2020年9月10日（木）、東京・TACHIKAWA STAGE GARDEN（立川ステージガーデン）で、『Identity V STAGE』Episode3「Cry for the moon」が開幕した。
原作は、4人のサバイバーと1人のハンターで対戦が行われる非対称対戦ゲーム「Identity V」。個性的なキャラクターたちの特性と世界観を引き継ぎながら、独自のアレンジによる脚本で舞台化されている。
Episode2は新型コロナウイルスの感染拡大により中止になったが、Episode3となる本公演は対策を十分に行った上で開幕。劇場公演と同時に配信も実施される。
本作のお当番は、占い師イライ・クラーク（千葉瑞己）と血の女王マリー（大湖せしる）。初回公演に先立ち行われたサバイバー編のゲネプロの様子を、ストーリーの深いネタバレはなしにお届けする。
【画像（全39枚）は記事下の「画像一覧」に掲載】
緊張感ある激しいチェイス！ 心触れあうストーリーと不思議な世界観
今回の舞台は湖景村。キーワードはキービジュアルを見ても分かるように「月」と「湖」だ。
Episode3ではあるが、単独のストーリーになっているので、Episode1を見逃してしまっていても問題ない。また原作ゲームをプレイしていなくても、世界観の説明、チェイスのルールなどについて説明があるので安心してほしい。
ストーリーは、荘園に新人が加入し、サバイバー、ハンターともに盛り上がるところから始まる。
この日のゲネプロはサバイバー編。しかし、もちろんハンターにも見どころはあるので、推しのハンターがいる人も楽しみにしていてほしい。
わちゃわちゃと賑やかで思わず笑ってしまうコメディータッチのシーンから、情感豊かで悲痛なシリアスシーンまで、感情の振れ幅が大きなストーリーとなっている。
サバイバー、ハンターともに、衣装、メイクなどのクオリティーも高い。原作ファンも納得の仕上がりだろう。特に、血の女王マリーの衣装は注目だ。
Episode1は納棺師イソップ・カール（平井雄基）と写真家ジョゼフ（五十嵐啓輔）が中心となったが、今回は占い師イライ・クラークと血の女王マリーがお当番。もちろんその他のキャラも、チェイスや諸々のストーリーに大きく関わってくるので、広い舞台に目が足りなくなるだろう。
景色ががらりと変わる独特の座席配置。あらゆるシーンを堪能したい
今回の舞台は、通常行われている、いわゆる「額縁舞台」ではない。舞台は中央部分にせり出しており、360度ぐるりと客席に囲まれている。また、新型コロナウイルス対策のため、1席空けた互い違いの座席配置だ。
3方向は客席が下から見上げる形で、残りの1方向は舞台上に設置された「ロイヤルクイーンシート」だ。ロイヤルクイーンシートは、キャストたちの演技やチェイスを、息遣いが聞こえるほどの近くで見られるだけではなく、もはや舞台の一部と言っても過言ではないだろう。
アリーナ部分は、激しく後方列になる席が無い。段差がなくフラットになっている部分もあるが、視界のさえぎり対策にと一部の座席には、厚めのクッションが用意されているのが嬉しい。
2階、3階席は上から見下ろす形になるが、全景が見られるので特にチェイスのシーンは見やすいだろう。誰がどこでどんな動きをしているのか、どこに隠れているのかが分かりやすい。
舞台を囲む形で座席が配置されているので、複数回通う人は、座席の位置によって全く違う風景が見られるだろう。
劇場での観劇前は、公式サイトで情報確認を！
感染症対策としては、一席空けた座席配置の他、入り口での非接触型体温計による体温計測、ジェルでの手指消毒が行われている。
マスク着用の義務、チケットの半券部分に名前、電話番号の記入など、公式サイトに諸注意事項があるので、必ずチェックして劇場へ向かうようにしよう。
なお、劇場のコインロッカーは使用不可。トイレの数は多いが公演終了後は消毒のため使用不可になるので、必要に応じて途中にある20分の休憩で済ませておきたい。
退場はブロックごとに指示が出る。最寄りのJR立川駅までは徒歩10分。電車のホームまでは劇場を出てから13分。公演時間は休憩を含めて3時間ほどだ。
サバイバー編、ハンター編、それぞれの特別公演。4種の「第五舞台」を味わいたい
9月18日（金）の千秋楽まで、サバイバー編、ハンター編、それから特別衣装でのコメディー特別回の合計4種類の公演が行われる。
通常公演ではハラハラドキドキ、特別公演では思い切り笑って、さまざまな「第五舞台」を楽しんでほしい。
広告
広告
