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小笠原健が演じたベストキャラは? 作・演出の経験を糧にさらなる飛躍へ

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小笠原健は、「元気をくれる人」だ。彼に会った人、舞台で演じる姿を見た人は誰でも、何らかの“力”を受け取ることだろう。

2020年7月16日は彼の34歳の誕生日。2.5ジゲン!!では、事前に「彼が演じた役の中で一番印象に残る好きなキャラクター」についてファンアンケートを行った。

ファンが選ぶベストキャラは一体どの役なのだろうか? 寄せられたコメントをもとに、その作品とキャラクターを振り返っていこう。

※いただいたコメントについては、文意を損なわない範囲で一部省略、誤字などの編集をしております。

真田弦一郎役/ミュージカル『テニスの王子様』

やはり、この役をおいては彼を語れないだろう。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン、“常勝”立海大学附属中学校の副部長・真田弦一郎だ。

この役で彼を知ったという人も多いはず。2012年の「青学vs立海」から、ドリライ2014までを駆け抜けた、テニミュ愛にあふれた堂々たる真田だった。

2020年、3rdシーズンのラストをしめくくるドリライ2020にもゲスト出演予定だったが、残念ながら中止に。YouTubeに投稿された無料配信動画へ、OBとして熱いコメントを寄せていた。

歌も芝居も最高だったから。真田の隠れた弱さまで表現できていた。

まるで漫画から出てきたような姿で感動したから。

健さんのたるんどる!は、絶対誰にも負けない。真田弦一郎本物。

この役で健さんを知ってから、ずっと追いかけ続けています。私の理想とする、強さとほんの少しの弱さと、仲間を思う気持ちと責任感を持つ真田さんがそこにいました。あれから、健さんの出る舞台には欠かさず通っています。

織田信長役/「イケメン戦国THE STAGE」

長期シリーズとして愛されている「イケメン戦国THE STAGE」の織田信長役も、彼にとって当たり役といえるだろう。

激しい殺陣、威厳、堂々たる男らしさ。どれを取ってみてもハマり役だ。アンケートの回答も、この役へ多く集まり、人気の高さがうかがえる。

存在感があり、イケメン戦国の信長は健さん以外には考えられない!!

貫禄があって目を惹いた。

殺陣が凄いしカッコいい。

初めて観た2.5次元舞台だったが、信長様の圧倒的なカリスマ性を見事に体現されていて、それ以来舞台観劇にはまった。

信念を宿した演技に圧倒されました。織田信長が主役の公演はもちろん、そうでない公演でも、小笠原さんが演じる織田信長がカンパニーの柱となっているような力強さを感じます。また、コミカルなシーンやフリートークでのお茶目でサービス精神あふれるところも大好きです!

オライオン役/誰ガ為のアルケミスト 舞台版「聖石の追憶」初演

2019年6月に公演が行われた、誰ガ為のアルケミスト 舞台版「聖石の追憶」初演。ここでは、グリードダイク皇帝のオライオンを演じた。

ザイン役・中村誠治郎との息の合った激しい殺陣、登場しただけで“ラスボス感”漂う空気、表情、声。公演中の堂々とした強さと恐ろしさから一転、カーテンコールでの明るく朗らかな宣伝部長っぷりに、ブロマイドを買い足してしまった人は多いことだろう。

真っ赤な衣装がとてもよく似合う、本当に強いオライオンでした! 2.5次元舞台を観たのは初めてでしたが、ゲームの中にいたオラインがそこにいて驚きました。

ただ「敵」という存在ではなく、強くなければいけなかったという健さんの解釈が素敵で、今でも思い出してはまた舞台であのオライオンに会いたくなります。

大旦那役/舞台『かくりよの宿飯 折尾屋編』

2019年7月に上演された、舞台『かくりよの宿飯 折尾屋編』。ここでは「天神屋」の大旦那を演じている。強く、優しく、そして時に少し恐ろしい、ぬくもりのある大旦那だ。

公演初日が7月17日と、誕生日近くだったこともあり、カーテンコールでバースデーソングのサプライズが行われた。

健さんを初めて知った舞台で、役のスパダリ感に惚れました。ちょうど健さんのお誕生日に見に行って、舞台後のハイタッチでおめでとうございますと伝えたら手を握り返してくれたので落ちました。

公演が終わってから更新されたブログには、子役たちとの日替わりシーンをはじめとした、印象的な場面をいくつも取り上げている。

烏養繋心役/ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」では、烏野高校の頼れるコーチ、烏養繋心を演じている。

役柄そのままに、若いキャストたちを導く背中、安定感のある演技、日替わりパートのギャグ。烏野の部員たちを、厳しく温かく支え、育て、導いていくコーチ役は、まさにハマり役だったのではないだろうか。

キャスト発表があった瞬間、「ああ、何も心配はいらない」と安心したのを覚えている。

おがけんさんをはじめて生でみた舞台が「ハイキュー!!」でした! 新生烏野を引っ張っていてかっこよかったです!

安心して観ていられる烏養コーチでした。大人パートの日替わりは、毎回わちゃわちゃとしているのにほっとできて、激しい舞台の中の清涼剤のようでした。

自身初の作・演出を経験、2020年のさらなる飛躍

2019年9月、自身初の脚本・演出による舞台『Get Back!!』が上演された。稽古中に行ったインタビューでは、

「僕は今まで生きてきた中で、家族、友達、ファンの皆さんなどのいろいろな愛に支えられて生きてきました。選んだのは、愛をテーマにした、笑って泣けるヒューマンコメディ。原点であり一番好きなものであれば、自分が一番表現したいものが表現できるのではないか、と思いました。」

と語っている。その言葉通り、「観る人を楽しませたい」という彼の思いが反映された、明るく、楽しく、そしてほろりと泣けて心温まる舞台だった。

芸能生活10周年を迎えた2019年は「タフ」に。34歳となった2020年は彼にとってどんな年になるのだろうか。作・演出を経験し、さらに大きく成長した彼から今後も目が離せない。

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WRITER

広瀬有希
								広瀬有希
							

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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