2021年1月22日(金)に開幕する『地縛少年花子くん-The Musical-』。月刊「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス刊)で連載中のあいだいろの同名漫画を原作に、学園七不思議の一つである花子くんと、彼を呼び出したオカルト好きのヒロイン・八尋寧々を中心として描かれる“ハートフル便所コメディ”だ。
2.5ジゲン!!では、今作が舞台初主演・ミュージカル初出演となる花子くん役の小西詠斗にインタビューを実施。初主演の喜びや共演者たちの印象、自身の強みと将来についてなど、力強くもにこやかに語った様子をお届けする。
もくじ
「心から感謝」、大好きな作品で舞台初主演
ーー本作が舞台初主演、ミュージカル初出演ですね。
もともとずっと読んでいた大好きな作品なので、お話をいただいたときは本当に嬉しかったです。実は、花子くんが小柄ということもあって「ちょっと僕に似ているかも…?」と思っていたんです(笑)。
大好きな作品で初めての舞台主演、初めてのミュージカルに、心から感謝しています。僕は歌の経験が浅いので、ミュージカルとお聞きしたときは少し不安もありました。でも、花子くんをしっかりと演じるためにボイストレーニングを頑張っているところです。
ーー原作ファンとのことですが「地縛少年花子くん」の魅力は何でしょうか。
こうだろうなと思っていた予想をいい意味で裏切ってくれる、驚きの展開がとても多い作品だと感じています。
イラストだけを見ると、レトロポップでかわいい世界観のお話のように感じますよね。でも、ホラーだったり、コメディだったり、学園が舞台なので独特の賑やかさがあったり、いろいろな要素があります。怖くないホラーなのかな? と思って読んでいると途中から急に怖くなって、考えさせられるストーリーが入ってきたりもします。
その意外性とギャップがこの「地縛少年花子くん」の魅力なんじゃないかなと思っています。
ーー怪異の少年・花子くんの魅力と演じる上で楽しみにしていることは?
花子くん自身、魅力的なギャップがたくさんあるキャラクターです。小柄でかわいい見た目に反して恐ろしいところもありますし、カッコいいところもたくさんあります。
ヤシロ(演:髙石あかり)との関係性も絶妙ですよね。意地悪を言ったかと思えば、怪異たちから守るためにカッコよく闘ったりもします。花子くんとヤシロの絶妙な関係をうまく伝えられるように、大事にお芝居を作っていきたいと思っています。
花子くんにはまだ明かされていない過去もたくさんありますが、原作を読み込んで「これだ」というものを見つけて、それを信じて演じていきたいです。
僕は殺陣がすごく好きなので、アクションシーンがたくさんあったらいいなと思っています。花子くんの武器である包丁の刃渡りを長くしてもらえたら嬉しいですね!(笑)
「花ミュ」カンパニーの印象は?
ーー今回、演出を務める吉谷光太郎さんと初めてご一緒されますね。
吉谷さんの舞台作りは、要素の詰め込み方や盛り込み方が素晴らしいと思っています。
例えば原作付きの舞台では、原作コミックスが何巻もあるような長いものでも一回の舞台の長さにしっかりと物語が納まっている上に、いくつもの人間ドラマが重なっています。舞台上のキャラクターはもちろん、そこにいない人物のドラマも同時に描いていらっしゃると感じました。
目に見えるもので言えば、舞台上のあちこちでドラマが繰り広げられていたり、アンサンブルさんがとても活躍されたりと、マンパワーの強さを感じます。
今回の舞台ではもっけやヤシロのウロコをどう表現されるんだろうと今からわくわくしています。
僕の演じる花子くんはふわふわ浮いているときもあるので、宙に浮いてみたいなぁと思っています(笑)。…どうなるのかな? 今からすごく楽しみです。
ーー不思議なバディとなる八尋寧々役の髙石あかりさんの印象を教えてください。
僕よりも年下なのに本当にすごくしっかりしていて、元気で明るい方です。SNSやいろいろなところで見た印象と何も変わらなくて、受け答えもちゃんとしていて…僕が髙石さんと同い年のときは、あんなにしっかりしていただろうか?と思ってしまいました(笑)。
僕は人見知りなんですけれど、髙石さんはすごく明るいので話しやすいです。稽古でヤシロと花子くんの不思議なバディとしての絆を作っていけたらいいなと思っています。
ーーキーマンである土籠(つちごもり)役の安里勇哉さんはいかがでしょうか。
素晴らしい大先輩で、これまで安里さんが出演されてきた舞台はたくさん観てきたんですけれども、今回やっと初共演させていただくことになりました。
僕はまだまだ分からないことがたくさんありますし、経験豊富な安里さんにお芝居のことを積極的に聞きに行ってたくさん勉強しようと今から楽しみにしています!
2021年は「皆さんに感動と笑顔を」
ーーもうすぐ2020年が終わります。2021年はどんな年にしたいと思っていますか。
2020年はたくさんのものを蓄えた一年になりました。
2019年からたくさんのお仕事を経験させていただいて、そして「2020年、よしやるぞ!」と思っていたところにこういう状況になってしまい…。でも、そんな中でもお芝居の練習をして、たくさん作品を見て、やれることは精一杯頑張ってきました。
2021年はその蓄えたものを信じて存分に出して、たくさんの皆さんに感動と笑顔を届けていきたいと思っています。
ーー21歳を目前にして思う“自分の強み”は何ですか。
一つのものに対してとにかく一生懸命に、夢中になって一直線に頑張り続けられること。それが僕の強みだと思っています。
何に対しても「できた!」と満足したことがこれまで一度もない。常に現状に満足できないんです。
高校時代は弓道部に入っていて、部活をするために高校に行っていたと言ってもいいくらい弓道に熱中していました。今ではそれがお芝居に変わっていますが、同じ気持ちです。
これからは、演出家の方や監督さんが「そう来るのか!」と驚くような、皆さんの想像を超えていく役者になっていきたいです。
見どころとファンへのメッセージ
ーー最後に舞台の見どころとファンの皆さんにメッセージをお願いします。
怪異の少年と高校生、そして七不思議が醸し出す独特な世界観です。それを舞台上で不思議な空間として作り上げていきたいです。
ヤシロとの絶妙な関係、花子くんのかっこいいところ、かわいいところをしっかりと表現できるように、これから稽古を頑張っていきます。
こうして主演として舞台に立たせていただけるのも、応援してくださるファンの皆さんのおかげです。劇場やスクリーンを通して、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
「地縛少年花子くん -The Musical-」、とても素敵な作品にします。身体に気をつけていただきつつ、ぜひ期待していてください!
ストーリー
かもめ学園高等部1年生のおまじないや占いの大好きな八尋寧々は、学園に伝わるとある噂話を耳にする。大切なものと引き替えに願いを叶えてくれるという『トイレの花子さん』。どうしても叶えたい願いのある寧々は、旧校舎の女子トイレで花子さんを呼び出す。だがそこに現れたのは、なんと男の子の幽霊だった!?その日から女子トイレの花子さん、ではなく七不思議七番「花子くん」の助手となった寧々。そこに花子くんを追ってきた祓い屋の少年・源光も加わり、3人は学園に潜む怪異たちに立ち向かう!? 果たして学園に巻き起こる事件を解決することはできるのか?
チケットプレイガイド先行実施中
12月16日(水)18:00~27日(日)23:59まで
■イープラス
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■チケットぴあ
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2020年12月19日〜2020年12月25日正午
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— 2.5ジゲン!! (@25jigen_news) December 19, 2020
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