ステージ上で役者たちが手に汗握る新体操を披露する、あの『タンブリング』がオリンピックイヤーの2020年、舞台『タンブリング2020』として返ってくる。
主演は高野 洸と西銘 駿。共演には、「Vol.4」に出演経験があり舞台俳優界隈でも高いアクロバットの技術を持つ元木聖也と本田礼生。さらに、爆発的な身体能力を持つ納谷 健。
青春の2文字がよく似合う溌剌とした俳優・加藤 将や、アクロバットを特技とする北乃颯希、野口 準が名を連ねる。
さらに、宇佐卓真・西野太盛・梶原 颯・バーンズ勇気らも出演。
約6年ぶりに復活する『タンブリング』の世界で、新たな感動を観せてくれるだろう。
男子新体操をテーマに2010年放送されたドラマ『タンブリング』は、当時大反響となった。男子新体操という新鮮なテーマを取り上げたことはもちろんそうだが、なによりも吹き替えなしで俳優陣が実際に新体操の演技をする、というのが大きな話題となった。
ドラマの世界は、その後舞台へと続いていった。
同年に大東駿介主演で舞台『タンブリングVol.1』を上演。2011年は菅田将暉主演、さらに千葉雄大が出演する『タンブリングVol.2』が上演された。
『タンブリングVol.3』ではドラマにも出演していた柳下 大が主演を務め、共演にはテニミュでの舞台デビュー以来、2作目の舞台出演となる志尊 淳の名前も。中尾明慶主演の『タンブリングVol.4』を経て、2014年に松下優也主演『タンブリングFINAL』が上演された。
舞台上で芝居をすることに加え、新体操の難易度の高い技をメンバーが呼吸をあわせて披露する。他の舞台では味わえない独特の緊張感と達成感、そこから生まれる青春を感じられる作品である。
共演には、「Vol.4」に出演経験があり舞台俳優界隈でも高いアクロバットの技術を持つ元木聖也と本田礼生。さらに、爆発的な身体能力を持つ納谷 健。
青春の2文字がよく似合う溌剌とした俳優・加藤 将や、アクロバットを特技とする北乃颯希、野口 準が名を連ねる。
さらに、宇佐卓真・西野太盛・梶原 颯・バーンズ勇気らも出演。
6年ぶりに復活する『タンブリング』の世界で、新たな感動を観せてくれるだろう。
会見コメント
ーー舞台への意気込み、出演を聞いたときの感想を教えて下さい。
高野:個人的には、昔『タンブリング』に出演させていただいていたんです。ドラマの第9話に。(矢代孝一の)幼少期役でバク転をさせていただいていて。
芸能活動を始めてすぐのときにやらせてもらった作品を、こうして舞台でやらせてもらうこと。これまでそうそうたる方々が務めてきた作品を赤坂ACTシアターで主演でやらせていただくっていうことで、絶対頑張っていい舞台にしたいなと思いました。
西銘:10周年を迎える作品ってなかなかないじゃないですか、舞台で。そういう大きな舞台に、同い年でもあり友達でもありライバルでもある彼と出ることができる。
『仮面ライダーゴースト』のときに1回共演しているんですけど、そこから4年経ってお互い成長した姿を4年ぶりに届けることができるっていうのはありがたいことで。なので決まったときは素直に嬉しかったですね。
ーー今回は幼馴染という役どころですが、そのあたりの役作りはもう万端ですか?
2人:そうですね!(笑)
高野:初共演のときお互い18歳だったんで、ちょい幼馴染みたいな。ね。
そういってお互いに顔を見合わせて笑う姿から、2人の関係性を垣間見ることができた。
ーー不安な点などありますか?
西銘:やっぱり一番不安なのは新体操ですよね。2回練習に行ったんですけど筋肉痛がすごすぎて!
これまでスポーツもやってたんですが、どれも球技系で、こういう体を使うアクロバットっていうのが初めてでした。体の使い方がすべて違っていて、本当に大変だなって感じました。
この半年でどれだけ自分を追い詰めて、いいものを届けることができるのかなって、いまはまだ不安のほうが大きいんですけど、頑張りたいなって思っています。
高野:新体操をやるっていうことが稽古期間においてもちろん仕上げていかなきゃいけないんですけど。
この作品は、初日入っても安心できないし、全部走り抜けるってことが難しいんじゃないかってそこがいま心配な部分です。
舞台上でお芝居やってるだけでもすごい疲れる。プラス新体操でみんなで呼吸合わせて全部集中していかなきゃいけないっていうのがすごい難しいと思います。
各々メンテナンスしながらきちんと丁寧にやっていかないと危ないんじゃないかって、そこは少し不安はありますけど……。
大きい劇場でよかったなって思っています。楽屋が広いのでしっかり休めそう(笑)。
西銘:そこの心配!?(笑)
高野:すごく大事だから。
近年ハードスケジュールで舞台をこなしている高野らしいコメントは、やけに説得力を帯びていた。
ーーそうそうたる先輩たちが歴史を作ってきた作品ですが、バトンを受け継ぐいまの心境を教えて下さい。
高野:(過去の作品を)生で舞台は観れてないんですけど、反響とかは舞台が決まる前から聞いていました。ドラマもそうだけど舞台もすごいんだよ、って。
なので、ついていくというか、思いはもちろん受け継いで、でも僕なりにできることはやっていきたいなって思っています。
スタッフさんとかも引き続き10年間やってらっしゃる方とかも多いので、いままでのすごい人達に見劣りしないように自分もしっかり頑張んなきゃなと思いました。
西銘:そうそうたるメンバーだからこそ、僕ら2人で超えていきたいって思ってます。
思いも引き継いで、その分10周年だし東京オリンピックもあるじゃないですか。だから僕たちも2020年を必死に盛り上げていきたいなって思っているので必ず成功させたいです。
ーーファンに観てほしいところはどこですか?
高野:おおまかなあらすじを見させてもらったんですが、スポーツものではあるんですが、生活感が伝わってきてすごくいいなと思いました。
ふとした瞬間に、学生の頃を思い出して懐かしいなって思えるっていうか。劇中で暗転してお芝居するっていうト書きがあって、そこは合宿の夜のシーンなんですけど。そこがいいなって。
まだ文字を見ただけなんで(実際の芝居は)ついてないんですけど、学生の生活っていうのを取り戻せるんじゃないかって思います。
西銘:この作品は1人がよくても1人がだめでもだめで、全員が良くないといけないので、僕たちもすごい緊張感があると思うんですよ。
お客さんにもその緊張感が伝わればいいって思っています。本当に(競技の)新体操をみている気分で、「失敗しないで失敗しないで」ってハラハラしてくれたら嬉しいです。
僕らもそういう表現力が求められると思うんですよ。歌もあればダンスとか新体操もあって、指先から形まで表現力が大事だと思っているので、そこをきれいに見せていきたいなって思っています。
ーー新体操に対する印象と挑戦してみたい技
高野:サーカスと同じような、人間の領域じゃないなって感じるスポーツですよね。あの一体感とかもすごいですし。各々が筋力の化け物が集まったのかなっていう印象でした。
西銘:僕はちょっとなめてたんですよ(笑)。バク転だって1日あればいけるだろって、ちょっと思ってたんですよ。だってあんなぴょんぴょんぴょんぴょん跳ねて、3回転ひねりとかもやってて。
もちろんすごいなとは思ってたんですけど、なんかバク転は頑張ればいけるかなって思ってて。(実際練習してみたら)こんなに難しいんだ、と。
やっぱりバネだったりジャンプ力が必要じゃないですか。そういうのを自分が体験して気付きました。そのすごさというか。化け物だなあの人たちって思いましたもん。
僕も野球やってて、団体っていうかチームでやるっていうのにすごい慣れてはいるんです。でも、新体操は本当のチーム力っていうか相手がどう思っているかとか、相手の呼吸にあわせるとか。
そこの緊張感というか信頼っていうのが、競技を見てるだけで伝わってきて。すごいスポーツだなって、自分がやってみたことで、より思うようになりましたね。
あと僕バク宙やってみたいです。まだバク転できてないのに(笑)。
高野:舞台上で全公演やるのは難しいと思うんですけど、バク宙にひねりを入れる技は稽古期間中に練習できたらいいなって思っています。ただステージ上でやるっていうのが難しくて。衣装とかマイクとか背負った状態でやるのがすごく難しいので、現実味はないかもしれないけど……。
西銘:観たい! 洸のバク宙ひねり!
高野:僕もその景色、空中でひねっている世界を見てみたいなって。
西銘:乞うご期待ですね!(笑)
高野:いやいや、めちゃくちゃ偉そうじゃん! バク転できない人なのに(笑)。
これから本格的にスタートする新体操練習のなかで、2人はどんな技を完成させるのか。西銘からのプレッシャーもかけられた高野の“新技”にも注目しておこう。
ーーこれからキャスト同士の絆を深めていくためにやっていこうと思っていることはありますか?
西銘:新体操やっていったら、勝手にチームワークが築かれていくんじゃないかな。そう思うくらい、新体操ってチームワークが大事なので、そのうち息が揃ってくると思うんですよ。
お昼ご飯食べるときにみんなの箸の動きが揃ったりとか(笑)。
チームワークのために何かやろうっていうよりも、本気で新体操をやろうって頑張ってたら、それがチームワークに変わっていくんじゃないかなって思いました。
高野:それ、僕もすごく思います。まだ2回しか稽古やっていないんですけど、先生もすごく厳しくて。でもそれを乗り越えたら、数時間で空気が変わって、行きと帰りでテンションが違ったんですよ。
部活の空気を取り入れて、「今日頑張ったら帰りにアイス食べよう」みたいなノリでやっていけたらいいですね。
西銘:僕、もうみんなの歩幅が合ってくると思うんですよ。帰り道、気づいたらみんな横一線、一列で歩いてるみたいな(笑)。そんな感じになってくると思います。
ーー共演者のなかで、お2人はどんな立ち位置でしょうか?
西銘:2人は別の学校で、それぞれがその学校のキーマンになっているんですけど、僕は引っ張っていくっていうよりみんなに助けられてる印象ですね。
役柄的にも、みんながいるから僕も頑張って、だけど引っ張るところは引っ張って。半々くらいですかね。
高野:僕も今の時点では、まだみんなを引っ張ってるとはいえない感じですね。年齢的にも。
舞台『タンブリング』に出たことがある(本田)礼生くんと(元木)聖也くんがいるので、今はその2人に引っ張ってもらいつつ、自分ができることはやりたいなって。
アクロバットのレベルとかもすでに高いレベルのところにいる方もいるので……。そこについていきながらも、自分も背中で見せられるところは見せなきゃなって思うので頑張ります!
今回記者会見の様子をお届けした舞台『タンブリング2020』は、2020年4月19日(日)〜29日(水)TBS赤坂ACTシアターにて、2020年5月9日(土)〜10日(日)大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKA WW ホールにて上演。
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