舞台「蟻地獄」の製作発表記者会見が4月7日(水)に都内で行われ、原作・演出・脚本の板倉俊之とキャストの髙橋祐理、山口大地、天野浩成、向井葉月が登壇した。
板倉が自身の同名小説を原作に、初舞台演出・脚本を手掛ける同舞台。新型コロナウイルスの影響で公演延期となっていたが、復活公演として2021年6月に上演される。
意気込みを聞かれると、板倉は「成功させたいと思っています」としつつ、「演出家としてまだスタンスが定まっていないんですよ。(キャストと)どうやって接していこうかと。敵対関係を作っていくのか、それとも仲良くやろうよってパターンでなのか」と悩みを告白。
「格好つけたいんです。(足を組んで)『違うな〜それ』みたいな感じに憧れるじゃないですか。それやると嫌われるんで、(キャストの)天津の向(清太朗)くんにだけやっていこうと思います」と冗談交じりにコメントした。
主演を務める二村孝次郎役の高橋は「一度中止になってしまってすごく悔しい思いをした分、再演できるということで、とても気合が入っております。板倉さんの理想像に少しでも近づけるように孝次郎として頑張って、日々の稽古に励みたいと思います」。
マフユ役の向井は「まだお稽古とかやっていないのでどんな空気になるのか分からないんですけど、キャストの皆さんと仲良くできたらいいなと思っています」と心境を明かした。
同舞台は各キャストに長台詞が用意されているそうで、高橋は「自分は舞台経験が豊富な方ではないので、このタイミングで舞台上に立ち続けることができる機会をいただけたことが本当に嬉しいです。一言でも多く舞台上で台詞を孝次郎として言いたいという気持ちが強いので、不安な気持ちもありますけど、それ以上に楽しめたら」と前向きに語った。
改めて見どころを聞かれた板倉は、「色んな要素が入っていて、サスペンス、ミステリー、バイオレンス…楽しんで書いていました。格好いいシーンもいっぱい出てくる」「頭脳戦やどんでん返しなど、ただのバイオレンスものではない」といい、最初から最後まで「ぎゅうぎゅう詰め」だという。「役者の方たちの演技や声で舞台版ならではの良さが出てくれると」と期待を込めた。
最後に高橋は「素敵なキャストの皆さんと一緒に、板倉さんと一緒に、最高のエンターテインメントを作れるように日々の稽古を頑張ります。このご時世、劇場に来てくださることはかなり覚悟のいる決断だと思いますので、お客さま一人一人に感謝を込めて芝居をしたいです」とファンへ向けてメッセージを送った。
舞台「蟻地獄」は6月4日(金)〜10日(木)に東京・よみうり大手町ホールで上演。チケットの一般発売は4月10日(土)12:00から。
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