『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partⅡ-の開幕を記念した岸本勇太×大海将一郎インタビュー後編。
今回は稽古場でのエピソードや、仲のいい2人がお互いに思っている本音を語り合った様子をお届けする。
ファミリーとして醸成された稽古場の雰囲気。そこで巻き起こったハプニングとは?
ーー前作から多くのキャストが続投していますが、カンパニーの雰囲気はいかがですか?
大海将一郎(ベルフェゴール役):みんないい人ばっかりだよね。
岸本勇太(雲雀恭弥役):和気あいあいとしていて、“ファミリー”感があるなと思います。個性はそれぞれ強いんですが、バラバラというわけでもなく、個人主義というわけでもなく。なんだろう……。
大海:すごく不思議な感じするよね。ただ仲がいいっていう感じでもなく。
岸本:ぬるい感じでもないし、かといってピリピリもしてない。やっぱり(リボーン役の)ニーコさんの存在が大きいのかな。
大海:あ〜そうだね。それは大きいね。
岸本:ニーコさんは普段はめちゃめちゃ楽しい方ですが、締めるときはビチっと締めるところがあって。あとは迷っている人がいると、アドバイスをくれたり。その雰囲気が作品を重ねるごとに、カンパニー全体に行き渡っているなって感じますね。
ーー稽古場での印象的なエピソードがあれば教えてください。
大海:僕ベルフェゴールのブーツを新調してもらって、それを昨日履いたんですよ。そうしたら、オープニングでそれはもうスーパー滑りまして。
岸本:そう(笑)。なんか、ひとりはしゃいでたんですよ。
大海:ほらぁ、みんなそうやって言うの。はしゃいでたわけじゃないから。真面目にやってたの。
岸本:あ、通し稽古だから舞い上がってはしゃいじゃったのかな。おみちゃん楽しそうだなって。
大海:違うがな! しかもその後のシーンで松葉杖ついて出てくるしね。
岸本:まじであれは面白かった。「あ、はしゃぎすぎて怪我したんだな」って(笑)。
大海:まるでそんな流れになっちゃったけどさ。あれは違うから(笑)。怪我とかは全然なかったんですけど、新調してもらったブーツの裏がつるつるでございまして。つるーんと滑っちゃったんです。
僕はそんなハプニングがあったんですけど、なにかありますか? パーフェクト・ガイは。あ、あれあるじゃん! トンファー!
岸本:パーフェクト・ガイ(笑)。トンファーね。僕、今回から武器が少し新しくなって、トンファーに分銅がつくんですね。正直あれ回すの大変そうだなって思ってたんですが、実際やってみたら意外とクルクル回せたんです。
これ使うのちょうどおみちゃんとのシーンで、漫画でもアニメでもすごく雲雀の格好良さが出ているシーンだから格好良く見せれたらいいなと思っているんですけど、稽古中にハプニングがありましたね。
トンファーの仮の小道具で分銅を回す練習してたら、ちょうど誰もいないところに分銅がスパーンっと飛んで行っちゃって。
大海:あれ勢いすごかったよね。筋肉つけすぎちゃうん?
岸本:いや、全然そんなことないって(笑)。でも小道具が届いた日から普通に使いこなせちゃって「あれ? 昔どっかで……学生時代これ使ってことあったかな?」っていうくらい手に馴染んでいてびっくりしました。
大海:なにそれ、怖いよ! どんな学生時代(笑)!? それじゃ本当に「REBORN!」の世界じゃん。でも、まあ、こんな感じでハプニングがありつつも、ここまで怪我なくやってこれています。
芝居も笑いも貪欲に。2人がお互いに見出す役者魂
ーーお2人はB-PROJECT on STAGE 『OVER the WAVE!』で共演されていましたが、お互いの第一印象を教えてください。また、そこからいまはどんなふうに変わりましたか?
岸本:(笑いをこらえきれない様子で)いや、もうやばいんですよ、この人。
大海:いやいや、こっちも言わせてもらいますけどね。最初はね、本当に怖かった。クールで、外部を寄せ付けない一匹狼かと思いましたもん。でも話してみると気さくで、ギャップがすごいです。
いまは稽古場とかでも急にボケてくるし。シームレスにボケるんですよ、この人。
岸本:この人がボケを全部拾ってくれるんですよ。どんなしょうもないボケでも。だからおみちゃんと話すときは、一言目からほぼほぼボケ(笑)。
大海:「おはよ〜」って言ってるのに、直後に目線外して僕がいないていの態度とったり……。この子のボケはね、言葉にしづらい難しさがあるんですけど。最初の頃の「話しかけていいのかな? 大丈夫かな?」っていうところから、いまはここまできましたね。
岸本:僕はいまでも鮮明に覚えてるのがオバウェ(B-PROJECT on STAGE 『OVER the WAVE!』)の顔合わせのとき。ひとりひと言自己紹介をしていくんですが、そこでもうめちゃくちゃこの人面白くて。そこでみんな「この人、おかしい人だ」って確信したと思うんです。
大海:おかしいは失礼でしょ、面白いでしょ!
岸本:いや、面白いっていうか、おかしくて。でも、そこからみんなにすごく愛されていったんですよね。僕はそのおみちゃんを知っていたから、リボステでもそういう感じでくるのかなって思ってたんですよ。
だけど初対面の方も多かったからか、おみちゃんが最初少し大人しくって、それがもう僕は面白くて(笑)。「いやいや、おみちゃんそんなんじゃないじゃん。自分出していこうよ」って思ってたんです。
で、安心したのが打ち上げかな。動画が送られてきて、そこでおみちゃんがみんなの前で一発ギャグやってたんですね。それを見て、僕はやっと「いつものおみちゃんじゃん」って安心しましたね。
大海:もうお母さん目線じゃん(笑)。でもね、いまはこうやってなんでも話せる仲になってよかったです。
ーー撮影のときにもお2人の仲の良さはしっかり伝わってきていました(笑)。さて、それぞれのキャラクターにちなみお聞きします。お互いのここは「天才的だな!」「エースだな!」と思う部分を教えてください。
岸本:おみちゃんは、やっぱり器用です。なんでも出来るなっていう印象がありますね。役によって本当に違うので、「役者さんだな」ってめちゃくちゃ思います。
とくに感じるのが今回のベルでいったら、彼のトリッキーさ。王子って格好いいものなのに、どこか狂気じみているというか。一緒に芝居をやっていても「怖いな」って感じるときがあるんですね。僕は次の会話も行動も分かっているにも関わらず、ゾクっとすることがけっこうあるんで、それは天才的だなって思います。
おみちゃんならではのベルフェゴールだな、と。原作のベルにある狂気的な部分が、3Dになってより一層増幅しているのは、おみちゃんだからこそなんだろうなと感じていますね。
大海:雲雀も一匹狼で、見えないところで修業とかをやっているじゃないですか。勇太くんも飄々としているんですけど「あれ? どこ行ってるんだろう」って思って探してみるとトンファーを黙々と振ってたりして。
僕たちが見たり感じたりしている以上に、見えないところでいろいろ考えたり行動したりしてるんでしょうね。でもそれを感じさせないで、いざ稽古が始まればバチっと決めてくるところとかを見ていると、雲雀はボンゴレのエースであって、その雲雀は勇太くんなんだなって感じます。
勇太くんとの芝居とかアクションも、すごく楽しいし没入できるんです。稽古も本番も回数が限られているじゃないですか。いまはすごく楽しいし幸せなんですけど、本番が始まるとそれが1回ずつ減っていってしまうので、いまからそれがちょっと寂しく思えるくらい勇太くんとの共有できている時間は充実しています。
岸本:今日のこの後の稽古、頑張れそうです(笑)。
ーー最後に公演を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
大海:今回ヴァリアー編のクライマックスということで、前作を観てくださった方も、今回初めてという方もいると思うんですが、キャスト・スタッフみんながこの作品に愛をもって、いまひとつずつ積み上げている最中です。
お客様が劇場に入ってくれて初めて作品が完成すると思いますので、シンプルに幕が開ける瞬間を楽しみにしていてください。新年1発目のこのリボステをどうぞよろしくお願いいたします。
岸本:集大成の作品です。ここに至るまでには、それぞれのせめぎあいや譲れないものがあってここまで繋がってきたので、それをみなさんにはぜひ生で観てもらいです。
もちろん映像でも楽しんでもらえますが、生で届けられる格好良さとか臨場感、呼吸があって、「絶対、生で観たほうが格好いい」と稽古場でも日々感じています。だから、迷っている方がいたら、ぜひ来ていただきたいです。
丸さん(演出家の丸尾丸一郎)もみんなも常々感じていると思うんですけど、2.5次元って原作があってそれを舞台化するって簡単なことじゃないんですね。でも、それぞれのシーンで「リボステってこうやって伝えてくれるんだ」っていう、僕らが観せたいものをお届けできると思うので、その3次元化されたものをぜひ劇場で観ていただきたいです。
観終わったあとに、“死ぬ気”のなにかが感じられるんじゃないかと思います。
本番間近の緊張感漂う、白熱の稽古場
この日、見学した稽古場では着々と最終段階へと向かう調整が進められていた。前作でも登場した左右から複数飛び出すパネル。
その位置ひとつとっても、観客の視界を考慮しながらも、そのシーンをもっとも効果的に見せるためにはどうしたらいいのか。演出家の丸尾丸一郎を中心に、入念にひとつひとつのシーンが作り込まれていった。
出番待ちのキャスト陣も、それぞれにウォーミングアップをしたり動きを確認したりと、動きにムダがない。
インタビューで2人もいっていたように、ピンと空気は張っていてたるみはないのだが、肌がジリっとするような重苦しい圧もなく、その根底には作品を重ねてできあがった信頼関係とそこからくる安心感があるように感じた。
稽古の一部を見ただけで、その心は並盛中へと誘われた。リング争奪戦の合間に発生した半年という現実世界での時間。その時間がまるでなかったかのように、観客はつい5分前まで「partⅠ」を観ていたような気持ちになるだろう。
原作でも高い人気を誇るヴァリアー編のクライマックスを描く『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partⅡ-は、2020年1月6日(月)に初日を迎える。ぜひこのインタビューを読んで期待値を上げて、劇場に向かってほしい。
撮影:K.Hikaru
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