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歴史シュミレーションゲーム原作の舞台「信長の野望・大志」シリーズを全力で推したい3つの理由

歴史や大河ドラマが好きな老若男女に観てほしい作品のひとつが舞台「信長の野望・大志」シリーズだ。

今回は、筆者がこの作品を好きな理由とともに、シリーズの見どころを語りたいと思う。

舞台「信長の野望・大志」ってどんな作品?

舞台「信長の野望・大志」は、コーエーテクモゲームスの同名ゲームを原作としている。歴史好きならどこかで一度は聞いたことがあるゲームだろう。

プレイヤーが戦国武将として、戦国の世を生きていく歴史シュミレーションゲームだ。

武将として武功を挙げて名を挙げるも良し、知略を巡らせ権力を拡大するも良し。実際に戦国の世を生きるなら……を味わえる自由度の高さもこのシリーズの人気を支えている。

そんな玄人向けのゲームが2018年春、舞台となった。

舞台版では織田信長(鶏冠井孝介)を軸に物語が進んでいくのだが、このシリーズのどこをそんなに推したいのか。この後じっくり語っていく。

1. ゲームの“らしさ”が劇的な仕掛けになる

プレイヤーが戦国武将として生きるゲームだと先ほど述べたが、ゲームのこの醍醐味がまるっと舞台になっているのがなんといっても面白い。

舞台上に流れているのはたしかに戦国時代である。

しかし、その時代を生きる人々に混ざって“平成の世の記憶を持った人物”が登場するのだ。

ある日突然、歴史に名を残してきた武将となって生きるとしたら……。あなたならどうするだろうか?

歴史を変えたい、とその時代を自分らしく生きるだろうか。それとも、自分が背負うことになったその武将の人生をなぞるように、歴史通りに生きようとするだろうか。

この問いが、本作の織田信長に重くのしかかっていくのが舞台1作目である。

突然“あの”織田信長として生きることになった青年が、戸惑いながらも次第に自分の生きるべき道を模索していく姿は、本シリーズ全作に通ずるテーマではないだろうか。

と、ここまでは織田信長が主人公である以上想像がつく展開かもしれない。

しかし、演出脚本を手がける久保田唱の仕掛けはこれだけではない。織田信長以外にも数人、平成の世の記憶を持った人物が登場するのだ。ここが、この作品の個人的に気に入っているポイントである。

本来の歴史を知っていてあえてその歴史通りに進めようとする者、逆に歴史を覆そうとする者。

そして大切な人に本来の歴史を伝え、未来を変えようとする者。それぞれの思惑があり、駆け引きがある。

しかも誰がその未来を知る者なのかは事前に分からないのだ。この人は記憶を持ってるかも!?と、予想しながら観るという楽しみ方もできる。

一方、そんな武将たちのなかで、その時代の武将としてただ懸命に生きる者たちもいる。

本来の歴史とはズレた歴史の中で、そうとは知らずに翻弄されていく生き様も、またドラマチックだ。

歴史を詳しく知っている人こそ、少しずつ食い違っていく歴史の流れが面白く感じられるだろう。

2. Wサイドストーリーで浮かび上がる人対人

舞台「信長の野望・大志」シリーズの特徴のひとつに、Wサイドストーリーが挙げられる。

これは説明してもなかなか分かってもらえないことが多いシステムなのだが、よく見かけるルート分岐のマルチエンディングとはまったくの別物だ。

描かれるストーリーはどちらも変わらない。ただ、その出来事をどちらの陣営の視点で観るのか、ということである。

ひとつの出来事が起きている裏側で、どんなやり取りがあったのか。それを知ることができるのが、このWサイドストーリーならではの魅せ方である。

敵や味方といった単純な対立だけでは成り立たない。

各陣営にいるのは、戦うための駒ではなくそれぞれに大切な人を持つ人間であること。

それを嫌でも痛感してしまうシステムともいえる。両サイドを観たうえで再び観劇すると、必ず新たな発見があるだろう。

この舞台を観る機会があるなら、絶対に両サイドを観てほしい。というのが、筆者の本音である。

3. 浴びるように観る縦横無尽な殺陣

3つ目の本シリーズの特徴は、キャストの多さ。いずれの作品も40人近いキャストが登場している。

キャスト一覧を見たときに、名前が多すぎて何が何だか……となるかもしれないが、彼らは戦国の世を動かすのだ。

それくらい登場人物が揃わなくては歴史も動かせないのだろう。

この人数での(全員が殺陣に参加するわけではないが)殺陣の迫力がすごいのは言うまでもない。

劇場が狭すぎると思ってしまうほど、ステージ上を縦横無尽に駆け抜けていく。

推しが出る場合は、とりあえず着物の色味を覚えておいた方がいいだろう。初見の際は、推しがどこにいるのか探すのが大変である。

人数は多くとも、そのキャラにとってメインとなる方のサイドではしっかりと人物像を掘り下げてくれるので安心してほしい。

どちらかのサイドで、しっかりと見どころが用意されているはずである。ベテラン俳優も入り乱れての殺陣に芝居。

ほかの2.5次元作品ではなかなか味わえない体験が、キャストにとってもファンにとっても待っている作品である。

歴史ものは好きだけど、キラキラした感じの作風はちょっと……。そんな人にもおすすめしたい。

戦国の世を生きる“漢”たちによる、熱き歴史絵巻があなたを待っているだろう。

先日『2.5ジゲン!!』でも紹介したが(“度肝抜かれる展開”待つ舞台『信長の野望』最新作 鶏冠井孝介・谷佳樹らが熱意語る)1年に渡り上演されてきたシリーズの完結編が2019年5月に上演される。

ついに舞台は本能寺の変。

未来の記憶を持ちながら乱世を駆け抜けてきた織田信長の結末、そして初演から登場しているもののいまだ腹の内が見えない明智光秀(谷佳樹)の目的。

ぜひシリーズ初演からおさらいをしたうえで、その結末を見届けてほしい。

公演情報

タイトル

舞台「信長の野望・大志 夢幻 ~本能寺の変~」

原作

コーエーテクモゲームス

演出・脚本

久保田唱 (企画演劇集団ボクラ団義)

公演日程・劇場

【埼玉公演】 2019年5月18日(土)
戸田市文化会館

【東京公演】
2019年5月21日(火)~26日(日)
シアター1010

キャスト

織田信長:鶏冠井孝介
明智光秀:谷佳樹

【織田家】
お市:田中れいな
前田利益(慶次郎):友常勇気
柴田勝家:鵜飼主水
  丹羽長秀:中村ヒロユキ
森蘭丸:高岡裕貴
浅井重政(万福丸):小栗諒
煕子(ひろこ):小川夏果
帰蝶:和久井優
茶々:前田亜美

【羽柴家】
羽柴秀吉:後藤健流
ねね:斉藤レイ
石田三成:影山達也
うた:橋本耀
黒田官兵衛:幸村吉也
 
【上杉家】
上杉謙信:根本正勝
直江兼続:宮澤佑
お船:根岸愛

【徳川家】 徳川家康:竹石悟朗
石川数正:登野城佑真
本多忠勝:宮元英光
榊原康政:霜月紫
井伊直政:松田将希
瞼(まぶた):香音有希

【毛利家】
毛利輝元:田渕法明
吉川元春:輝海
小早川隆景:吉武大地
山中鹿之助:山本誠大

【その他の勢力】
松永久秀:南翔太
鈴木重秀(雑賀孫一):柏木佑介
真田昌幸:菊田大輔
下間頼廉:矢野たけし
真田信幸:岩崎良祐
本願寺顕如:吉田宗洋
足利義昭:加藤凛太郎

お橋:笹木香利 
お焦:荒澤守
今井宗久:彦摩呂

チケットについて

【埼玉公演】
・プレミアムシート:8,800円
(特典付)
・S席:5,800円
・A席:4,800円

【東京公演】
・プレミアムシート:10,800円
(特典付)
・S席:7,800円
・A席:6,800円
※22日、 23日、 24日の3日間限定 1日通し券あり
プレミアムシート21,600円(特典付)、 S席15,600円 更に通し券専用の記念品あり

【東京公演(千穐楽)】
・プレミアムシート:11,800円
(特典付)
・S席:8,800円
・A席:7,800円
※特典、 記念品は観劇当日の引換になります。
※通し券は、 ゲーム先行、 出演者先行、 CNプレイガイド先行のみ

チケットスケジュール

【各種先行販売】
2月1日から
詳細はこちら

【一般発売 】
3月23日から
詳細はこちら

公式HP

https://nobunaga-stage.com/

主催・共催

【主催】
舞台「信長の野望・大志」製作委員会、 足立区シアター1010指定管理者(東京公演)

【共催】
戸田市文化会館(埼玉公演)

企画

SANETTY Produce
※「信長の野望・大志」の中黒は正式には半角表記です。

WRITTER

双海 しお
 
								双海 しお
							

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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