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北村諒「演劇でやる意味が確実にある」 舞台『青の炎』取材会・公開稽古レポート

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10月28日(金)~11月6日(日)に東京・こくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて、舞台『青の炎』が上演される。

本作は、貴志祐介著のミステリー『青の炎』の初舞台化作品。主人公の高校生・櫛森秀一を演じる北村諒に加え、飯窪春菜、田中涼星らが出演する。

2.5ジゲン!!では、10月18日(火)に開催された取材会と公開稽古をレポート。取材会には北村、飯窪、田中涼星、松永有紗、田中良子、村田洋二郎、荒木健太朗が登壇し、あら通しを追えた直後の熱気をそのままに、1人ずつ作品への意気込みを語ってくれた。

北村:あら通しを終え、この作品がもともと持っている緊張感にプラスして、一切役者が舞台上からはけないという演出により、実際に劇場でもお客さんを巻き込み、緊張感が体感できる作品になるのではないかと改めて思いました。我々一同、緊張感を持って本番に臨みたいと思っています。

飯窪:『青の炎』が約10年前に映画化されていて、小説はもっと前に出版されていますが、私はもともと小説を書かれた貴志祐介先生の大ファンでした。今回この作品に携われて本当にうれしく思っています。あたたかいカンパニーの皆さんと一緒に演じられるのがとてもうれしいので、観に来てくださる方にもこのカンパニーの団結力が伝わればいいなと思います。

田中涼星:稽古場もそうですが、本番でも漂う空気といいますか、異質なものを肌で感じていただけると思うので、作品を楽しんでいただければと思います。本番、精一杯頑張りたいと思います。

松永:『青の炎』を舞台化するということで、小説をもともと読んでいたのでどうやってこの話を舞台化するのだろう…と思っていました。みんなで一緒に舞台を作っていく中で、今まで挑戦したことがない、見たことがない演出がたくさんあります。演じていて「いつ息を吸っていいんだろう」と思うぐらい緊張してしまう2時間半です。観に来てくださった皆さんにこの緊張感を届けられたらいいなと思います。本番に向けてまだまだ頑張っていきたいと思います。

田中良子:絶対に舞台にしかできない『青の炎』だと思います。だから体感していただいて、目をそらさないで見つめていただけるといいなと、今日心から思いました。(力強く)そんな感じです!

村田:この物語は非常に危険だなと思いました。なぜかというと本当に素晴らしい作品になるか、本当にヤバい駄作になるのかと…という両面をはらんでいるんです。この物語は派手な場面が1つもなく、エンターテインメントから少しかけ離れたところにあります。ただ1本だけピンと張られた糸がずーーっと物語が終わるまで続きます。この糸が緩んだ瞬間に、この物語は駄作になると思っています。だから我々も緊張感を持ってこの作品をやり切った時に、お客さまがどういう表情をして帰るのか、どういう世界を観てもらえるのかを考えながらやっていこうと思います。(大きな声で)頑張ります!!

荒木:(村田)洋二郎さんがおっしゃったとおり、あら通しをしてみて、きっとお客さんも僕らと同じような張り詰めた空気で(北村が演じる)秀一を見つめると思います。小説を1ページ1ページめくるようにこの作品を作り上げていけば、いい作品になると思います。(大きな声で)頑張ります!!

「演じていく中で難しいと感じるところは?」との質問に北村は、「現段階ですと、せりふの量です。そして秀一の心情や秀一を中心に物語が進んでいきますが、演者たちが舞台上で秀一をずっと目で追っています。常に監視されているようなところが、ある意味緊張感につながります。感情の振れ幅がすごく難しいなと演じながら思っています」と答えた。

「舞台ならではのこだわりは何か」という質問に対して出演者たちは、演出を手掛ける加古に回答を振る。突然質問を向けられた加古は「聞いてないよ!」と言いつつも、「生の肉体が話すエネルギーです。同じ空間と時間を共有するお客さまと役者が、静かな表現も激しい表現も、肉体の中にある相当なエネルギーを使わないと多分表現できないと思うので、それを肌で感じていただけたら…と思います」と回答。

そんな加古を見て村田が「1番小説の内容を頭の中に叩き込んでいる(加古)臨王さんが、頭の中にあるものを我々にトレースしてくれるので、非常にやりやすいです!」とフォローをし、「洋二郎さん、ありがとうございます!」と加古が答えてカンパニーが笑いに包まれた。

緊張感のあるあら通しを見て、さぞかし演者はエネルギーを使うだろうと感じ、2.5ジゲン!!からは「体調面で気遣っていること」について質問を。するとTシャツ姿の荒木が「今日の気温を考えると、マジでTシャツは間違えました。寒いなと。」と即答し、笑いを誘った。

せりふ量が多い北村に同様の質問をすると「いっぱい寝る…というか、いっぱい寝たい! という気持ちで夜な夜な台本と向き合っています。早くみんなに追いつきたいという気持ちで、体を壊さないように頑張っています」と意気込みを語ってくれた。

最後に北村から「劇場でしか体感できない緊張感や空気感、そして生の人間でしか味わえないものが確実にあると思います。演劇でやるという意味を改めて考えさせられる作品だと思いますので、ぜひ劇場で体感していただけたらと思います。頑張りますのでよろしくお願いいたします」とメッセージが寄せられ、取材会は終了。

ここからは公開稽古の模様をお伝えしよう。

取材会を終えた出演者たちが台本を手に集合。この日行われたあら通しの反省点を、各々台本を見ながら振り返っている様子が見られた。

このたび公開されたのは、物語がクライマックスに向けて大きく盛り上がる最後のシーン。

自転車をこぐ櫛森秀一(演:北村諒)の目の前を、石岡拓也(演:田中涼星)をはじめとする出演者たちが、本を手にしてグルグルと歩きまわる。バックに流れる音楽とともに、どの場面で誰がどの位置に立つか、入念にチェックしながら稽古が進んでいく。

演出の加古は、秀一を演じる北村に、何かを指示している様子が見られ、飯窪はその様子を真剣な表情で見つめていた。

せりふのタイミングが合わないところがあったのだが、秀一の母親・友子を演じる田中良子が意見を言うと「そうだったのかーー」と納得の声が上がり、その様子からは、出演者全員によって作り上げられている今作の感じが見て取れた。

自転車をこぐ秀一が向かう先はどこなのか。取材会で北村は「監視されているよう」だと表現していたが、ラストも出演者全員が秀一をじっと見つめるシーンになりそうだ。

舞台『青の炎』は、10月28日(金)~11月6日(日)に東京・こくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて上演される。

取材・文・撮影:咲田真菜
(C)舞台「青の炎」製作委員会

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公演情報

タイトル

舞台「青の炎」

公演期間・劇場

2022年10月28日(金)~11月6日(日)
東京・こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ

原作

貴志祐介『青の炎』(角川文庫刊)

脚本

月森葵

演出

加古臨王

出演

櫛森秀一:北村諒、福原紀子:飯窪春菜、石岡拓也:田中涼星、櫛森遥香:松永有紗、櫛森友子:田中良子 曾根隆司:村田洋二郎、山本英司:荒木健太朗

主催・企画

舞台「青の炎」製作委員会

制作

Office ENDLESS

提携

こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ

公式HP

https://officeendless.com/sp/aonohonoo_stage/

公式Twitter

@aonohono_stage

(C)舞台「青の炎」製作委員会

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