5月18日に戸田市文化会館にて舞台「信長の野望・大志-夢幻-〜本能寺の変〜」のプレビュー公演が実施された。
本公演は「冬の陣」を経て、続く11月には「春の陣」を上演し、熱烈なファンを作り出している人気シリーズ待望の第3弾となる。
公演に先駆け、報道陣に向けてゲネプロ【SIDE織田】を公開。迫力のある殺陣が繰り広げられ、戦国時代ならではの野心、戦略、裏切り、そして情がふんだんに描かれている。
主人公・織田信長を演じ、座長としてカンパニーを牽引している鶏冠井孝介、明智光秀役で本作では【SIDE明智】もありこれまでのシリーズ以上の活躍が期待される谷佳樹、織田信長の妹・お市を演じ、物語に歌で彩りを添える田中れいな、前田利益(慶次郎)役の友常勇気、お市の娘、茶々役の前田亜美、そしてストーリーテラー的な要素を担う、今井宗久役の彦摩呂が登壇した。
さらに囲み会見では登壇したキャスト陣が、約1ヶ月半の稽古で作品を創り上げてきたそれぞれの見どころや意気込みを語った。
以前製作発表の際に脚本・演出を担当する久保田氏が作品の魅力について『原作ゲームでも舞台でも、”本当の歴史”ではないところが魅力である』と語っていた。
今回は【SIDE織田】、【SIDE明智】となっており、物語の分岐で織田、明智それぞれの視点に立ってストーリーが展開される。本作の特徴であるWサイドストーリーでは物語の始めと終わりは同じで途中で物語が分岐する。
【SIDE織田】、【SIDE明智】とWサイドストーリーで、織田信長の気持ちは、明智光秀の気持ちはと両者の視点に立って楽しめる作品になっているという。物語の要所要所に散りばめられた田中れいな演じるお市の歌声によって血生臭くなりがちな戦国時代を描く作品が彩られていく。
本公演の原作は、歴史シミューレーションゲームのパイオニアにして今なお伝説を作り続ける『信長の野望』。2017年に発売された最新タイトル『信長の野望・大志』と完全連動型として、昨年5月に東京・CBGKシブゲキ!!にて初めて舞台化。
歴史が好きな方はもちろん、原作ファン、舞台ファン、歴史が苦手な方でも心揺さぶられる作品となっている。
鶏冠井孝介(織田信長役):今回シリーズ第3作目となり、ついに“本能寺の変”を迎えます。
歴史上一番のミステリーとも言われる“本能寺の変”の名に恥じぬような素晴らしい作品となっております。
僕が演じる織田信長は現代の記憶を持っている設定なのですが、現代の人ならではの弱さそして思考や知識と、それに対比するような戦国武将ならではの強さ、戦国の世の姫たちの凜とした強さなど色濃く表現されている作品です。
最多キャスト49人で必ず楽しませます。
谷佳樹(明智光秀役):僕自身の役がメインの【SIDE明智】が今回はあり、これまでの作品含めて約1年かけて作り上げてきましたので思い入れもすごく強い作品となりました。
本来の歴史とは違う、「信長の野望」や「本能寺の変」をたくさんの方にご覧いただき、明智光秀がどういう人物だったのかなど思いを馳せて欲しいと思います。
これまでの作品では明智光秀が信長の役に立つべく動き回ったり、他の武将を裏切ったり…と謎の多い行動だったのですが、今回その謎が解かれるはずです。
【SIDE織田】、【SIDE明智】では物語の風合いが異なりますので、両方ご覧いただきたいです。
田中れいな(お市役):“お市”という役はシリーズ1作目や2作目ではあまり感情を表に出さないキャラクターでしたが、今回は兄上(織田信長)との兄弟愛や絆を出せたと思います。
そのあたりにもご注目ください。これまでも劇中で歌わせていただいておりましたが、今回は待望の新曲です。
いつも私の歌に武将たちの無声芝居が重なるのですが、今回は私自身にも動きがあるので、ミュージカルに近い気持ちでより感情を込めています。
友常勇気(前田利益(慶次郎)役):史実ではない、学校では教わらない“本能寺の変”を楽しんでいただきたいです。
各キャラクターも個性豊かですので、細かいところまでご注目ください。お市の息子や森蘭丸、石田三成、黒田官兵衛など歴史に華を添えたキャラクターも初登場します。
登場人物が多いのですがとても面白いと思います。
前田亜美(茶々役):今回初めての参加ですが、1作目の時から“茶々”の身長がちゃんと成長しております(笑)。
個性的なキャラクターの中でしっかりと私らしく、そして茶々らしく、一輪の花のように明るさを添えられたらと思います。
母上(お市)の歌がとても好きな少女という設定ですが、私自身が田中れいなさんの歌がすごく好きで、毎回楽しみながら演じています。
彦摩呂(今井宗久役):いつもストーリーテラーの役割を担っておりますが、今回宗久は茶室のみならず色々な場面に出向いて行ってます。
今回の【SIDE織田】、【SIDE明智】という二大キャラクターはきっと皆さま待望だったと思います。
期待にお応えできるような仕上がりになっております。人数が非常に多いのですが、チームワーク良く創り上げてきました。お楽しみください。
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