インタビュー

「ペダステ」“総北信号機”島村龍乃介・砂川脩弥・北乃颯希 それぞれの印象、意気込みは?

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舞台『弱虫ペダル』The Cadence!(ザ・ケイデンス!)が7月5日(火)に東京・シアター1010で開幕する。本作は、2008年より「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中、アニメ化や映画化もされた「弱虫ペダル」の舞台化作品。アニメオタク少年の小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイを目指す成長物語だ。

舞台『弱虫ペダル』(通称ペダステ)は2012年2月の初演から数えて今回で16作目、10周年を迎える。今作ではキャストが一新、演出も鯨井康介へとバトンタッチし、これまで演出を務めてきた西田シャトナーは総監督・脚本となる。

2.5ジゲン!!では、新キャストの小野田坂道役の島村龍乃介、今泉俊輔役の砂川脩弥、鳴子章吉役の北乃颯希に鼎談取材を実施。出演が決定した時の気持ちから、ビジュアル撮影時のエピソード、お互いの初印象、自転車にまつわるプライベートエピソードなどを語ってもらった。

――まず、本作にご出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。

島村龍乃介(小野田坂道役):衝撃で何も考えられなかったです。嬉しさを感じるよりも信じられない気持ちの方が大きくて…。オーディションで坂道に選んでいただいたのですが 、「本当に決まったんだ」と時が止まったのを覚えています。

砂川脩弥(今泉俊輔役):すごく嬉しかったです。原作もアニメも愛されていて、舞台も10周年の作品ですからね。僕は役者の性(さが)なのか、「弱虫ペダル」を読みながら、今泉か巻島を演じたいなと思っていたんです。今泉で出演することになり、人気のあるキャラクターなのでプレッシャーも感じますがとても嬉しいです。

北乃颯希(鳴子章吉役):僕も砂川くんと同じく、出演させてもらえるのならどの役だろうと考えていました。でも同時に、鳴子以外はできるのかな? とも思っていて(笑)。鳴子はこれまで関西出身の方が演じられていて、関西出身の僕も関西弁ができるのは当たり前なので、そこにプラスして自分なりの鳴子の色を出していけたらいいなと思っています。

――演じられるキャラクターとご自身の共通点はありますか?

島村:好きになった物事をとことん追求してしまうところが似ています。以前は知恵の輪やパズルにものすごくハマっていてコレクションもしていました。今はサウナにハマっていて、1人ででも行くくらいです。坂道が秋葉原に自転車で行っていたように、もし行きたいサウナが何十キロも遠くにあったとしても、僕も自転車で行ってしまうかもしれません(笑)。

砂川:実際とは違うのにスカシていると言われがちな部分が似ています。今泉はきちんと熱いものを持っているし、僕もこれまでクールな人物を演じることが多かったので“スカシ力(ルビ:りょく)”はあるかもしれませんが、実際は全然スカシていません(笑)。

北乃:共通点と言うか、ほぼ“僕”ですね(笑)。“北乃颯希”から“鳴子章吉”に名前が変わっただけに近いです。鳴子らしく真っ直ぐ派手に突っ走っていれば、自然とお客さまもいいねと言ってくれるようになるのではないかなと思います。

――役作りはどのようにしていこうと思われていますか。

島村:坂道らしくがむしゃらに。今できる全てを出し切って、先輩方の背中を追いかけて頑張っていきます!

砂川:体の方の”役作り”はすごくキツいと聞いています。走り込んだり筋肉を付けていかないとと思っているのですが、今「これ以上は筋トレしないで!」って言われているんです(笑)。でも、今泉らしくオールラウンダーっぽい体作りをしていきたいですね。

北乃:ジムで走り込んだ後にエアロバイクを漕いでいて、それが役作りに役立っています。作品の中で「ケイデンス(1分間のペダルの回転数)」を上げていくというセリフがあるのですが、今まではそれが具体的に分かっていなかったんです。でもジムでバイクを漕いで、ケイデンスを100で維持させるキツさが分かりましたし、その時の心拍数やそこからもっと上げていくとなった時の体の状態も分かりました。

しかも舞台では、ペダル無しにハンドルだけの状態で踏み込む時の重さやキツさを表現しないといけないんですよね。バイクを漕ぎながら「ペダステしんど…!」って思っています(笑)。

――稽古はこれからということですが、楽しみにしているシーンなどはありますか?

島村:この3人で走るウェルカムレースがすごく楽しみです。「弱虫ペダル」の物語が始まるな! と感じて、原作でも大好きなシーンなんです。

砂川:僕は「恋のヒメヒメぺったんこ」が、歌、ダンスともに楽しみです(笑)。

北乃:僕も今日、ここに来る途中に聞いてきました(笑)。楽しみにしているのは、坂道との出会いであるガンプラのシーンです。とても大事なシーンなので、忠実にやれたらいいですね。それから、ペダステはお笑いのシーンも多いのでそこも魅力の一つだと思っています。シャトナーさんが作り上げた面白さを鯨井さんが受け継いでいると思うので、お笑いのシーンになったら会場中の笑いをかっさらいたいです。

――ビジュアルの撮影で初めてキャラクターの扮装をした時の気持ちはいかがでしたか?

島村:嬉しさと同時に、「本当に自分が着ているんだ…!」という気持ちになりました。撮影の時には目の前に原作の絵をたくさん貼ったボードがあって、それを見ながら仕草を研究して撮影に臨みました。ヘアメイクの皆さんに、とても丁寧にビジュアルを作っていただきましたし、自分でも“小野田坂道”になれたのではないか? と思っています。

砂川:一歩目をやっと踏み出したと気合が入りました。これを着てステージに立つんだ! と。自分の中で「今泉だったら手や腕はこの角度」という思いもあって、あまり動き回らずにスッと撮影に臨みました。クールなビジュアル撮影、とても楽しかったです。

北乃:ここから始まるんだな…とワクワクして、早く稽古をしたくなりました。これまで鳴子を演じられてきた鳥越裕貴さんと百瀬朔くんの映像も見て、今までとは違う動きにしたいと思って撮影に臨んだら「俺を見ろ!」みたいなポーズになりました(笑)。

――お互いの第一印象について聞かせてください。

島村:砂川さんはすごくお兄さん。北乃さんは関西の人なので面白い方なんだろうな、という印象があります。稽古でも場を和ませてくれるのかな…と。

砂川:こっぱずかしいですね(笑)。

北乃:期待値を超えられるかな…。

砂川:島村さんは年下ということだけで、もうかわいいです(笑)。まだビジュアルだけしか見ていないのですが、雰囲気もすごく小野田っぽいしいいな…って思いました。早く演じているところを見てみたいです。僕の大好きな先輩が関西の人なんですが、北乃さんは、突っ込み方や発言の返し方がその先輩に似ているんです。北乃さんとも早く仲良くなりたいなと思っています。

北乃:島村くんとは、実は地元がすごく近いんです。目と鼻の先くらい! だから親近感もわいていますし、地元の弟みたいな感じです。初舞台で初座長なので、僕らも支えながら共に戦っていきたいですね。あと、人の懐に入るのがうまいなと思いました(笑)。砂川くんはおっとりしていますね。僕が想像している今泉と砂川くん本人が全然違うので、どうやって「スカシ」って言っていこうかなって。ステージでどう化けるのかが楽しみです。

***

――これまでの人生での自転車にまつわる印象的なエピソードや学生時代の思い出を教えてください。

島村:僕は小学生の時にサッカーをやっていたのですが、プロになりたいという夢を持っていて3、4年生の時にとても強いチームに入ったんです。そのチームでの練習に通うために、自転車で片道30分くらいの距離をいつも走っていました。だから、自転車はサッカーの次にやっていたスポーツと言えるかもしれません(笑)。

その頃、映画「デスノート」の藤原竜也さんのお芝居を観てかっこいいな! と思って芸能界に興味をもったのですが、ずっとサッカーは続けていたんです。本当にサッカー選手になりたいと思っていましたし、大阪から出ることは思いもしなかったのですが、高校生の時にご縁があってオーディションを受けて東京に来ることになりました。

砂川: 高校生のときは沖縄でモデルをやっていて、芸能の仕事を志した頃ですね。事務所のオーディションを受けて上京することになりました。学業は、当時得意だった科目は体育で、苦手だったのは数学です(笑)。

北乃:僕も小学生の時サッカーをやっていて、自転車で練習に通っていたんです。ある日、よそ見をしていたんでしょうかね…田んぼ道で川に落ちてしまいまして。小学校低学年くらいだったので、体に乗った自転車の重さに勝てずに起き上がれなくて、30分くらい「誰か~…」と助けを求めたんですけれど全然人が通らなくて!

まさか通り慣れている通学路でそんなことになるとは思いもしなかったですし、藻がいっぱいついて汚いし、しかも冬で寒いし…もう最後ら辺は逆に暖かくなってきたのを覚えています(笑)。しばらくしてあるおっちゃんが助けてくれて、僕にとってヒーローでした。次の日はしっかり風邪をひきました。

***

――改めて「弱虫ペダル」の魅力や好きなところを教えてください。

島村:自転車は個人で乗るものですが、競技になるとクライマーやスプリンターなどの役割があって協力し合うスポーツになるところが、見どころであり大好きなポイントです。

砂川:僕はバレーボールをやっていて、いまだにバレーをやっている夢を見るぐらい好きなのですが、「弱虫ペダル」はそのときに感じたスポーツへの熱い気持ちや青春を思い出させてくれるところが魅力だと思います。

北乃:“一度挫折を経験したからこそ手に入れられる強さ”ですね。だめなことがあったとしても、ここからだぞ! という気持ちにさせてくれます。

――最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

島村:10周年の舞台『弱虫ペダル』は、新しいキャストでまた1から始める新しいことづくしの舞台です。これまでの10年も含めつつも型にははまらずに、自分らしさを大事にして、ただがむしゃらに頑張っていきます。その姿をぜひ観に来てください。

砂川:長く愛され続けてきたペダステに出られることがとても嬉しいです。新しいキャストである僕らの色による、新しいペダステを楽しんでいただけたらと思います。たくさん笑ってたくさん感動して楽しんでください。僕は、今泉というめちゃくちゃクールでかっこいいキャラクターを精いっぱい演じたいと思います。

北乃:シンプルに、10周年のペダステが楽しみだ! という気持ちを持って観に来ていただけたらと思います。2022年に、このメンバーでしかできないことは絶対にあると思うので、先輩たちから渡されたバトンをしっかり受け継ぎながら、お客さんに楽しんでいただくために頑張ります。

取材・文:広瀬有希/撮影:泉健也

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公演情報

タイトル

舞台『弱虫ペダル』The Cadence!

公演期間・劇場

7月5日(火)~7月10日(日)
東京・シアター1010

7月16日(土)~7月18日(月・祝)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

原作

渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)

総監督・脚本

西田シャトナー

演出

鯨井康介

出演

小野田坂道 役:島村龍乃介、今泉俊輔 役:砂川脩弥、鳴子章吉 役:北乃颯希、巻島裕介 役:山本涼介、金城真護 役:川﨑優作、田所迅 役:滝川広大/
福富寿一 役:髙﨑俊吾、荒北靖友 役:相澤莉多、東堂尽八 役:フクシノブキ、新開隼人 役:瑛、真波山岳 役:中島拓人/
パズルライダー監督:伊藤玄紀、パズルライダー:村上渉、田上健太 、山口拳生

公式サイト

http://www.marv.jp/special/pedal/

公式ブログ

http://ameblo.jp/y-pedalstage/

公式twitter

@y_pedalstage

(C)渡辺航(秋田書店) 2008 舞台 『 弱虫ペダル 』 製作委員会

WRITER

広瀬有希
							広瀬有希
						

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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