ふぉ~ゆ~・福田悠太の主演舞台「ボーイング・ボーイング」が5月14日(土)、東京・自由劇場で開幕した。
本作は、フランスの劇作家マルク・カモレッティによる戯曲で、1960年にパリで初演されて以降、世界中で幾度となく再演された傑作コメディ。
舞台上に広がるのは、おしゃれなリビングルーム。ここはモテ男・ベルナール(演:室龍太)の自宅だ。よく見ると6つも扉があるが、この扉こそ本作のキーとなっている。
そのリビングルームで朝食を楽しんでいるのは、ベルナールとアメリカ人CAのジャネット(演:大友花恋)。二人はどう見ても仲の良い恋人で、特にジャネットはフライトに行くまでのわずかな時間も離れたくないとばかりだ。そこで働く家政婦のベルタ(演:松本明子)はブツブツ言いながらもなんだかんだベルナールのために動き回る。
そこに突然訪れたのは、ベルナールの旧友で田舎からパリにやって来たばかりのロベール(演:福田悠太)。その暮らしぶりをうらやましがるロベールに、ベルナールはとんでもない告白を始める。彼はいま、密かに3人の婚約者がいるというのだ。
それは、たった今出かけて行ったアメリカ人CAのジャネットと、これからやってくるフランス人CAのジャクリーン(演:飯窪春菜)、今晩やってくるドイツ人CAのジュディス(演:愛加あゆ)。彼女たちは飛行機の時刻表通りに動くので絶対にかち合わないとロベールにも勧めるが…。
開幕初日の昼公演後に行われた囲み取材会には、福田、室、松本が出席した。
公演を終えての感想を聞かれ、福田は「ウケました! こんなにウケちゃって大丈夫なのかっていうくらい。手応えバッチリでございます」と手応え十分。続いて室は「関西人の性なんでしょうね。舞台で福ちゃんさん(福田)が笑いを取っていると妙に悔しい気持ちになりました」と明かした。
さらに松本は「福田さん、室さんは舞台の天才です。そして3人のCA役の彼女たちも。皆さんに囲まれて本当に幸せな空間です。私が何をやらかしても助けてくれる福田さんがいらっしゃいますし、ムードメーカーの室さんがいますし。稽古場も和気あいあいとしていていました。素晴らしいチームワークです」と答えた。
福田は、自身が演じるロベールについて「僕のための役だなと感じています。汗だくでめちゃくちゃ頭を使いますが、自分と共通点もあって、やっていてとても楽しいです」と語る。室はベルナールについて「僕とは真逆です。こんなキザな口調では喋らないですしね。苦労したのは、ゲラなのですぐ笑っちゃうこと。福ちゃんさんの動きとか、明子さんの動きとか、ツボに入っちゃって(笑)」と語ると、福田も「稽古でも、作品を詰めていくとか、心情を探求していくというよりも、この戯曲が面白すぎるので笑わないようにするっていうのが大変でしたね」と稽古を振り返った。
最後に、松本が「1960年代の名作コメディです。素晴らしい作品、素晴らしい出演者、温かいお客さまに囲まれた幸せな時間、大いに笑って、明日からの活力にしていただければ」、室が「暗いニュースばかりですが、ぜひ劇場に来ていただいて、明るく笑っていただければ。お待ちしています!」、福田が「浜松町の自由劇場と、京都の京都劇場でも上演されます。そこでたくさん一緒に笑いましょう!」とそれぞれファンに向けて呼びかけた。
公演は東京・自由劇場で5月14日(土)〜29日(日)、京都・京都劇場で6月3日(金)〜5日(日)まで行われる。
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