ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン お披露目会が5月29日(土)、東京・品川プリンスホテル ステラボールで開催。キャストによるトークとパフォーマンスが披露された。
同作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載された『テニスの王子様』の舞台化作品。2003年に初演の1stシーズンが行われ、以降もキャストが代替わりをしながら今年7月に4thシーズンを迎える。
2.5次元舞台のパイオニアでありトップランナーであり続ける「テニミュ」。4thシーズンではどんな景色を見せてくれるのだろうか。
お披露目会(15:00回)には、総勢20人のキャストが登壇。
青学(せいがく)メンバーからは、今牧輝琉(越前リョーマ役)、山田健登(手塚国光役)、原 貴和(大石秀一郎役)、持田悠生(不二周助役)、塩田一期(乾 貞治役)、富本惣昭(菊丸英二役)、大友 海(河村 隆役)、寶珠山 駿(桃城 武役)、岩崎悠雅(海堂 薫役)、りょうた(堀尾聡史役)、白石 寿(加藤勝郎役)、市川愛大(水野カツオ役)。不動峰メンバーからはGAKU(橘 桔平役)、毎熊宏介(神尾アキラ役)、土屋直武(伊武深司役)、柊太朗(石田 鉄役)、深澤悠斗(桜井雅也役)、菊池颯人(内村京介役)、Rayshy(森 辰徳役)。そして、北代高士(月刊プロテニス記者・井上 守役)が登場した。
お披露目会は北代によるインタビュー形式で進められ、「オーディションに合格した瞬間」をジェスチャーで求められると、GAKUは天を仰ぐポーズを披露。「サッカーのゴール後みたいだね」との指摘に、「僕に関わってくれた人たちへの感謝の気持ちが溢れて…」と答える。
自宅の自室でオーディションの結果を知ったという毎熊は、「嬉しすぎて記憶が定かではないんですが…」と言いながら、スピード自慢のキャラを演じるため、クラウチングスタートのポーズを取り、場内の笑いを誘う。
また、キャラクターとの共通点という質問になると、土屋直武は「似ていないところを探してください」「妹がいないところくらいかな…違うのは」と言い切ると、場内からはどよめきが。北代も「稽古で会った瞬間から第一声から『伊武くん?』ってなったんだよね」とエピソードを明かした。
富本は演じる菊丸と同様に「夜のトイレが怖いんです」「暗いのが怖いから、夜中にトイレに行って電気を消すとベッドに走り込みます」と明かす。
この他、今回も恒例の「好きなおにぎりの具」について質問が。岩崎悠雅と原 貴和がそれぞれ「博多明太子」「辛子明太子」と似通った(?)回答をしたが、2人を除いた青学キャストが別々の具をチョイス。
一方、不動峰キャストは事前に打ち合わせしていたようで、全員が「梅」と回答。しかし、「じゃあ2番目に好きな具は?」との質問に、一同は思い思いの具を答え、「本当に好きなのはそっちだよね!」と北代から突っ込みを入れられていた。
最後には新曲2曲が披露された。今は声援を送れないが、「全てが落ち着いたらその時は…」と思ってやまない曲だ。
これまでのテニミュでは、観客と舞台を繋ぐ役割を“青学(せいがく)1年生トリオ”が担っていた。今回のお披露目会で司会進行を務めた北代だが、彼が演じる「月刊プロテニス」の記者・井上 守の新たな視点も気になるところだ。
脚本・演出、音楽、振付が一新しながらも、これまで蓄積してきた豊富なノウハウが詰まった、安心感のある4thシーズンの始まりを感じるイベントとなった。
その後に行われた取材会では、今牧、山田、GAKU、土屋の4人が出席。
それぞれのキャラクターのアピールポイントに対して、今牧は「越前リョーマはあまり感情を表に出さず大きなアクションをしないので、表情の変化や目線の動きをよく見てほしいです」とコメント。山田は「全国制覇に向けてチームのキャプテンとして、多くのものを背負い、でも多くは語らず、背中で見せていく手塚国光の姿を見てください」と語る。
また、GAKUは「観てほしいポイントは3つあります。個性豊かな不動峰のメンバーをまとめていく姿、踊っている時の低い姿勢、眉尻の3本線です」と笑いを交えながら語り、土屋は「伊武はボソボソ喋るタイプで、クールなんですけれど心は熱くて、テニスが大好きな少年です。僕もテニスが大好きなのでそこをしっかりと出していきたいです」とアピールした。
最後に、今牧は「今回は4thシーズンならではの作品になっているので、僕たち自身もすごく楽しみにしています。僕たちも楽しみつつ、お客さまにももっと楽しんでいただけるように頑張ります。これまでの18年間に感謝をして、カンパニー一丸となって最後まで駆け抜けたいと思います、応援よろしくお願いします!」とファンへメッセージを送った。
(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
文:広瀬有希
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