劇団Patchの次回作Patch stage vol.13『カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!』の見どころに迫るビジュアル撮影現場レポート&ソロインタビュー第3弾。
松井勇歩、田中 亨に続き今回登場するのはチンギス・ハーン役を演じる近藤頌利だ。
絢爛豪華な衣装に身を包んだビジュアル撮影オフショットとともに、作品への意気込みや演じることへの胸の内を語ったインタビューを楽しんでほしい。
ーー久々の本公演を控え、いかがですか?
今回の出演が1年ぶりで、前回出たときも2年ぶりだったんですよね。
僕はPatch stageに出てない分、外の作品で第一線を走ってらっしゃる俳優さんとご一緒したりテレビでも有名な大御所の方だったりとご一緒させてもらってたんで、そこで得た知識というか心意気だったり作品への取り組み方だったりを、共有というか発信できたらいいなと思っています。
ーー今回チンギス・ハーン役ですが、楽しみにしている部分はありますか?
僕いままでやった役も様々な役どころが多いんですよ。
今回もまた新しい役どころをやらせてもらえるんですけど、今回は絶対的な王という役どころで。
なかなかこの年齢で王をやらせてもらえることってないと思うので、新たな役との出会いという意味ですごく楽しみですね。
これから映画などを観て役について勉強しなきゃいけないことも多いと思うんですけど、自分の為になるところも多いでしょうし、これから役作りのなかで出会っていく一面もたくさんあると思うので、そういうところを楽しみにしています。
ーーこういう王を演じたい、といったイメージはありますか?
いまはまだ台本も出来上がってないし、稽古もスタートしていないんで、どうなるのかなっていう部分が多いんですけど。
衣装も金ピカだし、イメージとしてはこう玉座に座ってどっしり構えているような感じになるのかな、って想像しています。
しっかり地に足ついているような王にしたいですね。
僕は別に人間界の王になりたいって思ったことはないですけど(笑)、発信力・影響力のある人間になりたいとは思ってるんです。
そういう意味では王もカリスマ性が重要なので、発信力の大きさみたいのを意識して演じてみたいなって思っています。
ーー今後Patch stageでやってみたい作風・テーマはありますか?
(即答で)スポ根!
スポ根やりたいですね。若いうちじゃないときついので(笑)。
他の現場でそういう作品を体験してきて、それを自分のホームとなるPatchで出来たら、また面白いんじゃないかなって思っています。
それにスポ根ってテーマを伝えやすいというか。
スポ根って希望をお客さんに伝えやすいので、やりたいジャンルのひとつですね。
僕いま25歳なのですが、舞台ってその生きてきた25年分が出るというか、そんなまだ小手先の技術が器用なわけでもないんで、生きてきた経験値からしか出せない部分っていうのもやっぱりあって。
先日出演していた舞台(舞台「メサイア ー黎明乃刻ー」のレネ役)では、ほぼ当て書きで役を作ってもらっていて、その役が“軸がしっかりしててブレない”っていう役だったんですね。
僕自身も軸がブレないっていうところがあったので、それがいい感じに役とマッチして演じられたなっていうのがあります。
その役を演じたときにもすごく感じたんですけど、僕は“言葉”に意味を持たせたいんです。
人間って言葉を発するじゃないですか。役者のすごいところって、動きでの表現ももちろんありますけど、言葉っていう強みがあって。
言葉を発して意味をもたせて、そこに魂吹き込んだら伝わるって僕は思ってるんです。
(レネ役は)そこをすごい意識して演じていて、アクションでボロボロになるけど最後は言葉で気持ちを動かすっていうのをテーマにやってたんですね。
だから、Patch stageでも、そういうズシンと言葉で心を動かせるようなシーンとかセリフがあったらいいなと思ってます。
ーーもしスポ根ものをPatchでやるとして、演じてみたい役どころのイメージはありますか?
強い人ですね(笑)。主人公じゃなくていいんですけど、葛藤を抱えてて熱い人間がいいですね。
将来的には教師の役とかしたいんですけど。僕は教師を目指していた時期もあったので。
スポ根作品の生徒役を経て、その後の作品で先生役! っていうのを将来はしたいかなあ。
そう、僕教師なりたかったんですよね。
もうリアルな先生にはならなくていいかなって思うんですけど、影響力のある人間になって講演会とかは出たいですね!
それで若い人たちを奮起させたいんですよ。テレビの前とか、舞台の上とか、多くの人達に訴えかけられるような存在になりたいですね。
ーー今回ビジュアル撮影で衣装を実際に着てみた感想はいかがですか?
すごいかっこいいですよね。よく見るとこの腕の部分の布に、かわいいひまわりがいるんですよ。
僕、今年すごいひまわりに縁があって。ファンの方からいただくお花もひまわりが多かったり、仕事でひまわり畑に行ったり……。
それで今日見てみたらこの衣装にも偶然ひまわりが入ってて。だから、なんかひまわりは僕に合ってるのかなって(笑)。
ーー元気な部分や太陽みたいなところがひまわりのイメージにつながっている気がしますね。
そう、太陽みたいっていうのもよく言われますね。みんなを導く立ち位置というか。
ーー最後に作品を楽しみにしているファンの方へのメッセージと、意気込みをお願いします。
僕としては久々のPatch stage。新しい役。なおかつ日替わり含め全員出るということで。劇団一丸となってちゃんと前に進んでいきたいと思っています。
僕たちが届けるのってエンターテインメントで、お客さんが劇場に来てよかったなって思って帰ってほしいんです。
上演する数時間、絶対満足してもらえるような舞台になるよう死ぬ気で取り組むんで、ぜひ楽しんでもらえれば幸いです。
役者の醍醐味を語る姿は堂々としていて、今回演じるチンギス・ハーン役もはまり役になるのだろうと予感させてくれた。
10月31日初日を迎えるPatch stage vol.13『カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!』。
ぜひ近藤頌利演じるチンギス・ハーンの言葉、王たる立ち居振る舞いにも注目して観劇してほしい。
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