「バクマン。」THE STAGEの製作発表会が7月2日(金)、都内で行われた。ダブル主演の鈴木拡樹と荒牧慶彦、演出・脚本のウォーリー木下、プロデューサーの松田誠が登壇した。
「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた、大場つぐみと小畑健による漫画『バクマン。』。真城最高(ましろもりたか)と高木秋人(たかぎあきと)の高校生マンガ家コンビが「週刊少年ジャンプ」のトップを目指して奮闘する物語。これまでアニメ化や実写映画化もされてきたが、満を持して今回、舞台化される。
真城最高を演じる鈴木は、「この作品をやるという発表に想像を超える反響でびっくりしまして」と驚きをあらわにし、「生の迫力で皆さまに熱い臨場感を届けるものになると思いますので、楽しんでもらえるようにキャストとして精一杯、務めていきたいと思っています」と意気込みを明かす。
高木秋人を演じる荒牧は、以前から「バクマン。」が好きだったそうで、「大場つぐみさん、小畑健さんの世界観に、自ら俳優として加われることに誇りを持って、喜びを持って臨みたいと思います」と心境を語り、「頼もしい仲間たちとともに素晴らしい演劇を作り上げていきたいなと思っています」と座組への信頼を明かした。
舞台化のきっかけは、松田と荒牧の会話がきっかけだったという。松田は「(荒牧)本人が『バクマン。』が大好きだという話をしていて、『いつか舞台をやれたらいいね』と」と当時の会話を回顧、荒牧も「ただただ願望を松田さんにお話していた」と振り返る。
また、鈴木のキャスティングも荒牧からの提案だったそうで、荒牧は「理想ですけど、多分無理だと思うんですけど、鈴木拡樹くんがいい」と松田に伝えたそう。
この事実を初めて知ったという鈴木は、「企画もしていただいて、キャスティングもしていただいて」と荒牧にペコリ、「荒牧くんとは何度も共演しています。その中でタッグを組むみたいな作品はなかったので、すごく楽しみです。今までの作品とはまた違った形で過ごせるのが嬉しいですね」と声を弾ませた。
なお、鈴木のタッグを希望した理由について、荒牧は「“鈴木拡樹”という役者が僕の中で最も尊敬する役者の一人であるということ。その拡樹くんと相棒という間柄で芝居をしてみたいっていう役者としての気持ち、この2つです」と尊敬の念を語った。
今回の演出について、木下は「舞台上で漫画を描いていてもお客さんにとってはよく分からないので、何とかして別のものに置き換えながら、でもそれは漫画を描くということとして伝わるようにする」とし、「直感的に分かる仕組みにしようと思っています」「絶対に誰も想像できていないはず」と熱を込める。
また、製作発表では、真城最高と高木秋人に加え、新妻エイジ(演:橋本祥平)、福田真太(演:オレノグラフィティ)、平丸一也(演:福澤侑)、中井巧朗(演:村上大樹)、佐々木 尚(演:唐橋充)、服部哲(演:長谷川朝晴)、川口たろう(演:片桐仁)を含む全キャラクターのビジュアルも解禁された。
新妻エイジ役の橋本祥平に対し、荒牧は「橋本祥平にこういう役をやらせたらピカイチ。楽屋での彼なんですよ。いつもこんな感じではしゃいでいるので」と笑い、鈴木も「想像できますよね」とうなずいた。
最後に、荒牧は「『バクマン。』ならではの空気感、夢に向かうということは本当に素晴らしいことなんだ、こんなに熱い気持ちにさせてくれるんだということを、僕ら自身も持って、観に来てくれた方々にも、そういう気持ちを持っていただけるような作品作りをしていきたいと思います」。
鈴木は「こういう話をしているとすぐに稽古をしたい気持ちになってくるんですね。稽古場がこれから楽しみです」「(観客も)たくさん想像していただいて、お客さまのピースも一つ加えさせていただいて、(作品を)完成させたいと思います。劇場でお待ちしています」と呼び掛けた。
「バクマン。」THE STAGEは10月8日(金)〜17日(日)に東京・天王洲 銀河劇場、10月21日(木)〜24日(日)にTOKYO DOME CITY HALL、10月28日(木)〜31日(日)にメルパルクホール大阪で上演。
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社・「バクマン。」THE STAGE製作委員会
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