2019年6月に東京・大阪で上演された『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA part Ⅰ-のBlu-ray&DVD発売記念イベントが、12月1日(日)都内で開催された。
ボンゴレファミリーからリボーン役のニーコ、沢田綱吉役の竹中凌平、獄寺隼人役の原嶋元久、山本 武役の山本涼介の4名。さらに独立暗殺部隊ヴァリアーからはXANXUS(ザンザス)役の林田航平、S・スクアーロ役の髙﨑俊吾、ベルフェゴール役の大海将一郎の3名が登場した。
守護者の証・ボンゴレリングを賭けた決死のリング争奪戦を演じたときの雰囲気とは打って変わって、リラックスした様子でトークやゲームを楽しんでいたキャスト陣が印象的なイベントとなった。
今回は、全3回行われたイベントうち第2部の回を中心に、大盛りあがりとなったイベントの様子をお届けしよう。
役作りへのこだわりが垣間見えたトークコーナー
アニメそして舞台と同じようにOP曲「BOYS & GIRLS」に乗せて、キャスト陣が登場。ニーコによるリボーンボイスでの「ちゃおっす」から、ファンお待ちかねのイベントがスタートした。
すでに第1部のイベントを終えてエンジンがかかっていたのか、山本が自己紹介で「ベルフェゴール役の大海将一郎です」と早速ボケを入れると、すかさず本人から「おいおいおい」とツッコミが入る一幕も。互いの身長差をいじるネタも丁寧に折込み、挨拶から笑いを取っていた。
イベント最初のコーナーは、トークテーマに沿っての本編振り返り。「役作りではどんなことをしましたか?」というテーマでは、それぞれの役への向き合い方が掘り下げられた。
ヴァリアーのボス・XANXUS役を演じた林田は「部下を戦わせる役回りだったので、とにかく“見る”(眼力を強めながら)、“その場にいる”っていうのを意識しながら鏡を見たり歩いたり……してましたかね」。このコメントに対し、髙﨑や大海が「さすがですボス!」と拍手をすると、謙遜しながらも嬉しそうな笑みを静かに浮かべている林田の姿が可愛らしかった。
「ゔぉぉぉぉい」というスクアーロの声の再現度が高いと評判だった髙﨑。当初はこの声を出すのに苦労し、毎晩お風呂場で喉をいかに傷めずに「ゔぉぉぉぉい」を出せるか研究したという。
続いて、リアルタイムで作品を見ていたという大海。台本や原作で描かれているところだけではなく、それ以外の背景も含めて役を愛して掘り下げる形で役作りをしたとのこと。
一通り話し終えると、ニーコは「こんな真面目に話してるおみちゃん(大海)、今日初めて見た……」と感慨深い様子を見せ、大海は「以後お見知りおきを」と軽快な会話で笑いを誘っていた。
ボンゴレファミリーからは前作から新キャストとして出演した原嶋が、獄寺のトレードマークでもあるタバコについて裏話を聞かせてくれた。普段喫煙をしない原嶋は、役作りのためにタバコ型のフレーバースティックを常日頃吸う習慣をつけたという。
初演から続投しているニーコ・竹中・山本の3人は、初演でしっかり作ったベースを元に肉付けをしていったことを明かした。山本は、キャラクターの能天気で気負わない部分をつくるために、舞台袖でランボ役のKIMERUとじゃれあってから、その勢いで出るようにしていたそうだ。
トークテーマ2つ目は、「自分に家庭教師がつくなら誰が良い?」という質問。優しそうで教え上手っぽそうという点で、ニーコや原嶋・大海はディーノ、山本や髙﨑・林田はコロネロを選択。
控室でニーコから圧をかけられたという竹中は、「やっぱり僕さぼっちゃうところがあるからリボーンがいいです」と、回答。初演から築き上げてきた2人の関係性が垣間見える瞬間となった。
3つ目のトークテーマは「密かに気になっていたこと、自分だけが知っていたこと」。大阪公演で、ニーコがコンビニに買い出しに出かけた際、地元のやんちゃなお兄ちゃんが立ち読みしているな……と思ったら「げんちゃん(原嶋)だった」というエピソードを披露。
また、林田は竹中が梅干しサワーに塩を振って飲んでいる姿を目撃し、密かに身体を心配していたことを明かした。XANXUSを演じている際のすべてを焼き尽くしそうな姿からは想像しにくい、林田の優しい一面。こういったギャップを楽しめるのも、こういったイベントならではの楽しみである。
白熱のバトルがイベントでも勃発!
2つ目の企画「ボンゴレ的スリッパリレー」では、各チームの団結力が試された。第1部ではヴァリアーが勝利。次こそ勝利を、と意気込んだリボーンチームがこの第2部では勝利を掴んだ。
スリッパを足だけで回すという地味なゲームだが、各キャストの足の長さをまじまじと観察できる貴重な機会となった。ちなみに第3部では僅差でヴァリアーの勝利。勝ち越しとなった。
ちなみに靴を着脱する際は、場のつなぎとして大海劇場が開幕。キャスト陣が「ハート強いね」と彼を見守っている姿は、Blu-ray&DVDの特典映像に入っている“ひとり円陣”に通じるものがあったのではないだろうか。
3つ目の企画は個人戦「風船膨らまし選手権」が開催された。制限時間内で誰が一番大きく膨らませられるかというゲームで、原嶋との僅差をくだし林田が優勝。ボスの威光を示す形となった。
第1部と第3部は「万歩計ふりふり選手権」が開催され、第1部では原嶋が、松阪牛ギフト券を賭けた第3部では山本が勝利。いずれも白熱したバトルが展開され、会場も一体となって盛り上がりを見せていた。
最新作は2020年1月上演! ついにヴァリアー編完結へ
エンディングトークでは、2020年1月6日からスタートする次回作『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA part Ⅱ-への意気込みをコメント。
竹中は「ファミリーが前作でつないでくれた思いを受け取って、しっかり大空戦を戦いたい」、ニーコは「いい意味でファンの期待を裏切れるように頑張っていきたい」と、ヴァリアー編クライマックスに向けて熱意を覗かせた。
いよいよリング争奪戦は後半戦へ突入。舞台での演出がどうなるのか気になるシーンも多い霧・雲・大空の守護者戦が描かれる。
2020年1月6日に初日を迎える『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA part Ⅱ-に向けて、ファンは“死ぬ気”でBlu-ray&DVDを鑑賞して復習をしておこう。
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