舞台「BASARA」が1月13日(木)に開幕。公開ゲネプロと会見が行われた。
同舞台は1990〜1998年に連載された田村由美の同名漫画が原作。舞台「BASARA」は2012年に初演されたが、当時揚羽を演じた久保田悠来が舞台初演出を担い、新たなプロジェクトとして今回蘇る。会見にはダブル主演の更紗役・田中珠里と朱理役の宇野結也をはじめ、四道役の細貝圭、揚羽役の瀬戸祐介、久保田が出席。なお、久保田は揚羽役でダブルキャストを務める。
今作が初主演の更紗役・田中は「最初は不安な気持ちの方が大きかったんですけど、演出の久保田さんをはじめ、たくさんの素敵なキャストさんに本当に丁寧にいろいろ教えていただいて、今日まで来ることができました。胸を張って、この舞台に立てるなと思っております」と初日を迎える心境を告白。
宇野は「この作品はこのご時世に合っている」とし、「今回、(細貝演じる)四道がある意味、主演じゃないかなと僕は思っていて。赤の軍とタタラ軍が真正面からぶつかり合うこの熱い舞台を、ぜひ皆さんに観ていただきたいなと思います」と熱を込める。
物語の舞台は、暴君が支配する文明崩壊後の日本。運命の少年・タタラが暴君の息子・“赤の王”が率いる軍に殺害されて、タタラの双子の妹・更紗は兄を名乗って革命家として旅に出るというストーリー。今作では、殺陣のシーンが多数用意されており、キャストたちは舞台上を贅沢に使ってアクションを披露していく。
細貝は、初めて殺陣に挑むという田中を「この1カ月ちょっとの稽古の間で成長がすさまじくて。殺陣が一番多いので、彼女の疾走感ある殺陣も見どころの一つです」と太鼓判を押す。
舞台初演出の久保田について、瀬戸は「どんな演出をされるのかなと思って稽古に参加していました。怒号や罵声が…一切飛び交うことなく、ただただ小ボケが飛び交う稽古で(笑)」と回顧し、「やっぱり周りを見れる人なので、キャリア関係なくみんなを導いてくれた」と評す。細貝も「久保田ワールドが細かく散りばめられていたり、そういうところもたくさん楽しめると思います」とアピールした。
そんな久保田は、田村由美原作の連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)に出演中で、そこで田村と会う機会があったといい、「僕自身、節目もありまして、舞台の演出をやりたいなと思っていました。過去に1度やった作品ではありますが、もう1度、再び名作、数々の名言を、この時代に伝えていきたいなと思って立ち上げた」とこれまでの経緯を説明。
続けて、「想いに応えてくれた僕の旧友や戦友たち、そして新たにオーディションや出会えた人たちと共に、今こうして初日を迎えることが無事できました」「自信をもってこのカンパニーをお送りできると思っています。より多くの方に、原作ファンも、見たことがない方も、楽しんでいただければいいなと思います」と意気込みを語った。
戦いの日々に身を捧げる更紗と朱理は、お互いの素性を知らないまま偶然出会い、次第に寄り添い、惹かれ合っていく。荒廃した日本で、それぞれ緑豊かな国を目指しているにもかからわず、決して交わることのない二人の信念。その行く末とは…。
なお、同日のダブルキャストは、揚羽役の瀬戸をはじめ、千手姫役は上西恵、茶々役は相沢菜々子、座木役は熊沢学が務めた。
公演は1月23日(日)まで東京・シアターサンモールで行われる。
(C)田村由美/小学館
(C)舞台「BASARA」2022製作委員会
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