラシ配りです。
ステージや舞台を与えられて、そこにファンの皆さまが来てくださって、ということではなくて、僕たちはゼロから1を作っていかないといけないんです。1があってそこから完成度を高めていくのではなく、まずは1を作るために。
配ったチラシを見て、わざわざ観に来てくださる……そういうファンの皆さまの存在が、すごくありがたいな、と思ったんです。
支えてくれるファンの皆さまに対しての感謝の気持ちが、チラシ配りの活動を通してさらに強くなりました。
強く、真っ直ぐな目でこれまでとこれからのことを語る2人。まったく違う場所で違う経験を重ねてきた2人は、これから同じ舞台を作り上げていく。
――開幕に向けて、ファンへひとことお願いします。
醍醐:演劇「ハイキュー!!」は、スポーツの熱量や躍動感が、観ている人に元気を与える事が出来る舞台だと思います。楽しみに観に来てくださると嬉しいです。
今までの演劇「ハイキュー!!」を観て下さっている方にも、「今作も面白かった」と思っていただけるように精いっぱい頑張っていきます。劇場でお待ちしております!
赤名:一生懸命頑張ることしかできませんが、やる気・負けん気・根気・強気で臨みたいと思っています。よろしくお願いします!
©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
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