スケステ5作目を飾る2.5次元ダンスライブ「SQ」ステージ 『S.Q.S』SolidS&QUELL on STAGE Episode 5「篁 志季消失事件」が、2020年2月20日(木)についに開幕。
事前に公開されていた情報では、なにやら劇中の勝負で結末が変わるという新しい趣向を凝らしている本作。
果たしてどんな物語が紡がれたのか。ネタバレはなしで、初日前に公開されたゲネプロ公演(RED公演)の様子をお届けしよう。
いざ初心に立ち返ろう――日常から見えてくる絆の答え
▲はじまりは1枚のメモ……
普段着のキャラクタービジュアルからもわかるように、本作は日常を描く内容となっている。ありふれた日々のなかにふらりと現れた野良猫のような、篁 志季にまつわる“事件”の謎を追っていくというストーリーだ。
前作のツキノ帝国から一転、軽やかなテンポが小気味よく、ふっと息を吐きだして肩肘をはらずに楽しめる。そんな作品といえるだろう。
この感覚はなんだか「懐かしい」と筆者は感じた。
その記憶をたぐり、たどり着いたのは、ドラマCDである。騒々しくも愛おしい彼らの日常を切り取る、あの原作のドラマCDを味わっているときの感覚に似ているのだ。
日々人気アイドルとして目まぐるしく活動しているSolidSとQUELL。だからこそ、ルーティンに追われ日常に飽き飽きしている人が、つい見逃してしまう小さな日常も、彼らは大事な宝物のように扱えるのだろう。
「ああ、彼らはこうだった」と、ファンの心を初心に立ち返らせてくれる作品といえる。
▲メモを覗き込んでわちゃわちゃ
▲じゃんけんをしてはわちゃわちゃ
▲オリジナルキャラの伊月 花(演:大林素子)が登場し……
▲やっぱりわちゃわちゃ。心のなかで全力で「尊い」と叫ぶシーンのオンパレードだ
平行世界でアイドルとは違う宿命を背負い、その道のなかで奮闘する彼らももちろん素敵だ。
それは大前提であるが、改めてアイドルとして、自分たちの愛するユニットの一員として行動する姿には、特別の輝きが感じられる。
きっと観劇した人の胸には、改めて「SolidSとQUELLを応援してきてよかった」という思いが、優しく灯ることだろう。
“違うもの”の存在で浮かびあがる“当たり前”
今作ではスケステ初登場となる、篁 志季の弟・圭人(演:田中晃平)が登場する。素直で爽やか。いい意味で芸能界に揉まれていない一般人としての雰囲気を、田中が好演していた。
▲篁 圭人(演:田中晃平)はアイドルとはまた違った爽やかさを持つ役どころ
とはいえ、彼はただの一般人ではない。あのカリスマオーラをゴリゴリに放っている篁 志季(演:日向野 祥)の弟。一般人だが、物怖じせず、磨けばダイヤとして光りそうな原石のオーラをまとっているのだ。
その、彼だけが放つことを許される空気感には、ぜひ注目してみてほしい。
メインである事件の謎を追っていくなかで、鮮明になっていくのは2つのユニットの絆である。
“外”の存在である圭人が入ってきたことで、彼らは改めて“自分たちが持っているもの”に気づいていったのだろう。
▲彼らの結成からここまでの道のりを思うと、なんでもないシーンでふと感動の大波が押し寄せてくる。
ただの日常ドタバタコメディに収めず、きちんとSolidSとQUELLの心の物語にまとめるあたりは、さすがの人気シリーズといったところだ。
今作は、公式サイトでも告知されているように劇中のゲームによってエンディングが変わる。この劇中ゲームは、筆者が想像していたよりもガチンコの代物であった。
追いチケット待ったなし。観劇後にそう感じるファンが続出するだろう。
具体的なゲームはぜひ劇場で確認を。エンディングはペアごとに柊羽&圭人・翼&壱流・里津花&英知・大&壱星の4種類があるとのこと。果たしてそれぞれどんな内容なのか……。これは全エンディングコンプしたくなること必至だ。
写真で振り返る1幕見どころシーン&ゲネプロ日替わりネタ
ここで意外と貴重な私服姿の1幕劇中ショットをまとめて紹介する。本編の内容には触れていないが、新鮮な気持ちで観劇に向かいたいという場合は、観劇後に改めて楽しんでもらえたらと思う。
まずは志季からのメモを志季風に読むシーンから。何年も付き合ってきているキャラとあって、それぞれが取る些細な行動がひとつひとつリアルなのが特徴だ。自分の演じるキャラを壊さずに、なかには篁志季を真似するキャラも!? その完成度は劇場で楽しんでみてほしい。
お次は私服に上着をプラスしたコーディネートを全キャラ分紹介しよう。
SolidSとQUELLが私服!? しかも上着を羽織っている!? とつい興奮した結果の産物である。衣装をチェックするのが好きだという人は、ぜひ1人ずつ堪能してほしい。
▲世良里津花(演:阿部快征)。悩ましげなロングニットカーデ。
▲村瀬 大(演:小林 涼)。コートの下には無限の脚が伸びる。
▲奥井 翼(演:瀬戸啓太)。パーカー! チェック! 正解! という気持ちになるファンも多いはず。
▲和泉柊羽(演:田中稔彦)。知的な雰囲気にマッチしたトレンチコート。
▲堀宮英知(演:中尾拳也)。元ADらしい動きやすさ抜群のコーデ。公園で思いっきりはしゃいでほしい。
▲久我壱流(演:山中翔太)。双子の性格の違いが出ている私服はなんだか新鮮。
▲久我壱星(演:山中健太)。丸メガネ! 一部のファンの性癖を確実に打ち抜きにいくアイテムである。
▲篁 圭人(演:田中晃平)。スポーティーなトップスから一転、上着を羽織るとなんだか大人っぽくみえる。
中盤に登場する強烈な個性を放つオリジナルキャラの蘭子姉さん(演:萩原成哉)。とある攻撃により打ちのめされていくメンバーたち……。彼らの悲壮な表情を眺めつつ、一体なにがステージ上で繰り広げられたのか想像してみよう。
最後はお待ちかね。日替わりパートを紹介しよう。
今回ゲネプロに登場してくれたのは、“バーくべる”のマスターでおなじみの堀の宮大地(演:中尾拳也)と、セーラー服がまぶしい柊美(柊子ではない)(演:田中稔彦)と星子(演:山中健太)。
日替わりネタならではの、ゲストキャラの中の人にちなんだメタ的な内容が繰り広げられた(ヒント:オリンピック)。他にもたくさんの日替わりキャラが控えているので、新ネタ・新キャラも含め期待を高めて観劇に行こう。
助っ人・圭人が踊る! 第2幕ダンスライブパート
ここからは2幕のダンスライブパートの写真を紹介していこう。今回ゲネプロで披露されたのはRED公演のセットリスト。そのなかから「KARA DA KARA」と「COCORO」のパフォーマンスシーンの写真を掲載する。
まずはセクシーな衣装がSolidSの楽曲とマッチする「KARA DA KARA」。
▲新鮮なバランスのシルエットに。
▲相変わらず美しい里津花の腰のラインについ見とれてしまう。
▲挑発的なウインクからの指ハート……天性のアイドル・翼、恐るべし。
▲そのクールな表情のまま手を引いてもらいたくなる長い腕と
▲何km? と問いたくなる大の長い脚よ……
▲助っ人として楽しそうな圭人に思わずにっこりしてしまう。
次はメンバー3人は衣装チェンジした「COCORO」。同じことをしつこくコメントしてしまいそうなので、この曲の写真はゆっくり画像を楽しんでもらえたらと思う。
もちろん劇場ではQUELLのパフォーマンスもたっぷり楽しめるのでご安心を。おなじみのユニット曲はもちろん、新曲もお楽しみに、とのこと。
スケステEpisode 5「篁 志季消失事件」は、2020年2月20日(木)から3月1日(日)まで上演。映像出演の篁 志季は本編前から映像で大活躍しているので、はやめに座席にはついておくといいだろう。
卒業が迫るこの時期に上演される本作は、人と人との出会いについて、改めて考えてみたくなる。そんな木漏れ日のように優しい作品に仕上がっていた。
待ち受けているガチな勝負とあわせて、本編ストーリー・ダンスライブとあますところなく楽しんでほしい。
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