高野洸のプロデュースによる『ACTORS☆LEAGUE in Games 2023』が6月19日(月)、東京・日本武道館にて8000人の観客を集めて開催された。
『ACTORS☆LEAGUE』は、「ライブエンターテインメントの楽しさと興奮を観客と分かち合いたい」という想いから生まれたプロジェクトで、2021年7月に、黒羽麻璃央がプロデュースした野球×エンターテインメントの『ACTORS☆LEAGUE 2021』が東京ドームで開催されたのが始まり。
2023年は、2022年と同じく「ゲーム」の本イベントに続き、7月に黒羽麻璃央プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』、10月に岡宮来夢プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Basketball』、11月にはアートをテーマにした『あくたーず☆りーぐ』の開催が予定されている。
2.5ジゲン!!では、プロデューサー高野洸をはじめとした俳優たちが今年もゲームで熱いバトルを繰り広げた様子をレポートする。
なお本記事は、ゲームの勝敗やサプライズ演出などに関しても触れているので、まっさらな状態で楽しみたい読者は、配信を見た後に読み直すなど注意してほしい。
今年の舞台は、昨年のような360度全方向から囲む方式ではなく、いわゆる通常の“舞台”と客席の配置。その分、全チームをまんべんなく観られる配置になっていた。
オープニングは、今年も本イベントのために作られたテーマソング『Virtua Stepper』に乗ってアキラ(高野洸)率いる西風高校/King Squadのユウ(福澤侑)、アツキ(増子敦貴)、ショウタ(松田昇大)が入場してくるところから始まった。
BORDERLESS RULERS(SHINSUKE、HILOMU、Dolton、KIMUTAKU、KENTA、GeN、YASU、SOUTA)とともに4人がダンスで場内を盛り上げる。
総合演出の植木豪が得意とするレーザーが飛び交う中、クールに踊るKing Squad。曲が中盤に差し掛かったところで、他チームが1校ずつ入場。
桃園学園高等学校/ロイヤルプレデターのヨシヒコ(荒牧慶彦)、ヒロキ(佐奈宏紀)、ジェームス(山田ジェームス武)、アーサー(ランズベリー・アーサー)はゆったりと優雅に。宇田川高校/ダウンタウンNutsのアラン(阿部顕嵐)、ナオキ(武子直輝)、タケシ(寺山武志)、リョウタ(廣野凌大)は凄みをきかせながら。
今年から加わった新チーム、北湊高校/Grudge Orcaのヒロキ(三浦宏規)、ダイゴ(加藤大悟)、リョウ(北園涼)、スピ(spi)は、静かな中にも不気味さを感じさせる。今年は解説に回っている聖グラバー学院/Psycho-Crusherのリョウ(北村諒)、ミズキ(梅津瑞樹)、ツバサ(木津つばさ)、レオ(本田礼生)は、昨年覇者である王者の余裕を見せながら登場。
ここでプロデューサーの高野洸から会場へ挨拶。「2回目の開催となりますが、今年もアツいアツいキャスト、スタッフさん、そして歴史あるこの会場でやれることを光栄に思います。今日もアツい試合が見られると思います。皆さん最後までゲームにのめり込んでいただきたいですし、分かりやすいゲームで熱狂して盛り上がっていただきたいです。最後まで楽しんでいってください!」と開会宣言。
今年も支配人をつとめるオペレーターのDJ KOOが「今日はみんなガンガン声出して、テンションアゲていくぜ!」「NO GAME,NO LIFE! とことん今日はゲームを楽しんで行こう!」と場内を盛り上げる。
出場者ひとことずつの挨拶では、アキラは「今年は優勝しか見えていない!」と堂々と宣言。昨年、点数の施しをしてしまったばかりに勝利を逃したヨシヒコは「今年の施しは無しだ」。
アランは「今年は優勝しか見えていない」とアキラのセリフをコピーする。
リョウタは「リーダーをクビになったので楽しめる気はしない」と苦々しい顔で口にすると、アランに絡みだし前に出る。そこへロイヤルプレデターも同じく前へ出て、「去年君たち(ナッツ)弱すぎたからさ、アランくんを入れておいたよ」と、アランはロイヤルプレデターの差し金(?)であるかのような発言。
しかしダウンタウンナッツは、セリフを噛み倒すヨシヒコをいじりまくり反撃。
ヒロキが「Grudge Orcaの意味は…怨念のシャチ」と含みを持たせると、ここからアキラとヒロキの間の因縁についての小芝居が始まる。
九州から帰ってきたヒロキが、西風高校/King Squadと敵対するチームを作り上げたことに対して、なぜだと問いただすアキラにヒロキが「昔一緒に遊んだゴブリンクエスト2をアキラが返してくれない」。
「そんなことでかよ!」とヒロキへ言葉を浴びせるショウタに、スピが「借りパクなめんな」とすごむ。「あれは、ガキの頃に初めてアキラとやったゲームなんだよ」とゴブリンクエスト2への思いを口にするヒロキに、アキラはヒロキの思いの深さを噛みしめるように「ヒロキ…」とつぶやいた。
そしてゲームバトル第1弾が始まった。
最初のゲームは「ニンジャラ」。Legend Gamerの KEN THE 390による心地いいラップでゲーム紹介がされ、1回戦は、アキラ・ショウタのコンビ、ヒロキ・リョウのコンビが席に着く。早速、アキラとヒロキの因縁の対決が。ここではKing Squadが勝利をおさめる。
続く2回戦もコンビによるチーム戦。アラン・ナオキ対ヨシヒコ・ジェームス。圧倒的な強さを見せるナオキに「ナオキの真ん中の髪(前髪)がうっとうしい」「ドヤ顔が腹立つ」と解説席から突っ込みが入る。これにはナオキも「うるせえ!」と反撃。
3回戦は各チーム1人ずつ出場してのバトルが2回。
特にこの戦いの2回戦ではハイレベルな争いの末、アーサーが勝利をおさめた。あまりの野獣のような強さと戦いっぷりに「ビーストプレデター」と解説席から声が飛ぶ。
「ニンジャラ」が終わったところで、ヨシヒコが「なんでもエンタメ研究所」の荒牧所長として白衣を身にまとい、リョウタとユウ(に似ている人という設定)を連れて登場。ここでも噛み倒す荒牧所長に「負けないで!」「ライフはゼロよ!」と特に解説席のPsycho-Crusherから突っ込みと声援が飛ぶ。
研究所員3人は、場内へコールアンドレスポンスをレクチャー。
場内が盛り上がり最高潮になったところで、怪しい仮面を着けた2人組が、雷鳴と鐘の音とともに登場。オペレーターのDJ KOOの前にあったゴールデンコントローラーを奪う。
「お前らはギスギスしてばかりだから、このゴールデンコントローラーにはふさわしくない」と言い放つ謎の2人組。
「自分たちが用意したアナログゲームに勝利すればコントローラーを返す」と言う。奇奇怪怪盗団のショウタロウ(有澤樟太郎)、ヒカル(牧島輝)と名乗った2人は、場内の爆笑をさらい、自分たちもつられて笑いながらゲームの紹介を始める。
そこに、岡宮来夢プロデューサーの等身大パネルが7体登場。輪投げの要領でそこに輪(フラフープ)を投げていくという、輪投げとジャンケンを足したゲームが提案され、ゲームはゆっくりと進行していく。岡宮プロデューサーも映像で登場し、さらに盛り上がる場内。
奇奇怪怪盗団の活躍で場内の熱気が最高潮に達したところで、ゲームは「ぷよぷよ™テトリス®2」へ。
ぷよぷよかテトリスかを選び、おじゃまブロックを送り攻撃するゲームだ。ここで、昨年圧倒的な強さで他校を制したPsycho-Crusherがプレイヤーとして登場。各チーム、Psycho-Crusherに挑戦し勝利すればボーナス点が得られるという。
まずは、昨年Psycho-Crusherに同ゲームで再起不能に陥るまでボコボコにされたリョウタとナオキ。「考えちゃダメだぞ! 」とナオキから声をかけられたリョウタが、なんと昨年のトラウマを払しょくする活躍。感性による連鎖でナオキとともにPsycho-Crusherを撃破。「人は変わるんだ!」とリョウタはカメラと場内に吠えた。
続くGrudge Orca戦(スピ・ダイゴ)、King Squad戦(アキラ・ショウタ)でも敗北を喫し、もう後がない昨年の覇者Psycho-Crusher。この日おじいちゃんキャラを通しているミズキは「ゲームのやりすぎは目に悪いからな(しゃがれ声)」と一言。
3連敗からの最終戦、ロイヤルプレデター戦(ヒロキ・アーサー)ではヒロキの猛攻撃にPsycho-Crusherがまたも敗北。ツバサは昨年のリョウタのように「帰りたい!」と叫び、リーダーのリョウは「昨年(ロイヤルプレデターから)施しを受けた私たちが、皆さんに施しを与えるということで…」。
そして勝負は最終ゲームへ。
昨年同様「スーパーボンバーマン R」での戦いとなった。ここで強さを見せるのはロイヤルプレデター。4人全員がこのゲームを得意としており、対Grudge Orca戦では余裕すら感じる勝利をおさめる。
この「スーパーボンバーマン R」で活躍を見せるのは、King Squadのアツキ。丁寧なゲーム運びで慎重に生き残り、じわじわと攻めていく。これには「あっちゃんがんばったねえ!」とツバサから声が飛んだ。
3、4位決定戦後、それまでトップを走っていたもののGrudge Orcaに敗北し、無得点で最下位が決まってしまったNutsは死屍累々(ししるいるい)の雰囲気に。
続く最終戦、ロイヤルプレデターとKing Squadの戦いではKing Squadが勝利をおさめ、本大会の優勝となった。
各賞受賞者は、ニンジャラ賞にナオキ(武子直輝)、ぷよぷよ™テトリス®2賞にはリョウタ(廣野凌大)、スーパーボンバーマン R賞はアツキ(増子敦貴)、ESPRIQUE賞はダイゴ(加藤大悟)、そしてMVP賞はヒロキ(佐奈宏紀)が受賞。
「来年は支配人のグッズも作って」とDJ KOOが茶目っ気たっぷりに高野プロデューサーへ伝えると、高野は「それはもちろん!」と笑顔を見せた。
高野は「去年も思ったのですが、ゲームって最高で、予期せぬドラマが起こりまくって、今日も本当に…。これが成功するかずっとドキドキしていました」「各ゲームにドラマがあってみんなめっちゃかっこよくて、そんなプレイを見られたのもうれしいし、これだけのお客さんと一緒に楽しめたのがすごく嬉しいです」とプロデューサーとしてイベントを振り返った。
エンディングでは、テーマソング『Virtua Stepper』とともに出場選手たちが場内通路へ“客降り”し、最後まで客席を盛り上げ、イベントは終了した。
取材・文:広瀬有希
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