海の音楽劇『プリンス・オブ・マーメイド』〜海からの2000年後のおくりもの〜が8月5日(木)、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロで開幕。前日に公開ゲネプロと開幕直前取材会が行われた。
本作は、「海と人との共生」をテーマに、海の壮大な営みや知られざる神秘、海と人が織りなすロマンと奇跡を描く音楽劇。プラスチックごみによる海洋汚染問題など海に関する知識も織り交ぜた”エデュケーション・エンターテインメント”を目指している。
2000年前、人魚と人間は、ティヤム王国で仲良く暮していた。だが、争いが起きて王国は海に沈み、人魚と人間は離れて暮すようになった。
ある日、人魚の王子カイ(演:林翔太)は、鐘の音に導かれ、海賊王バッカーナ(演:津田英佑)に囚われていたティヤム王国の末裔ルナ(演:七木奏音)と出会う。ルナをバッカーナから救い出し、神秘的で美しい深海の世界へと案内するカイ。
海のロマンを語り合ううち二人は恋に落ちるが、海を汚した人間を憎む魔女セイレーン(演:彩吹真央)によって、仲を引き裂かれてしまう。それでもあきらめずに闘うカイとルナの愛の行方は…。
宙を舞うフライングや、日本初の女性アクロバットダンス・カンパニーG-Rocketsを始めとした出演者のパフォーマンスにより、舞台上に深海の生き物や珊瑚礁が鮮やかに表現される。
開幕直前取材会で、林は「コロナ禍の状況下で幕を開けられるのがまずは一安心」と語り、いつかやってみたかったという王子役について、「まさか人間の王子じゃなくて、人魚の王子を先にやるとは思わなかったです」と笑顔を見せた。人魚姿で披露するフライングについては、「(ジャニーズ史上)ヒレを付けてのフライングは初めてだと思います」。
林は、「この状況下でできるのが奇跡だと思うし、本当にうれしい。スタッフの皆さんも感染対策をしっかりしながら稽古を重ねてきて、やっと初日。公演を観に来てくださった皆さんに、金メダルをあげたいと思ってもらえるような作品にしたい」と意気込みを語った。
七木は、稽古中もずっと着用していたというマスクを外した舞台上で、「今日初めてみんなの顔をちゃんと見られた。ここまで来られたことがすごくうれしくなった」と初日を迎える喜びを語った。
公演は8月5日(木)~8日(日)まで。
(C) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」/撮影:市川 勝弘
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