5月17日より、東京・よみうり大手町ホールにて開幕する『歌劇派ステージ「ダメプリ」ダメ王子 VS 偽物王子(フェイクプリンス)』。
女性向けスマホゲーム『DAME×PRINCE』(デイムプリンス)の舞台化第2弾となる本作のビジュアル撮影が都内で行われた。
2.5ジゲン!!は、第1弾から続投が決定しているメインキャストのナレク役・滝澤 諒、ヴィーノ役・松本祐一、リオット役・進藤 学、リュゼ役・大見拓土、メア役・三原大樹、クロム役・汐崎アイルの計6名のビジュアル撮影に密着。
今回は、武力国家・ミリドニアの王子・ナレク役として、第1弾に引き続き座長を務める滝澤諒のビジュアル撮影の様子とインタビューをお届けする。
――第1弾の千秋楽から久しぶりのナレク様ですね。まず、ビジュアル撮影はいかがでしたか?
滝澤諒(ナレク役):ナレク様の衣装を初めて着たときと比べると、馴染み方が全然違いましたね。「ただいま」という気持ちが大きいです。
衣装を着て、“モサモサ”をつけて、メイクもしてもらって、改めて「そっか、またこれと一緒に新しいストーリーが始まっていくんだな」と自分の中で再認識できました。
――ビジュアル撮影では第1弾のときよりも動きがありましたね。
滝澤:前回よりも、動きのバリエーションが増えた、増えた(笑)。
前回のビジュアル撮影のときは稽古が始まっていなかったので、ナレク様の王道ポーズ
でしか攻められなかったところはありました。でも、第1弾の公演を通してナレク様を自分の体に馴染ませたことで、ポーズのバリエーションが増えました。
ナレク様は「何をしてもカッコよければOK」で、基本的にリミットがないキャラクターだと思ってはいますが、おバカなポーズや可愛いポーズでも最終的には「かっこいい」と思ってもらえるように、指の先までオーラが見えるように意識して撮影に臨めたのかな、と思います。
――第2弾で再びナレク様を演じるにあたり、今後意識していこうと思っていることを教えてください。
滝澤:僕の中では、第1弾で自分なりのナレク様を一度完結させたと思っています。なので、第2弾の稽古や本番が始まったら、どんどん新しく工夫をしていくつもりです。
第1弾をやってみて思ったのは、お客さんの熱量とノリが素晴らしくて、とても盛り上げていただいて助けられたな、ということ。
なので、第2弾からは僕たちから積極的にお客さんにぶつけていくことで、お客さんにも乗っかってもらって、回を重ねるごとにどんどん盛り上がっていくような相乗効果を生み出していく作品にしたいな、と思っています。
――第1弾のときに、他のキャストさんで印象的だった方を教えてください。
滝澤:ミリドニアのリオットさん(進藤学)、セレンファーレンのクロムさん(汐崎アイル)、そしてルオーシュさん(徳山秀典)の3名は、良い意味で暴れまわっていたなと思います。
基本的にお芝居って台本や筋書きがあって進めていくものだと思って取り組んできたのですが、皆さんがいい意味で雑だったのが印象的でしたね。その場に(キャラクターとして)生きて、芝居をやっているんだなと感じました。
ナレクは他のキャラクターと絡む機会が多かったのですが、毎回みなさんから違う反応やセリフが出てくるので、それを受けて僕も「ナレクならこう返すかな」と常にアンテナを張って新しい反応ができるように舞台上に立っていました。
ナレクは、キャラクターの中でも特にストーリーをかき回せる存在。なので、先輩方に引っ張ってもらいながら、僕もどんどん舞台上でいろんなナレク様を引き出していけたらと思っています。
――第1弾を経て、皆さんのチームワークもより高まっていると思いますが、いかがでしょうか。
滝澤:そうですね。座組のバランスはとてもいいと思います。
メンバーの仲の良さや、みんなで切磋琢磨していこうという意気込みはどの座組よりも強いと感じているので、第2弾の稽古初日からみんなで高め合っていけたら、初演と違ったものが生まれていくんじゃないかなと思っています。
――そんななかで、他の国にはないミリドニアならではの魅力があれば教えてください。
滝澤:四方八方に散らばっていくような、まとまりのなさが逆にいいなと思っています。
まとまりがないようにお互いが暴れられるのも、一種のチームワークがないと成り立たないと思うんです。お互いが背中を預けつつ、それぞれの方向で好き勝手にバカやっているというか。
収集がつかなくても、なんだかんだ同じ方向を向いていて、言葉では言い表せられない絆の強さがミリドニアの武器です。
▲撮影の合間には、2月生まれの滝澤さん・松本さんに
バースデーケーキのサプライズも。
この写真から滲み出る雰囲気の良さ、ぜひ伝わってほしい
一見、リオットさんがまとめているように見えて、じつは彼にも天然な部分がある。そこをヴィーノが突っ込もうとも、彼は彼で女の子の前だと目がない。そして、ナレクは言わずもがな(笑)。
そんな感じで、それぞれが自由に楽しんでいるように見えるけれど、ミリドニアのことを一番に思っています。ナレクと聞けば、すぐにリオットとヴィーノの顔が思い浮かぶほどです。
あっ、あと親衛隊もいますね(笑)。親衛隊って、ナレクポジションからするとちょっと空気のような存在なのですが、空気がないと死んじゃうじゃないですか。だから、そういうことなんじゃないかなって思いますね、親衛隊っていうのは。
――前回、ラブルート・ダメルートという2パターンの展開を経験してみていかがでしたか。
滝澤:ダメルートはダメダメな王子たちが完璧な王子に立ち向かっていく展開で、ラブルートはお客さんたちをキュンキュンさせながらも男同士の友情を深めていくようなベタで熱い展開でしたね。
王子たちがお客さんたちをキュンキュンさせるというのはもちろん見どころとしてあるのですが、王子たちのチームワークにもたくさんときめいて欲しいなって気持ちでラブルートをやっていました。
「王子様」がテーマとはいえ、ダメステはタイトルに“ダメ”って付いちゃっているから結局どっちのルートもダメダメなんですよね(笑)。
でも、“ダメ”っていうのは欠点があるだけ。彼らはダメなところさえも、ポジティブに変えて突き進んでいくんです。「バカも、真っ直ぐすぎると一周回ってかっこいい」ということはダメプリという作品全体のテーマでもあるので、このメッセージは2ルートを通して伝えていきたいと思っています。
でも、ラブルートはもうちょっとキュンキュンさせたいかな。そこは第2弾への期待として待ってもらえると嬉しいです。もちろん、ダメルートはとことんダメになっていくので、そこは安心して観てもらえれば……(笑)。
――最後に、第2弾への意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
滝澤:第1弾あっての第2弾なので、メンバーのコンビネーションやお客さんとの掛け合いをとても大事にしていきたいですね。
パワーアップするのはもちろん、前回の公演で生まれたものを大事にしながらも、キャラクターとストーリーの新しい魅力を皆さんにお届けしたいです。
ダメステの魅力のひとつは、お客さんと一体になれること。先にお伝えしておきますが、お客さんにたくさん苦労かけると思います(笑)。
皆さんもダメステの一員として演じていただいて、一緒に盛り上げていきたいというのがナレク様の、そして滝澤諒の願いです。ワクワクしながら、待っていてください。あっ、“歌劇派ステージ”なので、次はもっと歌を頑張ります(笑)。
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