ミュージカル「#チャミ」の制作発表が7月7日(水)、都内で行われた。剛力彩芽、Dream Ami、井阪郁巳、丘山晴己、石井一彰らが出席した。
「#チャミ」は2020年に韓国で上演されたミュージカル。耳に残るメロディーと、内気な女の子がSNSで作り上げた架空の自分がある日突然目の前に現れるというストーリーで、韓国の公演では全席完売を記録した。今回の日本人キャスト版では剛力とAmiがダブル主演を務める。
剛力とAmiは、ミホ役とチャミ役を日によって交代で受け持つ。ある日はミホ、ある日はチャミになるという一人二役だ。2人はミュージカル作品への出演は初めて。
韓国版の映像を観ての印象をMCの荘口彰久から聞かれると、剛力は「観ているだけで本当に元気になれたり笑顔になれます。わくわくしました」。Amiは「シンプルにめっちゃ好きな感じ! と思いました。これをやらせていただけるということで、すごくわくわくします」と、2人とも楽しみな様子。
すでに歌の稽古には入っており、Amiが「聞いているとすごくポップでキャッチーで覚えやすい曲なんですけれど、実際に歌ってみるとけっこう難しくて。聞いたことも無いリズムの取り方だったりして」と苦戦していることを口にすると、他のキャストも同意とばかりにうなずく。
剛力はAmiの印象を聞かれると「すごく明るい印象だったんですけれど、意外と私と同じく人見知りで嬉しかったです(笑)」と共感を示し、「お互いが良いバランスで何かが生まれる気がします」と笑顔を見せた。
イベントにはキャスト陣の他、演出家の田尾下哲、翻訳家の安田佑子、主催・企画・制作のLDH JAPAN取締役・家村昌典も出席。
安田は「韓国語ならではの表現もあるので、日本人の皆さんに観ていただく時にどうやったら同じテイストで同じ笑いができるようになるのか…皆さんで知恵を合わせています」と苦労を語る。
剛力とAmiの2人について、田尾下は「等身大で演じていただけるなと思っています。同じ“チャミ”という役を演じるとしても、違うものになってくる。それぞれのパーソナリティを大切に」と、2人の個性を大事にした演出プランを語った。
ミホの大学同期であるキム・コデを演じる井阪は、仕上がった主演2人のビジュアルを見た時のことを振り返り、「どこかのブランドの広告を見たかのような完成度でした」「今まで落ちてるゴミとか拾って徳を積んできて良かったなぁ…」と幸せを噛みしめている様子。
それを受けて、ミホが思いを寄せる大学の先輩、オ・ジニョクを演じる石井も「俺も道のゴミを拾ってきたので」と場内の笑いを誘った上で、「役柄としてお2人に憧れられる役なので、これからも徳を積んでいきます」と話した。
同じくオ・ジニョク役の丘山は「2人ともすでにチャーミングで、一緒にステージに立たせてもらえるのがすごく嬉しくて、今からわくわくが止まらないです。センセーショナルでございます」と、心から楽しみなようだ。
続けて、この日が七夕ということで一人一人が願いを書いた紙を、SNSを模したボードに貼り付けることに。
剛力が書いたのは「たくさんの笑顔があふれますように」という願い。「今マスクをしている世の中ですが、早くマスクを取って笑顔で話せるようになってほしいです」と思いを込めた。
7月7日がデビュー記念日でもあるAmiは「これからも7月7日をお祝いし続けられますように」とし、19周年を迎え、20周年、30周年への思いを口にした。
家村は「いろいろなストレスの中にいる人たちに愛と幸せが伝わるような舞台を一丸となってやっていきたい」と熱い思いを語った。
また、丘山から「ミホちゃんが憧れてしまうような写真を募集しています。劇中で使われます。詳しくは公式ホームページを!」と、ファンへの呼びかけた。
公演は9月9日(木)〜21日(火)まで東京・自由劇場で行われる。
取材・文:広瀬有希/撮影:ケイヒカル
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