2019年10月10日(木)、東京渋谷CBGKシブゲキ!!にて舞台「五右衛門マジック」が上演される。
磯貝龍乎による脚本・演出、吉谷光太郎によるプロデュース、すでに公開されているビジュアルなど、話題が盛りだくさんのこの舞台。
2.5ジゲン!!では主演の和田琢磨にインタビューをおこなった。舞台のオファーを受けた時のことからプライベート、役者人生の思い出まで、大いに語った様子をお届けする。
もくじ
不思議なほどに良いタイミングが重なった縁のオファー。「面白そうだ」の直感で即答
――まず、この舞台のオファーがあった時のお気持ちを聞かせてください。
和田琢磨(佐治 役):今回このお話を頂いた時、役者として10年という一区切りだったので、今までの環境ではないものに手を伸ばしたいなと思っていたんですね。
演出の磯貝龍乎くんとは5・6年前から共演していて、役者としての彼は知っていました。
彼が脚本と演出をしているというのも耳にしていたので、性格を知っていることもあって「きっと面白いものを作っているんだろうな」と思っていました。そこにちょうどのタイミングでお話をいただいて。
新しいものを作る感覚でやれる環境だ!と 思ったので、即答で「出させてください!」とお返事しました。
「龍乎くんが演出の作品をやるんですけ……」「やります」という感じで食い気味に(笑)
――不思議な良いご縁、即答だったんですね。今回演じられる佐治のビジュアルを拝見しました。とてもミステリアスな印象なのですが、どんな人物なのか教えてください。
和田:佐治は奇術師、つまりマジシャンですね。人を楽しませること、喜ばせること、そして自分自身も楽しむことを常に求めて、そういう生き方をしている人です。
……なんですが(笑)、実はひっくり返してみるとすごく悩みを抱えていたりして。二面性があって、奥行きが広い人物なんです。
ただ、作品の中においては飄々として明るい所がメインで見えているので、全体的には華やかで楽しいキャラクターですね。
――容姿端麗で華やかで謎めいた人物、本当に楽しみです。
経験豊富なキャストの多い現場。稽古の様子は?
――顔合わせの時の、キャストの皆さんの印象はいかがでしたか。
和田:今回の舞台のキャストは、場数を踏んでいらっしゃる方ばかりです。
言い方もやり方も皆さん充分熟知してらっしゃるので、下手に気を遣ったり遠慮したりということは無さそうだなと、いう顔合わせの印象でした。
――とてもやりやすい現場なんですね。
和田:うん、すごくやりやすいです。
――今回、演出・脚本が磯貝さん、プロデュースが吉谷光太郎さんということで、それぞれのカラーがどのように出るのかが気になっているのですが……。
和田:吉谷さんは後ろで見守ってしっかり支えてくれている感じなので、強い「吉谷カラー!」感ではない、かな。磯貝色です(笑)。
――磯貝色ですか!(笑)
和田:龍乎くんは自分の思いや考えを言葉で伝えるのがあまり上手ではないので、頭の中で思い描いていることをまだ100パーセント出し切れていないんですね。
そこは、僕たちが汲み取ってすくいあげていきたいなと思います。
取材をしたのは、まだ稽古が始まって間もなくの頃。ここから、多くの場数を踏んだキャストや若く力のあるキャストによる、どこを見ても絢爛で美しく笑いにあふれる舞台が作り上げられていく。
好きなもの、好きな時間、愛しいもの。古くシンプルなものに心惹かれる
――今度は和田さんご自身として、お好きなものなどについてをお聞きします。最近こっていらっしゃることなどはありますか?
和田:そうですね。僕、趣味らしい趣味と言えば……レコード集めかな。あと、持ってないんですけど車が好きです。古い車。
ーー古い車、素敵ですね。
和田:いいでしょう。古い物、好きですね。惹かれます。
何年たっても残るものって、究極シンプルですよね。色々なものをそぎ落としてそぎ落として残っていく。クラシック音楽もそう。年を重ねていくと、そういうものの良さに気付いちゃうんです。
みんながいいって言ってるものじゃなくて「自分に合ってるもの」を見つけたくなります。愛着がわくんですよね。
この日の和田の服装は、シンプルな白いシャツ。綺麗な顔立ちに、ボタンを開け軽く腕まくりをした白シャツが、眩しいほどによく映えていた。
悔しい思い出、大切な経験。これまでの役者人生を振り返る
――和田さんはこれまで多くの舞台や映像作品に出られているのですが、その中のいくつかから印象的なエピソードをお聞かせください。
和田:2つあって、まずは「滝廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」。3年くらい前の舞台ですね。そこで、演出家の板垣恭一さんとお会いしました。
その時、自分はそれなりに「できる」と思ってその舞台に臨んだのですが、ものの見事にひっくりかえされて。
でもその悔しさが逆にいい方の原動力に繋がったので、彼には感謝しています。
それから、この前ドラマで田山涼成さんとご一緒したんですが、あれだけベテランの方が現場でスタッフの方にお水を配っていて……そういう姿が勉強になりました。
周りに気を遣われるような方が周りに気を遣ったり、現場を盛り上げている姿を見ると、ああなりたいなと思います。
思い出、きっかけ、転機。この「五右衛門マジック」は今後和田の中でどのような存在として新しく書きこまれていくのだろうか。
ーー最後に、舞台を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
和田:お年寄りからお子さんまで、老若男女どなたが見ても、細かいことは考えずに楽しめる作品です。あっと驚くことや、面白い! といった体験がたくさんできます。肩肘張らずに楽しんでもらえればと思います。
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— 2.5ジゲン!! (@25jigen_news) October 8, 2019
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