コラム

佐伯亮が演じた「ベストキャラ」は?笑顔が眩しい演劇界の燃える太陽【誕生日アンケート】

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演劇の世界、とくに2.5次元作品の製作現場では、「熱量」という言葉を目にすることが多い。

演出家もキャストも、「熱量高く」「熱量を持って」という表現を共通言語として用いる。

この「熱量」という言葉がもしも、

“役にかける情熱、エネルギー、覚悟の強さ”

……こうしたものを意味しているのであれば、佐伯亮という役者は、間違いなく桁外れの「熱量」を持った俳優だ。

1995年10月10日生まれの俳優、佐伯亮。

今年24歳を迎える彼の誕生日を記念して、「2.5ジゲン!!」では「佐伯亮の演じた中で一番好きなキャラクター」についてアンケート調査を行った。

2.5次元ファンが選ぶ、佐伯亮の「ベストキャラ」とは一体どの役なのだろう?

寄せられたコメントを基にご紹介していこう。

※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。

守沢千秋|『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズ

今回のアンケートで最も回答数が多かったのは、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズに登場するキャラクター・守沢千秋だ。

まず、ファンのコメントを抜粋して紹介しよう。

生で観劇した時に、守沢千秋がそこにいると思ったから。

佐伯亮くん自身が守沢千秋くんなのでは?と思うくらい役にあっているからです。

流星レッドこと守沢千秋は、特撮ヒーローをモチーフとしたアイドルユニット「流星隊」を率いるリーダー。ときに暑苦しいほどの情熱を持つ、原作でも人気の高いキャラクターだ。

そんな守沢千秋を演じ、観客に「そこにいると思った」「本人なのでは?」と言わしめる佐伯亮。じつは彼自身、守沢というキャラクターに相当な愛情を注いでいる。

上記ツイートからリンクされているブログは、『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction ×Road~(以下『あんステ』〜DR〜)の大千秋楽に寄せて、佐伯自身が綴ったものだ。

ブログの中で佐伯は、守沢を「僕のヒーロー」と呼んでいる。これはカーテンコールの挨拶でも佐伯の口から出た言葉だ。

ゲネプロ記事でもレポートしたとおり、『あんステ』〜DR〜では、1年前の夢ノ咲学院が描かれる。その中で佐伯は、まだ流星隊を率いる前の、いわば「過渡期の守沢」を演じた。

今のように強くない。今ほど輝く笑顔でもない。でも懸命に、生きている。

そんな守沢に、ときに寄り添い、ときに体当たりでぶつかりながら演じきった佐伯の熱量。それはファンにもしっかりと届いたようだ。

自分の弱さを理解しつつも他の人のために頑張るかっこいいキャラクターで、もともと好きだったのですが、佐伯くんは顔もスタイルも本当にぴったりで、本人の優しい性格にも通じるところがあると思います。

シリーズ通して大好きな役ですが、とくに先日のDRでは、一年前の守沢千秋をすごく見事に演じてくださいました。何度も涙してしまった! ちーちゃん先輩がもっともっと大好きになりました。

熱量の高いキャラクターに、負けないほどの熱量で挑んでくれる役者がいる。これはキャラクターのファンにとっても嬉しいことだ。

アンケート期間直近の役ということもあってか、守沢千秋が「佐伯亮の演じたベストキャラ」として最多票を獲得した。

孫悟空|「西遊記〜千変万化〜」

また、「西遊記〜千変万化〜」の孫悟空にも熱いコメントが寄せられている。

座長ということもあって気持ちが強かった分、受け取る側もすごく心に響いてきて、とても大好きな作品だから

「西遊記〜千変万化〜」は、2019年4月〜5月にかけて上演された作品だ。舞台「戦国BASARA」等でおなじみの西田大輔が作・演出を担当し、佐伯が主演を務めた。

この「西遊記〜千変万化〜」という作品、もともとは2001年に初演、2005年に再演が上演されている。そしてじつは、初演・再演時に主役の孫悟空を演じたのは、西田大輔その人だ。

作・演出家がかつて演じた役を引き継ぐ。それも座長。

そのプレッシャーは想像を絶するが、佐伯はここでも持ち前の熱量で、大役をしっかりと勤め上げた。

藤丸立香|「Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-」

佐伯亮を語る上でもう一人、忘れられないキャラクターがいる。それは、「Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-」に登場した藤丸立香(男性マスター)だ。

藤丸立香というキャラクターは、2.5次元作品の中でもちょっと特殊な立ち位置にあたる。

というのも彼(彼女)は、原作アプリゲーム「Fate/Grand Order」(通称FGO)におけるプレイヤーポジション(つまり、スマホのこちら側でゲームを進める我々の代理ポジション)なのだ。

さらに藤丸立香は2人いる。いや厳密には同じキャラクターなのだが、原作でも舞台版でも、男性/女性の2バージョンが存在するのである。

人気ゲームのプレイヤー役、かつ複雑な背景を持つ藤丸立香。だが当時21歳の佐伯は、このキャラクターを物怖じすることなく生き生きと演じ上げた。

ちなみに、この作品の大千秋楽の翌日、佐伯は22歳の誕生日を迎えている。

「限界は自分で決めない」。このモットーが、佐伯の役者人生、そしてその熱量を後押ししているのかもしれない。

自然体の笑顔に情熱を秘めた俳優・佐伯亮

常に情熱を持ち続けること。たとえプレッシャーがかかる場面でも、与えられた役割に全力を注ぎ、己の壁を破ること。

佐伯亮という役者を見ていると、その生き様に背中を押されることが度々ある。「自分も熱く生きたい」という気持ちを掻き立てられるのだ。

これが演劇界隈で言われる「熱量」というキーワードの、一つの答えなのかもしれない。

2019年10月現在、佐伯のTwitterアカウントの自己紹介には「笑うと人よりも多く皺がでます」と書かれている。

楽しそうにくしゃっと笑う自然体の笑顔も、ファンを魅了する佐伯の魅力の一つだろう。

情熱的かつ自然体の俳優・佐伯亮。今後どんな役柄を演じ、どんな熱量を見せてくれるのか、ますます楽しみだ。

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WRITER

豊島 オリカ
 
								豊島 オリカ
							

観劇好きのフリーライター。2.5次元が大好きです。頂いた日々の活力、勇気、心を揺らす奇跡のような感覚に、どうにか恩返しできないものかと願いながら執筆しています。カーテンコールで拍手することと、鼻ぺちゃな犬も大好きです。

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