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堂本光一「皆さんの想いに応えていくのが全て」 「SHOCK」シリーズ1900回達成レポート

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KinKi Kidsの堂本光一が主演するミュージカル「SHOCK」シリーズ。2000年から公演が続き、5月31日の「Endless SHOCK -Eternal-」昼公演で通算上演回数1900回を達成した。記念のカーテンコールが帝国劇場で行われ、カーテンコールでは光一からの挨拶の他、井上芳雄、上白石萌音らからのビデオメッセージが寄せられた。

光一は、記念カーテンコールでMCを担当するふぉ~ゆ~・松崎祐介に、「夜公演もあるから5分で終わらせて」と冗談を言い放つ。そんな中、越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)、今村隼人(ジャニーズJr.)、大東立樹(ジャニーズJr.)が、普段光一がフライングに使っているレールを使用して慎重にくす玉を舞台上に運び、光一本人や佐藤勝利(Sexy Zone)の手も借りつつ、何とか設置を終える。

そしていよいよ、光一の手によってくす玉が割られた。くす玉の中からは、光一の姿が一瞬見えなくなるほどの金銀の紙ふぶきが降り注ぎ、舞台の背景には祝福の花火が映像で打ち上がった。

さらに、場内を埋め尽くす観客の手には赤いバラが。これは、入場時に「公演中にはキャストには見えないように」と内緒で配られたもの。帝国劇場のキャパであるおよそ1900席の1900人による1900本のバラの花で、記念すべき1900回の公演を祝うという、粋なサプライズ演出だ。光一には、キャスト43人とオーケストラ20人分、合計63本のバラの花束が前田美波里と佐藤勝利から贈られ、観客席をバックに記念撮影も行われた。

その後、ミュージカル『ナイツ・テイルー騎士物語ー』で共演した井上芳雄、上白石萌音、音月桂、演出家のジョン・ケアードからのビデオメッセージが披露された。

井上は「僕も帝劇(帝国劇場)で稽古していたので、一緒に『SHOCK』をやっているような気持ちでした。実際舞台にそのまま出ていこうかなと何回か思ったのですが、止められました(笑)」とジョークを飛ばし、光一も「それはおかしい」とツッコミ。

また「この日を迎えられたこと、そして『SHOCK』がどんどん素晴らしく進化していっていることを自分のことのように嬉しく思います。これからも、ますます続いていくように。そして光一くん、また会えるのを楽しみにしています」と井上。作品への思いを語った。

上白石萌音からは「1900回記念おめでとうございます。初めて『SHOCK』を拝見したのは中学生のときでした。総合芸術に本当に感動したのを覚えております。光一さんが『階段落ちは痛い』とおっしゃっていました。これからもお体をいたわりながら、2000回に向けて皆さんで頑張ってください」。光一は、上白石のドレス姿から、(上白石の出演舞台「千と千尋の神隠し」が受賞した)菊田一夫演劇賞授賞式の時ではないかと推察し、「おめでとう萌音ちゃん!」とお祝いのメッセージ。

音月桂は「『SHOCK』公演1900回、おめでとうございます。光一さんはじめ、出演者の方々の愛がたくさんこもった素敵な作品。素晴らしいことですね。お客さまもきっと、皆さまのつくる素晴らしい舞台からいっぱい愛を受け取って笑顔になって劇場を後にしているのだなと思います。お客さまと舞台を作っている皆さんとの心の交流や心の繋がりがある、と感じます」。これに光一は「言うことがさすがだな」と称賛した。

ジョン・ケアードがスクリーンに映し出されると、光一は「わお!」と驚嘆。「『SHOCK』1900回上演達成おめでとうございます、すごい数ですね。2000回やっても僕は驚きはしないよ、だから頑張ってね」とメッセージが贈られ、最後に「光一くん、大好きだよ」と日本語で呼び掛けた。

この後、囲み取材が行われた。光一は、サプライズ映像メッセージについて「嬉しいですね。『ナイツ・テイル』で去年ご一緒して、今は皆がそれぞれの場所で頑張っているけれども、まだこうして繋がっている感覚になれるというのはなかなか無いことだと思うので。すごく嬉しいしありがたいし、心強く思います」と喜びをにじませる。

客席を埋め尽くすバラに対しては「あんまり見てないですけれども、見えてます」と、光一ならではの愛あるコメント。1800回公演の時にもバラを受け取ってバラ風呂に入ったことを振り返り、「(今回も)バラ風呂しようかな、あれけっこう面倒くせえんですよ」「何かあったらインスタか何かに上げたいと思います」と苦笑い。なお、この日の光一のInstagramアカウントには楽屋でのバラ風呂の写真が早くも載せられている。

今年の本公演は4月に開幕したが、公演期間中のPCR検査で関係者が陽性となったことにより7公演が中止となった。

「本当は、1900回公演はもうちょっと前だったと思うので、その回に入られるお客さんもいらっしゃったと思います。そういった方には申し訳ない気持ちもあります。自分にとっては1900回というのは関係なくて、その日のその公演がいつも特別であると思っています」と毎公演が特別だと語り、「だから今日はそんなに特別な公演ではないです(笑)」と照れ隠し。

2000回に向けて「気が早いです(笑)」としながらも、「1800回をつい最近やったような気がします。いつも言っていることではありますが、この回数というのは自分だけのものではないと思っているし、やりたいと思ってもできるものでもないです。とにかく皆さんの想いに応えていくのが全てです。それがこの数になっています」「一つ一つの積み重ねと思いますので、いつになることやらですが頑張ります」と殊勝に答えた。

最後にファンに向けて思いを語り、記念カーテンコールは終了した。

「コロナ過の中、皆さんのご理解とご協力があってこうして幕を開けることができています。その思いにこれからも応えていきたいですし、何よりも改めて自分としても気持ちを引き締めてやっていきたいです。そして(東京公演千秋楽の)夜公演に繋げたいなと思っております。皆さん、ありがとうございました」

取材・文:広瀬有希

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公演情報

WRITER

広瀬有希
							広瀬有希
						

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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