『いとしの儚』が10月6日、東京・六本木トリコロールシアターで開幕。同日に行われた公開ゲネプロの舞台写真とキャスト・演出家コメントが到着した。
2000年に扉座公演で初演、のちにパルコ劇場や明治座、韓国でも上演されてきた『いとしの儚』。横内謙介の不朽の名作を今回、石丸さち子が演出。主人公の鈴次郎役を鳥越裕貴、ヒロイン・儚役を鎌滝恵利が務める他、辻本祐樹、中村龍介、原田優一、久ヶ沢徹が出演する。
ろくでなしの男・鈴次郎(演:鳥越裕貴)は絶世の美女・儚(演:鎌滝恵利)をもらう。だが儚は鬼が墓場の死体を集めて作った女で、100日経たずに抱いてしまうと水になって消えてしまうという。100日間の愛の物語が描かれる。
公演は10月17日(日)まで。
演出・石丸さち子
今という時に、初日を開け、間もなく劇場にお客さまが集まってきてくれるということに、興奮し、大きな喜びを覚えています。だからこそ、舞台と客席で大きな感動を分けあえる時間にしようと、演出家として、出演者やスタッフと、様々に作品を探り、生み出してきました。胸を打つ愛の物語と、熱のこもった上質のエンターテインメントがお届けできると確信しています。
鳥越裕貴
緊張というよりもワクワクしております。ついに『いとしの儚』を上演できる。この作品を知ってから間もないですが、脚本のすごさを稽古する度に更に驚き、どんどん世界観にハマっていっております。この素晴らしき作品を皆様にも味わって頂けるように全力を尽くしたいと思います。配信もありますので是非! よろしくお願いいたします。
鎌滝恵利
1カ月の濃い稽古の日々を経てやっと初日を迎えられたような気がしています。『いとしの儚』という素晴らしい作品で愛とエネルギーに溢れる石丸さん演出のもと多才すぎる先輩方と初日を迎えさせていただけること、また、この時期に無事皆さまに作品をお届けできることを感謝し、最後まで走ってまいります。
辻本祐樹
演出の石丸さん、スタッフさんと、キャストで稽古初日から熱く! 楽しく! 僕はもがいて準備して参りました。6人のキャストで登場人物の数を埋めるべく奮闘しております。舞台裏は早替えで舞台上と同じくらい熱気に満ち溢れています。コロコロ変わる役も楽しんでいただければ幸いです。そして物語を楽しんでください。なにより、無事に公演ができることを心から嬉しく思います。本日はありがとうございます。
中村龍介
とにかく楽しみです。人前に立ち、皆さんが、作品を通して何を感じるのか…見どころとしましては、物語はもちろんのこと、一人一人のパッションや、滴り落ちる汗の一滴を見ていただけたらと…そして、カーテンコールで横並びになった時に、「あれ? キャスト6人だけ?」と錯覚していただけたら…「生」を皆さんにお届けします。よろしくお願いします。
原田優一
沢山のキャラクターを演じる楽しさと、着替えの大変さと、息切れを隠すつらさにまみれ、いよいよお客さまに観ていただけるのかと、心が踊っております。今は、それぞれのキャラクターに吹き込んだ命をより昇華させるための作業中です。終演した時に、「あれ?! 6人しか出ていないんだっけ?」と改めて思っていただけるよう努めます。
久ヶ沢徹
正直『もう初日?! もっと時間を…』とゲーテばりの気持ちです。しかしお客さまにはそんなこと思ってるなど、微塵も感じさせはいたしませんし、
コレを読んで、そんなこと思ってるんだぁと思われながら観劇されても終演後、そんなこと思い出させないほどの物をご提供いたす所存ではありますが、時間足りなかったのねと思い出させてしまったら、ゴメンねゴメンねーとも思ってます。
撮影:阿部章仁
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