5月10日より開幕したミュージカル『憂国のモリアーティ』から、ゲネプロと会見の様子をおさめたオフィシャル写真とキャストコメントが公開された。
※オフィシャル写真はトップ画像下の「画像一覧はこちら」よりご確認ください
原作の『憂国のモリアーティ』は、集英社「ジャンプSQ.」で2016年8月から連載されている、構成/竹内良輔氏、漫画/三好 輝氏による人気漫画。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を原案に、ホームズ最大の宿敵であるモリアーティ教授視点で再構築された物語が描かれている。
コミックスは最新7巻(2018年12月現在)まで刊行されており、発行部数は累計100万部を突破。ストーリーは、上流階級の人間達に支配され差別が蔓延している19世紀末の「大英帝国」を舞台に、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとするモリアーティと、宿敵シャーロック・ホームズの戦いを中心に描かれる。
ミュージカル化にあたり、脚本・演出にはダイナミックな物語創りと繊細な心理描写を得意とし、幅広い物語作りの技巧に定評がある劇団「InnocentSphere(イノセントスフィア)」の西森英行氏を迎え、音楽は多数の企業CMを手がけ、演奏家としても多くのアーティストの作品に参加している、ただすけ氏が担当。
楽器の生演奏を交えた舞台作品という、ライブエンターテイメントならではの魅力を楽しんでいただけるミュージカルとなっている。
昨年12月「ジャンプフェスタ2019」にて、『憂国のモリアーティ』メディアプロジェクト始動として、ミュージカル化、並びに舞台化が発表された。
そして、2019年のゴールデン・ウィークに日比谷エリアをエンターテインメント一色に染めたイベント「Hibiya Festival」の「Hibiya Step Show」2.5次元ミュージカルデーに、ミュージカル『憂国のモリアーティ』公演直前スペシャルイベントとして出演。
そして、5月10日(金)より、ミュージカル 『憂国のモリアーティ』が開幕、初日公演からピアノとバイオリンによる迫力の演奏と圧倒的な歌声が銀河劇場に響き渡り、終演後には観客から割れんばかりの拍手喝采となった。
東京公演は天王洲 銀河劇場にて5月19日(日)まで、大阪公演は5月25日(土)、26日(日)に柏原市民文化会館リビエールホールにて開催される。
イントロダクション
時は19世紀末、 大英帝国最盛期(パクス・ブリタニカ)のロンドン――。古くから根付く完全階級制度により、上流階級の人間達に支配されている「大英帝国」。
生まれ落ちた時から一生涯の身分が決まるこの社会制度は、
必然的に人間同士の差別を生んだ。
そんな中、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとする青年がいた。これはジェームズ・モリアーティ、
或いはシャーロック・ホームズの 敵(かたき)の話――。ストーリー
第一楽章「モリアーティの誕生」
ウィリアムとルイスの移り住んだ町ダラム。
この地に住むある労働者夫婦、バートンとミシェルは、
その地を代々治める横暴な領主のダブリン男爵に、深い怒りを抱いていた。
彼らの依頼を受け、ウィリアムは“犯罪相談役”として動き出す…。第二楽章「ノアの方舟」
豪華客船ノアティック号の処女航海。
華々しい宴の裏で、エンダース伯爵による“人狩り”が行われようとしていた。
地上にいる“悪魔”を地獄に落とすため、ウィリアム一行は船に乗り込む。
アルバートが指揮するMI6による工作が順調に進む中、
ウィリアムの前に唐突に現れた一人の男、シャーロック・ホームズ。
宿命の2人がついに出会う…!第三楽章「シャーロックホームズの研究」
ウィリアムはシャーロックこそが自身の仕立てる“犯罪劇”の主人公にふさわしいと、
彼を 審査オーディションすることに決める。
ウィリアムたちの手引きで、ある貴族殺しの“殺人事件”の犯人として
ロンドン市警に逮捕・投獄されたシャーロック。
シャーロックは背後で糸を引く“何者か”を暴くべく、
ジョン・H・ワトソンと共に捜査に乗り出す…。
オフィシャル会見コメント
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役:鈴木勝吾
【①本公演への意気込み】
ヴァイオリンとピアノ、2つの楽器の生演奏でお届けするということで、音楽面であったり、芝居面であったり、いろんな”タスク”があり、それをみんなでこなして作り上げてきましたので、カンパニーで勝負したいという思いがあります。本番で余すことなく届けられたらいいなと思います。
【②今回の見どころ】
今回は”階級社会”がテーマになっていますが、演出家の西森英行さんを中心に、稽古の中で時代背景などの解釈を深めて作ってきました。階級が存在することや、貴族であっても大英帝国の現状に憂いているモリアーティ兄弟の思いだったり、好奇心のままに生きるシャーロックという男の生き様であったりとか、様々ものが交錯しています。そういった交錯する瞬間をぜひ皆さんに見て頂きたいなと思います。
【③あなたは、モリアーティ派?orホームズ派?】
元々シャーロック・ホームズをはじめ、探偵が好きなんですが、モリアーティ陣営は、世直し精神というか、体制に反旗を翻していくところがあり、そういうところが大好きなので、甲乙つけがたいのですが・・探偵が好きなのでシャーロックです!
【④お客さまへメッセージ】
「憂国のモリアーティ」という素晴らしい作品を、ミュージカルとして改めて皆さんにお届けできるのが非常に楽しみです。そして、観ていただくお客様にこのミュージカルを通して、現代の日本に於ける様々なことに対する問題提起として皆さんに問いかけをしていきたいと思います。芝居や音楽だけでなく、大きなテーマを劇場で感じていただけたら嬉しいです。
シャーロック・ホームズ役:平野良
【①本公演への意気込み】
ミュージカルなので、キャスト全員の熱量が届きやすいかと思います。ストーリーに加えて、音楽面も素晴らしいのでそこをどう見せていくか。個人的には、シャーロック・ホームズに憧れていたので、それを演じることに緊張と、わくわくと・・”へっちゃら感”が・・・。 以上、意気込みでした。
【②今回の見どころ】
登場人物がみんなキラキラしておりますので、キャラクターの魅力という“極上の謎”を提供できるのではないかと思っております。
【③あなたは、モリアーティ派?orホームズ派?】
モリアーティチームのようなダークヒーローという部分に憧れますが、実際ああいう風になれるかというとそういう度胸はないので、どちらかというと・・・ワトソンですね(笑)。
ワトソンの人間性が自分に一番近いかなという感じがします。
【④お客さまへメッセージ】
「目で見て、楽しい」、音楽面に「耳で聞いて、楽しい」そして「見終わった後、頭で考えて楽しい」という魅力が詰まっている作品です。そして、それを彩るキャスト陣営の魅力という”極上の謎”でお届けしますので、ぜひ劇場に遊びに来て頂けたらなと思います。
アルバート・ジェームズ・モリアーティ役:久保田秀敏
【①本公演への意気込み】
今回の作品は世界的に有名な、「シャーロック・ホームズ」シリーズを題材にした、敵役(かたきやく)のモリアーティ教授目線で描いた、新しい作り方をしています。これは原案の「シャーロック・ホームズ」シリーズの作品を知っている方にも新鮮に感じて頂けるのではないかと思います。ミュージカルとして、生演奏の音楽で上演しますので、みなさん楽しみにして下さい!
【②今回の見どころ】
今作は、モリアーティ家の3人がメインに描かれていますが「シャーロックホームズ」シリーズの中では敵として描かれています。モリアーティ家の3人には3人の正義があり、シャーロックにはシャーロックの正義がある。目には見えない、正義同士の戦いを見て頂ければなと思います。
【③あなたは、モリアーティ派?orホームズ派?】
僕はモリアーティチームですね。ダークヒーロー的な部分って”男の憧れ”のようなものがあるように思います。なので今回は、とてもやりがいを感じて楽しいです。
【④お客さまへメッセージ】
ただ原作をミュージカル化したというだけではなく、作品の中の人間模様が様々なドラマで描かれております。そこに、音楽も合わせて心情を表現しておりますので、すごい作品になっていると思います。ぜひお楽しみください。
ルイス・ジェームズ・モリアーティ役:山本一慶
【①本公演への意気込み】
原作の「憂国のモリアーティ」の持つ空気感が好きなのですが、ミュージカル化するにあたり、役者として、原作の持つ雰囲気や緊張の糸のようなものが途切れないよう、気合を入れて皆さんに届けたいと思っています。
【②今回の見どころ】
モリアーティ側とシャーロック側の駆け引きは、演じている僕自身舞台上で見ていてすごくわくわくして心踊らされるところがあります。そういった部分が見どころかなと思います。
【③あなたは、モリアーティ派?orホームズ派?】
僕は謎を解く側がいいですね!仕掛けた謎を自分が想像したよりも容易く解かれたらイラっとしそうじゃないですか。解く側の方がストレス発散できそうなので、シャーロック派です。
【④お客さまへメッセージ】
原作をご存じない方はミュージカルを見て、原作が読みたくなると思いますし、原作をご存じの方も、まだまだもっと欲しくなるような作品になっていると思います。ぜひ見ていただきたいなと思います。
ジョン・H・ワトソン役:鎌苅健太
【①本公演への意気込み】
原作の「憂国のモリアーティ」の世界観と、作中の時代の美しさ、辛さ、醜さやむごさなどをミュージカルで表現するということが”挑戦”であると思います。世界を広げるようにカンパニー全員でやってきましたので、皆さんに届けられるようにこれから大阪まで駆け抜けたいなと思います。
【②今回の見どころ】
ウィリアムとシャーロックの2人が双璧ですが、その双璧がどのようになっていくか。その中で僕たち周りの役たちは、糸が絡んでいくのですが、どういう風に糸が絡んで、もつれて、ほどけていくのかというところに見どころがあると思います。カンパニーとして手を抜くことなく、現代を生きるお客様にも、何かリンクするところがあるといいなと思います。
【③あなたは、モリアーティ派?orホームズ派?】
シャーロック派です。ワトソンという役をやらせて頂いておりますので。モリアーティ家を演じる3人は役柄的に、演じる上で普段の生活から負荷をかけてると思うんです。シャーロック側の方が朗らかでいられるような気がします。
【④お客さまへメッセージ】
この素晴らしい原作と、時代を遡れる作品を今、ミュージカルで皆さんに届けたいと思っております。ぜひ見届けて頂けたらなと思います。
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