5月に開幕する『歌劇派ステージ「ダメプリ」ダメ王子 VS 偽物王子(フェイクプリンス)』のビジュアル撮影が、都内で行われた。
今回は、セレンファーレンのクロム役を務める汐崎アイルのインタビューと撮影ショットをお届けする。
――久しぶりに着たクロムの衣装はいかがでしたか?
汐崎アイル(クロム役):この衣装に袖を通すと、背筋がシュッとする感じがします。
クロムは暴れるキャラクターではないので動きや性格の部分には制約がありますが、お芝居や会話の部分でクレバーに楽しみたいと思っています。
勢いはミリドニア王国やイナコ王国にお任せすることにします。あの人たちはマシンガンやガトリングガンを放つような、けたたましい騒ぎ方をするんですけど、我らセレンファーレンはスナイパーライフルのようなイメージで優雅に高貴にいきたいな、と思いますね。
――クロムさんはとても神々しかったです……!
汐崎:いえ、リュゼ皇子にはかないません。
――セレンファーレンの撮影は、とても和気藹々としている雰囲気が印象的でした。
汐崎:あまりにも仲が良かったり距離が近かったりする人たち同士で撮影するのって、実は難しいんですよ。
でもセレンファーレンは、役柄による一定の礼式というか良い距離感があるので、うまくバランスが取れているのかなって思います。
僕と(大見拓土さん・三原大樹さんの)2人は年齢が離れているんですけど、そこを気にせずに接してくれますね。プライベートや稽古終わり、本番中とかによくご飯に行っていたんですけど、いつも友だちみたいにご飯食べて良い話ができたので、第2弾も楽しみです。
▲3人(とキュアラン)で自撮り。クロムと2人の絶妙な距離感……
――大見さん曰く「セレンファーレンの良さは平和なところ」とおっしゃっていました。
汐崎:平和ですね〜。各々がやりたいことを尊重した上で、「じゃあ僕はこう動くね」と連携できているところがあります。いつも自分たちから提案してくれるので、こっちも動きやすいんですよね。
自発的に動いてくれる素敵な若者たちと一緒に舞台を作れて、おじさんはとても嬉しいです(笑)。
――第2弾では、そんなお二人とどんなセレンファーレンにしたいですか?
汐崎:台本次第ではありますが、いっぱいネタを盛り込むことはミリドニアさんがやってくれると思うので、セレンファーレンはセレンファーレンで枠からはみ出過ぎず、狙い澄ました新鮮なものをお客さんに楽しんでもらえればな、と思います。
――クロム役としては、どのような一面を見せていきたいですか。
汐崎:もう少し伸び伸びしても良いのかな、というのはあります。第1弾では結構一歩引いていたところが多かったので、もう少し介入しても良いのかなと。
それも台本次第ではありますが、ダイナミックに爪痕を残すというよりも、切ったのに切られたことに後から気づくような感じです。
あと原作の「ダメプリ」にあるクロムルートでは、主人公にだけ自分の本心を見せているので、実際の舞台での見せ方は工夫したいですね。台本を読んでみて、いろんなアイデアを出しながら、そこから生まれてくるものを楽しんでいただければと思います。
――第1弾で共演した、セレンファーレン以外のキャストさんの印象はいかがでしたか?
汐崎:個人的には、中立的な立場でツッコミしてくれるテオ(橘りょう)の存在は大きいと思っています。ツッコミって優しさがないとできないので。
グリまる(齋藤彩夏)も含め、イナコ王国の人柄の良さがとても良いと思います。クロムとしては、そこにつけ込ませていただいて、いじり倒していきたいと思います。個人的には、テオが一番好きかもしれません。
あとはミリドニアの3人も素晴らしいエネルギーを出してくれていました。ナレク(滝澤諒)のあのエネルギー量は本当に尊敬していますし、それをうまく支えているヴィーノ(松本祐一)の優しさも素晴らしいと思います。
そして、リオット(進藤学)は自分の感性に素直でいるところが素敵だと思っています。例えば“「手合わせ願いたい」というセリフを流行らせたい”と思ったら、とことんこだわっているところとか……。
僕は、 “役”割を果たす“者”と書いて役者だと思っています。そして、その役割ってサッカーのように、他のメンバーがそれぞれのフィールドを埋めてくれるからこそ、自分が埋めるべきフィールド(役割)がわかるんです。
なので、ダメステでも周りを見ながら、自分が果たすべきクロムとしての役割を果たせたらなと思っています。
――先日のインタビューで、進藤学さんから「飲み行こう」との伝言を受け取っております。「現代社会だからこそ、人を通じて伝えたい」とおっしゃっていました。
汐崎:なんだそれ!自分でLINEしてこい!(笑)それはただのこだわりでしょう(笑)。
さっき(こだわりについて)褒めたばっかりなのに……。稽古中は誘ってくれるのに、プライベートは受け身なんですよね。いつも僕から「何してるの」って連絡するんです。すぐに甘えるんだから、あのお兄さん(笑)。
――汐崎さんからの連絡を待っていると思います(笑)。第2弾で、また進藤さんと汐崎さんのツーショットを拝見できるのが楽しみです。
汐崎:どんな関係性になるんでしょうかね。全ては台本次第ではありますが、この作品を楽しみにしていただいているお客さんがいかに楽しめるか、を重点的に稽古していきたいですね。
前回は初めてのことが多かったのですが、今回は第1弾の経験を踏まえてスタートを切れると思うとありがたいですね。「前回はこうだったから、こうしようぜ」と明るく前向きに言えるような人間でいられたらな、と思います。
――それでは最後に、第2弾の公演を心待ちにしているファンの方々へメッセージをお願いいたします!
汐崎:第1弾の公演から積み上げてきた信頼関係を活かしながら、生のお芝居ならではの魅力をお見せできればいいな、と思います。お客さんの心に残って、帰り道に「今日の舞台、よかったな」と思ってもらえるような作品にしたいです。
この舞台は、いわゆる“客いじり”が多いので、お客さんは是非ともノリ良くいて欲しいですね。
澄んだ心を持った、素直な少女のような気持ちでいてください。でも私語は厳禁。そして携帯の充電は切ってください。マナーモードではなく、電源からお切りいただけると嬉しいですね(笑)。
マナーやモラルを守った上で、お客さんたちと一緒に素敵な作品を作り上げたいと思っています!
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