3月27日より開幕を迎える舞台版「BLACK BIRD」の制作発表会が、3月某日に東京都内で行われた。
登壇したのは、烏水匡役の松村 優、原田実沙緒役の朝倉ふゆな、烏水祥役の神田聖司、相模役の太田将熙、伯耆役の正木 郁、豊前役の横山真史、前鬼役の碕 理人のキャスト7名と、本作の演出を務めるキムラ真の計8名。
今回は、それぞれが会見で語った開幕に向けての意気込みや、ファンへのメッセージをお届けする。
ーーまずは、自己紹介をかねて一言ずつご挨拶と、今作への意気込みも合わせてお願いいたします。
松村:烏水匡(うすい きょう)役の松村 優です。座長として、しっかりと座組を引っ張っていけるように頑張ります。よろしくお願いいたします。
朝倉:原田実沙緒(はらだ みさお)役の朝倉ふゆなです。匡のことを愛して、精一杯愛を込めて実沙緒役を演じたいと思います。よろしくお願いいたします。
神田:烏水祥(うすい しょう)役の神田聖司です。兄弟の匡と一緒に、カンパニーのことを引っ張っていけるような存在になりたいと思います。よろしくお願いいたします。
太田:相模(さがみ)役の太田将熙です。原作にある匡様への忠誠心や、美しい佇まいをしっかりを表現できるように頑張ります。
正木:伯耆(ほうき)役の正木 郁です。伯耆はめちゃくちゃ可愛らしい男の子なんですけど、すごい芯のある子なので、そんな一面も出しつつ匡様を愛し、実沙緒を守れるように精一杯頑張ります。
横山:豊前(ぶぜん)役の横山真史です。八大天狗としても、この座組みとしてもお兄さん的な年齢ではあると思うので、みんなを支えていけるように頑張ります。よろしくお願いいたします。
碕:前鬼(ぜんき)役の碕 理人です。八大天狗の一人として、匡様を支えていけるように関係性を作っていけたらと思います。よろしくお願いいたします。
ーー演出家のキムラ真さんからも一言、ご挨拶をお願いいたします。
キムラ:見たことのないような、美しくてエロくて輝いている演劇エンターテイメントの愛の物語を作りたいと思います。よろしくお願いいたします。
ーー稽古が始まって1週間がたち、先日松村さんと朝倉さんも合流されたとのことですが、稽古の手応えはいかがでしょうか?
松村:稽古は、「やばい」の一言ですね(笑)。
昨日、キムラさんから「(二人が)後から合流したときに“やばいぞ”って思わせる稽古場作りをしよう、ってみんなで話してた」と言われたんですが、その通りでした。
何日間しか稽古をやってないなんて思えないほどのレベルで。序盤からこの完成度だったら、終盤はすごいことになってるんだろうなと期待が高まっています(笑)。
ーー松村さん演じる匡と、神田さん演じる祥は敵対している兄弟の関係であり、見た目も瓜二つな関係です。お二人の間で、役作りのために意識されていることがあれば教えてください。
松村:ビジュアルの面ではすでに似ていると言われているので、あとは内面かな、と。
稽古期間で一緒にいる時間を増やして、そこから出てくる考え方の違いを舞台に持っていけたらなと思ってます。
神田:そうですね。外見でいえば、髪の毛を一緒に伸ばそうって話しています。ワカメとかね、海草系食べて。
横山:ワカメで髪の毛伸びるの?!(笑)優に関しては、もう十分長いんじゃないの?
松村:いやまだ足りないんですよ。横がちょっと。ワカメ差し入れにいただけたらと。
ーー八大天狗の太田さん、正木さん、横山さん、碕さんは、匡役の松村さんとどのようにコミュニケーションを取っていこうと思っていますか?
碕:優くんは人見知りなので、グイグイこっちから話しかけていこうかなと。横さんが。
横山:えっ、そうなの?(笑) (松村くんは)飲みが好きみたいなので、飲みニケーションをしっかりしていきたいね。
正木:もしかしたら、僕と(松村さんが)同い年…かな? 僕、23歳です。
松村:えっ! 僕も23歳です! 年上だと思ってた。
▲同い年だと知って嬉しそうな2人
正木:同い年ということで、いい感じに距離も詰めつつ、役に支障が出ない程度に尊敬しつつ、コミュニケーションを取っていければと思います。
太田:えっと、僕は会って1時間くらいなので(笑)。これから一緒に頑張りましょう!
ーーどきっとするシーンが多い作品の舞台化となりますが、原田実沙緒役を演じられるお気持ちを教えてください。
朝倉:原作を読んでいて、何回もキュンキュンするシーンが出てきて。可愛らしい実沙緒と、かっこいい匡様がいて、その関係がすごい素敵だなって思いました。
台本を読ませていただいたら「思ったよりドキドキするシーンがいっぱいあるな」と思いました(笑)。かなり気合いを入れて頑張ろうと思います。
いつも実沙緒の気持ちに寄り添って、新鮮な気持ちでいられるようにしたいなと思います。
ーーでは演出家のキムラさんにお伺いします。妖(あやかし)ものである本作を、どのような舞台に仕上げたいと考えていますか。
キムラ:妖という不思議な力が、本当に日常の中にあるんじゃないかなってお客さんが思えるくらい、想像力を掻き立てされる舞台を作りたいですね。
映像を使ってしまえば簡単に見せられるものもあると思うんですけど、そうではなくて、あえてアナログな方法で人間が表現する意味を考え尽くそうと思います。
なお舞台セットでは、可動式の八百屋(傾斜がついた舞台のこと)を使う予定です。とにかく従来の2.5次元作品とは一線を画するような作品に仕上げたいと思っています。
ちなみに、キスシーンは10回以上出てくる予定です!
ーー皆さんが演じる役の見どころについて教えてください。
松村:匡はまっすぐに実沙緒のことを愛しているからこそ、実沙緒に強く当たっちゃったり、周りが見えなくなっちゃったりとさまざまな葛藤を抱いているので、その感情を見ている方にも伝わるように表現したいなと思います。
朝倉:実沙緒は小さい頃から人には見えないものが見えていた女の子です。暖かい両親に元気に育てられたものの、他の人と自分がちょっと違うことを気にしているところもあります。
でも匡と再会して、八大天狗のみんなと出会うことで、実沙緒が成長していく姿を、見ている方々に伝わるように表現できればと思います。
神田:祥は物語上いじわるに見えるんですけど、本当は兄弟間のいざこざや自分への葛藤と戦っている、不器用な人。
悪いやつじゃないんですよ、ってことを表現したいと思っています。
太田:相模はビジュアルも長髪で、仕草も佇まいも一つひとつが丁寧なキャラクターです。
匡様への忠誠心がとても強い一方で、妻のあやめに冷たいんじゃないかなって思われてしまう場面もあるかもしれないんですけど、相模も相模なりにあやめのことを考えていて。
その葛藤の部分も、男としてとてもかっこいいと思っているので、そんな相模の魅力的な部分をお見せできればと思います。
正木:伯耆は、個人的にいちばん優しさのある子だと思っています。
誰に対してもふんわりと優しく接する男の子なので、そういう可愛らしさや優しさのある雰囲気を見てくださった方に感じてもらいたいと思いつつ、特別な匡様と実沙緒への忠誠心も表現できればと思います。
あとは八大天狗それぞれ性格が違うので、そこも注目してもらえればと思います。
横山:豊前は、大人でエロいキャラクターです。物語としてのエロさはありますが、豊前ならではのエロさも表現できればと思います。
碕:前鬼は関西弁を話していて、明るい髪色で、しかも20歳っていう若さで、インパクトの大きいキャラクターです。そして誰よりもまっすぐで、自分に正直に生きていると思います。
原作の物語後半では、前鬼のピアスや刺青には複雑な理由があることが明らかになるのですが、本作の舞台でもそんな前鬼に隠された葛藤や苦悩を表現したいですね。
あとは、八大天狗と匡様・実沙緒の関係性も深めていければと思います。
家族のように明るい雰囲気を舞台上で表現するために、これからの稽古も盛り上げていければと思います。みなさん期待して観てください!
ーー最後に、松村さんから開幕を心待ちにしている皆様にメッセージをお願いします。
松村:この作品を観て「もっといろんな人に観てもらいたいな」と思ってもらえるような素晴らしい作品にしたいと思っておりますので、拡散等々よろしくお願いします!
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