12月23日(金)、「笑う門には福来・る祭 明治座でどうな・る家康」が初日を迎える。
年末の明治座と言えば、の「る・祭シリーズ」。2.5ジゲン!!では、初日に先立って行われたゲネプロの様子をお届けする。
今作では、徳川家康(演:平野良)の一生を描く。戦国の時代を生き抜いたその人生はなかなかのボリュームがあるが、転機となる6つの事柄を軸にコメディ要素を多分に含んで進んでいくため、退屈を感じる暇なく惹き込まれていく。要所要所にある時代物ならではのドラマ的展開には、思わず涙しそうになる瞬間も。
今作のテーマは「それでも生きる」。どんな環境に置かれようとも、「人々が安心して生きられる世のために」という志だけを胸に進んでいく家康たちの物語は、平野のコメントにもあるように、どこか現代にマッチしている。
たっぷりのコメディ要素で笑いながらも、現代を見た家康からの最後の問いにまっすぐに答えられる現代人はいるのだろうか、と思いを馳せながら第1部を観終えることだろう。
そんな真面目な考えを良い意味で吹き飛ばしてくれる第2部は、「三方の森ジブれ美術館」と題し、徳川家康が武田信玄と戦った「三方ヶ原」の森の奥にある不思議な美術館を舞台にショーが繰り広げられる。
歌唱パフォーマンスはもちろん、コントや色々な企画が練り込まれており、今年も同シリーズらしい各所にギリギリのパフォーマンスが、前川優希の司会のもと行われていく。
大いに笑えてちょっと泣ける4時間は、盛りだくさんの内容で年末に充実感をもたらしてくれる。2022年の笑い納め、そして2023年の観劇笑い初めにぴったりの1作、ぜひ劇場で体感を。
徳川家康役:平野良 コメント
今年も始まります。年末“祭”シリーズ。個人的に4年連続での、そして初の単独主演として責任と高揚感に包まれています。時代物ではあまりメインに描かれることが少ない徳川家康の一生を演じさせていただきます。言葉通り一生涯を物語にしているのでジェットコースターに乗っているような疾走感と高低差。それをコメディ要素たっぷりお届けいたします。「それでも生きる」という現代にマッチしたテーマだと思っているので、ぜひ劇場で体感してほしいです。2部は毎度のことながらギリギリを攻めたコントやショーの数々。みんなで笑って、2022年を締めくくれたら幸せです。
寧々役:浅野ゆう子 コメント
それは稽古場だけにしておきましょうか? と、手綱を引き締める板垣さんに、さらに果敢に挑んでゆくキャスト達の真面目に真剣な姿が、初参戦の私にとても心地の良い稽古場での時間でした。その成果をご覧いただく初日がやって参ります。楽しんでいただきたいという皆の気持ちを、きっと受け取っていただけることと思います。
構成・演出:板垣恭一 コメント
今年もやってきました年末恒例祭シリーズ。このシリーズが12年も続いたワケを目撃いただきたく。お芝居パート(第1部)では笑いがたくさんなのにシリアスなドラマもちゃんとあるんです。そのうえ歌も踊りも殺陣もてんこ盛り。ショー・パート(第2部)では、歌と踊りと笑いが連続します。休憩を含む合計4時間あまりの演劇大運動会。あなたの贔屓の俳優の新たな面が見られること必至。明治座と梅田芸術劇場でお待ちしております。
「笑う門には福来・る祭 明治座でどうな・る家康」は、12月23日(金)~26日(月)に東京・明治座で、2023年1月8日(日)に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。
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