2020年2月20日(木)に開幕する2.5次元ダンスライブ「S.Q.S(スケアステージ)」Episode 5「篁 志季消失事件」。本作ではSolidSのリーダー・篁 志季がある日、姿を消してしまうことから物語が動き出す。
前代未聞の事件が巻き起こるスケステ最新作で、篁 志季の弟として登場する篁 圭人は、本作のキーパーソンとなる。今回「2.5ジゲン!!」では、圭人を演じる田中晃平にスケステ初参加となるその心境を聞いた。
プレッシャーのなか模索する「篁 圭人としての正解」
――「スケステ」への出演が決まったとき、どう感じましたか?
田中晃平:もともと知っていた作品でしたし、前々から「ツキステ。」や「スケステ」、「イブステ」などのシリーズのいずれかに携われたらいいなと思っていたんです。そんなときにこの役が突然、なんの前触れもなく決まったのですごくびっくりしましたね。
まさか、ゲストキャラクターではあるものの原作のドラマCDにも出ているキャラクターで、声優さんもついていて、そういう役をやるとは、と。
今回「篁 志季消失事件」のタイトルにもなっている篁志季の弟役ということは、すごく重要なキャラクターでやらせていただけるんだっていうことで、責任も感じています。
篁 圭人は、今回の物語を動かす重要な人物になるのではないかなと思っているので、そういう意味でも責任重大だなと日々思っているところです。
――「楽しみ」と「不安」、どちらが大きかったですか?
田中:最初、役が決まった時点では踊るって聞いてなかったんですよね(笑)。「篁 志季の弟役ですよ」って聞いて、「あ、すごく楽しそうな役だな」って思っていたんです。
だけど、後々「ダンス頑張ってね」って言われて、「ダ、ダンス!?」って(笑)。それで話を聞いたら、ダンサーとして踊るということで……。
蓋を開けてみたら、10曲くらいあったので不安が10くらいになりましたね。最初は8:2くらいで楽しみな気持ちが勝っていたんですけど。
いまはダンスの練習をしていますが、不安と戦いながらやっているところです。
――Twitterを拝見しているとダンスの稽古に苦労されているのかな? と感じたのですが、実際にダンス稽古に入ってみて、いかがですか?
田中:(食い気味に)しんどいです(笑)。他のメンバーの方は長年やってきていて、数年間培っていくなかで高めあって、いまの形にしてきたと思うんです。
その出来上がっているなかにひとりで飛び込んで、レッスンを受けて……。他のメンバーの方に追いつかないといけないと思うとプレッシャーを感じています。
――ダンスライブパートでは、皆さんダンスを通してキャラクターを表現されていらっしゃいます。篁 圭人として「こう踊りたい」といったものは、いまの時点で出来てきていますか?
田中:うーん……篁 志季の弟ではありますが、志季に寄せて踊るのは違うなと思っています。
僕も兄がいるんですけど、仮に僕がなにかの作品に出られなくなったときに、助っ人として兄貴に声がかかったとして、兄貴はどうするんだろうっていうのが、今回の僕の役の立場だと思うんですよ。
それを考えると、篁 圭人ってどんなモチベーションでやるんだろうっていうのを、いますごく考えているところです。プロのアイドルのなかに入ったときに、「ちゃんとやる」っていうのが果たして正解なのか。
いまはダンスの練習を必死に頑張っていますが、そこからキャラクターとしてどう表現しようか。完璧にこなすっていうより、「全力で楽しむ」っていうのが正解なのかなぁ。
現時点ではまだ正解にたどり着けていないんですけど、他のメンバーとダンスを合わせていく工程や、芝居パートで描かれる部分も踏まえて、篁 圭人としての正解を見つけていければいいなと思っています。
圭人の普通なところをストレートな芝居で見せたい
――芝居パートについてお聞きしますが、いまの時点で圭人をどう演じたい、といったものはありますか?
田中:原作のドラマCDも聞かせていただいたのですが、良くも悪くも圭人って普通で、その普通を表現していくのが大切なんじゃないかと思います。
他のキャラクターはアイドルを仕事としていて、プロじゃないですか。だから、演じる側もキャラクターを前面に出して演じていくのが正解だと思うんです。
他のキャストさんが2.5次元のお芝居だとすると、そこに入っていく圭人のお芝居はストレートのお芝居で、アイドルとはまた違った人間らしさを演じていくのがいいのかなと、いまは考えていますね。
――「スケステ」といえば、ダンスライブでのファンサを期待しているファンも多いと思います。アイドルとはまた違った立場の圭人として、ファンサについて「こうしたい」など考えていることはありますか?
田中:ファンサが一番難しいところだと思っています。圭人ってアイドルの兄貴を持った一般人で、普通の会社員ですから(笑)。そんな圭人からファンサをしてもらったとして、お客さんはどう感じるのか……。
ダンスの練習中も、ダンサーとして客席に降りるパートが登場するんですが、圭人としてこの時間はどう過ごしたらいいのか。いますごい悩んでいるところです。
多分、めちゃくちゃファンサをするかといったら、そうじゃないと思うんです。ライブ自体はすごく楽しんでやるんだけど、ファンの方をいざ目の前にすると、彼の礼儀正しい一面も出てくる気がするし。
だから、いまは手を振ったり、軽く会釈したり……。そういうリアクションが、圭人なのかな、と考えてはいます。
先日のビジュアル撮影のときも、「自分の兄貴が突然ビジュアル撮影に放り込まれたら、どうなるだろう」っていうのをイメージしながら撮影に挑んだんですよね。そうしたら、スケステ公式のTwitterアカウントに「緊張した様子で」って書いてあって、出したい緊張感がうまく表現できてて良かったなって思いましたね。
――あれは本当に緊張していたというよりも、あえてだったんですね!
田中:そうなんです。だから、ああ書いてもらって嬉しかったですね(笑)。自分が初めて行った2.5次元作品のビジュアル撮影のこととか思い出しながらやっていました。
なので、そういう感覚を持って、圭人はやっていきたいなって思います。
田中晃平からみたSolidSとキャストの素顔
――今回助っ人としてSolidSと関わっていきますが、キャストの皆さんとの関係はいかがですか?
……と、ここで稽古場にやってきた世良里津花役の阿部快征が乱入。
田中:(阿部に対して)タイミング! この質問のときに普通来る(笑)!?
阿部:じゃあ、まず俺のことからね。
田中:快征……なんだろうな。別の作品で共演したことはありました。ただ、前回のスケステEp4を観覧させていただいたときに、そこですごく里津花として生きてたから「知っている快征じゃないな」と思いましたね。
阿部:いざ稽古場で一緒になってみたらどうだった?
田中:そしたら、「あ、快征だな」って思った(笑)。快征に限らず、稽古になると全員が「ちゃんとやりましょう」っていう空気感になるので、それはすごいなって感じました。
(瀬戸)啓太くんは、一番波長が合うというか……。一番真面目なのかな、それをすごく感じます。メンバーのこともキャラクターのこともすごく考えているし、全体から一歩引いて中立的に見ている人な気がします。ダンスもひたむきだし、僕のほうが年齢はひとつ上なんですけど、作品としては先輩なので見習っていきたいなって思います。
(小林)涼くんは、同じ事務所で何回か共演もしていますが、この現場でも涼くんは涼くんですね(笑)。一番「仕事をしてる」って感じがしますね。練習になると士気を高めてくれたり、引っ張っていってくれたり。
阿部:お兄ちゃんの(日向野)祥くんは会ってみてどうだった?
田中:Ep4を観劇したとき思ったのは、日向野さんは視線を集めるのが上手いなって思ったんですよ。原作の篁 志季の人気だけじゃなく、日向野さんの魅力ありきで舞台版の篁 志季が完成しているのかなというのが印象に残っていますね。
あの人ありきで舞台上の「SolidS」が「SolidS」になっているんだなって、見入っちゃいました。
――オーラがすごいですよね。
田中:そうなんですよ。でも、圭人は普通の子なので、圭人らしく、志季とは違う個性をダンスでも芝居でも見せていければなと思います。
――最後に意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
田中:僕以上に、ファンの方は不安に思っていると思うんです。志季が映像出演で、弟が突然出てきて、その弟がダンサーとして踊るということに対して。それを挽回できるくらい、圭人として見せていかないといけないと思うので、プレッシャーはすごく感じています。
だけど、今回はSolidSの3人と圭人じゃないとできない作品になっているので、このEp5ならではの魅力をお届けできればいいなと思っています。
SolidS×篁 圭人、5作目にしてさらなる進化を遂げるスケステの新たな可能性
「S.Q.S(スケアステージ)」は本作で5作目を迎える。シリーズにとっても大きなチャレンジといえる、SolidSリーダーの不在と、助っ人キャラクターの登場。篁 圭人という新たなキャラクターを迎え、スケステシリーズに果たしてどんな化学反応が起こるのか。
ぜひ田中演じる圭人にも注目して、2.5次元ダンスライブ「S.Q.S(スケアステージ)」Episode 5「篁 志季消失事件」を楽しんでほしい。
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