10月11日(水)、東京・東京体育館メインアリーナで『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023』が8500人の観客を集めて開催された。
本イベントは「コロナ禍であってもライブエンターテインメントの楽しさと興奮を観客と分かち合いたい」という想いから発足したシリーズプロジェクト。
2023年は、昨年に続き高野洸プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Games』(東京・日本武道館)、黒羽麻璃央プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』(東京・東京ドーム)が行われ、岡宮来夢プロデュースの本イベント『ACTORS☆LEAGUE in Basketball』で締めくくりとなる。
岡宮がキャプテンを務めるDREAM CATERPILLARS(DC)と、牧島輝に代わり糸川耀士郎がキャプテン代理を務めるSPARK SEEDS(SS)の両チームがバスケットボールで真剣勝負。昨年は接戦のすえSSが勝利をおさめたが、今年の勝利の行方は…?
今年もまたサプライズ演出が盛り込まれ、緊張感と高揚感にあふれたイベントとなった。本記事は、勝敗もふくめサプライズ演出についても触れているため、未観戦の読者は、配信を観終わえた後に記事を読むなど注意してほしい。
試合開始前の東京体育館。メインアリーナではDJ雷太が今年も「盛り上がってますかー!」と場内に呼びかけ、ファンたちは思い思いのパネルを振ってその声に応える。
アナウンサー姿でスクリーンに映った高橋健介は出場選手たちのマル秘情報をニュース形式でリークし、今年から話せるようになったマスコットキャラクター・バチュケは「コートの中は、今年の夏より暑いぴよ!」とイベントの熱気を伝えた。
残念ながら今回は出場が叶わなかった・SSキャプテンの牧島輝から思いを託されたユニフォームを掲げ「思いは受け取った!」と糸川が吼えると、岡宮は「思いに応えるためにも容赦はしねえ!」と受けて立つ。バチバチの雰囲気の中、選手たちがマイクに向かって意気込みを口にしながら登場。
まずはDCから。プロデューサー兼キャプテンの岡宮は「最高の1日にしましょう!」、レ・ミゼラブルのアンジョルラス役などミュージカル経験豊富な木内建人は、ロングトーンの歌声による挨拶を場内に響かせる。
ラッキーアイテムの信楽焼きを手に登場した山田ジェームス武は「人事を尽くして天命を待つ、それだけなのだよ!」と場内を盛り上げ、監督の大野拓朗は「勝つぞー!」と会場最寄りの千駄ヶ谷駅にまで響くような大声で勝利を宣言した。
SSキャプテン代理の糸川は「勝つのはオレたちだ」と今年も髪を赤く染めて気合十分。立花裕大は「ここにすべてを捧げます」と勝利への誓いを。
今年は赤髪のリーゼント・SLAMDUNKの桜木花道仕様で登場した松島勇之介は「昨日の夜、髪染めてきました!」と告白。監督の郷本直也は「皆さまの大きな声援で選手たちの背中を押してやってください」と、場内へ力強く呼びかけた。
プロデューサーである岡宮から「あの伝説の日から1年です。夢の時間へようこそ! 最高の1日にしましょう!」と挨拶がされ、岡宮と糸川による選手宣誓と岡幸二郎の国歌斉唱の後、試合が始まった。
今年は、田村心や山田といった昨年活躍を見せたバスケ経験が豊富な選手たちがしっかりとチームを支えながら、新規加入選手や、バスケ未経験の選手が驚きの活躍を見せる試合展開となった。両チームともディフェンスの力が増しており、1人が速攻からのシュート成功まで持ち込むケースが減っていた。
どちらのチームも、起点である選手からのパス回しをうまく使い、時にはファールも恐れずに相手に立ち向かっていく。特に、寶珠山駿にボールが渡ったときの安心感、糸川・川上将大がボールを持ったときの威圧感は特筆に値する。
また、野球経験はあるがバスケ経験のない笹森裕貴の活躍、ポジション取りのうまい定本楓馬、田淵累生のノリに乗った動きのよさ、松田凌の堅実なプレーにも触れたい。
ハーフタイムには高野洸が初披露の曲を含む3曲を披露し、ハッピーボス(丘山晴己)、ハッピーエンジェル(雷太)、ハッピーゴッド(岡幸二郎)がハッピーを振りまき、さらに場内を盛り上げた。
試合は最終的に56対50でDCが勝利し、昨年の雪辱を果たす結果となった。閉会式には各賞の受賞者が発表され、バチュケの声を担当していた、舞台「黒子のバスケ」で黒子テツヤ役を演じていた小野賢章がサプライズ登場すると場内は大きな歓声に包まれた。
最後に岡宮から「去年は本当に悔しくて、絶対に勝とうと決めて本気で練習してきました。(今年は)負けたからこそ、SPARK SEEDSの気持ちが本当に分かります。まだ、次のことは、やれるかどうかも何も分かっていないです。応援してくださった皆さまのお声によると思いますし、今回出られなかったメンバーにも戻ってきてもらって、全員で本気のバスケでぶつかり合って戦いたいです。勝負は勝ち負けがついてしまうけれども、そういうことよりも本気で向かっていくことが何よりも素敵だと思っています。そういう姿を(メンバーの)皆さんから受け取れて、元気をもらいました。これからも、夢のような1日を皆さんと作りたいし、作っていきましょうね!」と挨拶があり、今年のイベントは終了した。
各章の受賞者、コメントは以下のとおり。
勝利チーム賞:DREAM CATERPILLARS
大野監督
感動した、かっこよかった! 今日の勝利は、一生懸命頑張ったメンバーのみんなと、応援してくださった皆さまのものです。アクターズリーグ最高!
岡宮キャプテン
本当にSPARK SEEDSが強くて、最後には肺が破れるんじゃないかと思うほどにみんな走ったと思います。これ(賞品のオリジナルバスケットボール)を使ってみんなでまた練習しましょうよ!
バチュケ賞:松田凌
まさか自分がこのような賞をいただけるとは思っていませんでした。前回(負傷により棄権し)みんなにご迷惑をおかけしたのですが、あの後仲間たちから熱い言葉をいっぱいもらって。今日はどうにか恩返ししたいと思っていましたが、できたかな? 終わった後、両チームとも美しい涙を流していました。この涙が、僕たちをより強くし、新しいドラマを生んでいくのだと思います。
ひらがなあくたーずりーぐ賞:長妻怜央
去年は緊張していて個人プレーが多かったのですが、今回は仲良くなったメンバーもいるので(賞品のよみうりランドのパスポートを見ながら)その人と一緒に行きたいと思います。
ポスタライズ賞:田淵累生
負けるってこんなにも悔しいんですね。(牧島)輝から朝『任せたぞ』と連絡をもらって本当に勝ちたかったですし、耀士郎さんのためにも勝ちたかったです。マジで悔しいです。もし可能であれば来年リベンジしたいです!
ハッスル賞:寶珠山駿
去年は悔しい思いをして(怪我により棄権)この素晴らしい景色を見られませんでした。今年賞を取ったのもDCのメンバーのおかげです、ありがとうございます!
ビアボール賞:松島勇之介
負けちゃいました。でも、うちのチームは誰1人負けを信じていないですし、最後の最後まで勝てると信じていました。来年、できることならリベンジです! そのときに私の髪型がどうなっているのかは分かりません!
MVP:田村心
(賞品がカスタム電動自転車だったことに触れ)いい電動自転車を持っているので、それはお母さんにあげて、僕はこれ(賞品)を使います!
取材・文:広瀬有希/撮影:小境勝巳、広瀬有希
(C)ALBK2023
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