舞台『Like A』room[003]が、2019年8月7日(水)・新宿FACE(東京都新宿区)で開幕した。
「2.5ジゲン!!」では、公演に先駆けて行われた公開ゲネプロとキャスト挨拶(コメントノーカット)の様子をオリジナル写真とともにお届けする。
舞台『Like A』room[003]とは
舞台『Like A』(ライカ)シリーズは、2018年2月に初演、2019年1月に2作目となるroom[002]が上演された、完全オリジナル脚本の作品だ。
ミステリアスなストーリー、キャストによる歌、ダンス、ラップ、ピアノの生演奏まで楽しめるエンタメ性の高さでも話題の作品である。
脚本・演出は『Club SLAZY』シリーズの三浦 香が担当。脚本にはさらに、『ノラガミ』『おそ松さんon STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』などの脚本を務める伊勢直弘も参加している。
また、振付の當間里美、楽曲制作のAsu(BMI Inc.)をはじめ、最強の布陣がスタッフを務める。
第3弾となる今回は、キャストに舞台『ハイキュー!!』川西太一役(白鳥沢学園)での好演が光る辻 凌志朗(※辻は一点しんにょう・以下すべて同)、ラッパー・ダンスボーカルグループBeat Buddy Boi としても活躍中のSHUN、『アイ★チュウ ザ・ステージ』にも出演し注目を集める若干15歳の古賀 瑠をはじめ、パワフルかつフレッシュな俳優陣が揃う。
平牧 仁、鎌苅健太らベテラン勢も前作より続投。新キャストも加え、さらにパワーアップしたステージの第3弾が幕を開く。
キャストコメント(ほぼノーカット)
ゲネプロに先駆けてキャストによる挨拶とフォトセッションが行われた。ひとりひとりのコメント内容を、ほぼノーカットでお届けする。
■登壇者
辻 凌志朗(※辻は一点しんにょう・以下すべて同)、SHUN(Beat Buddy Boi)、中谷優心、髙﨑俊吾、内海啓貴、齋藤健心、古賀 瑠、前田 陸、橋本有一郎、今井 稜
平牧 仁(シキドロップ)、鎌苅健太
▲今井 稜(ポーター役)
今井 稜(ポーター役):ポーター役の今井 稜です。
わざわざ足を運んでくださって宿泊されるお客様に楽しんでいただけるよう、最後までもがき、あがき続けたいと思います。ありがとうございます。
▲橋本有一郎(ベル役)
橋本有一郎(ベル役):ベル役の橋本有一郎です。1作目、2作目に続き、こうしてベルとして初日を迎えることができてとても嬉しく思っています。
room[003]で初めて『Like A』シリーズを見る方にも楽しんでいただけるように、ベルとして自分なりにしっかりと役を全うし、みんなにバトンを繋げて、千秋楽まで突き進んでいきたいと思います。よろしくお願いします。
▲前田 陸(CAB180役)
前田 陸(CAB180役):CAB180役の前田 陸です。今回、歌もダンスも、芝居も、それから人間性も、本当に鍛えられた稽古になりました。
とても楽しいカンパニーで、すごくいい時間を過ごせたと思っています。それを本番にぶつけ、全力で駆け抜けたいと思います。よろしくお願いします。
▲古賀 瑠(ペンギン役)
古賀 瑠(ペンギン役):ペンギン役をやらせていただきます、古賀 瑠です。
稽古ですごく苦戦したので、その分お客さんに楽しんでいただいて、「楽しかったな」って思って帰ってもらえるようにがんばります。ぜひ見に来てください。
▲齋藤健心(プチ役)
齋藤健心(プチ役):プチ役の齋藤健心です。room[002]から参加させていただいています。room[003]になり新しいキャストの方々も加わりました。
この世界観をお客様にぶつけて、この作品をたくさんの方に知っていただき、もっと好きになっていただけるよう努めます。よろしくお願いいたします。
▲内海啓貴(ドクター役)
内海啓貴(ドクター役):ドクター役の内海啓貴です。今回が『Like A』シリーズ初参戦なので、「新しい風を吹かせたい」という思いで稽古に臨みました。
『Like A』シリーズは1作目、2作目を見て、僕はとくに歌が大好きだと感じたので、今回も歌で見せていけたらいいなと思っております。よろしくお願いします。
▲鎌苅健太(マーマレードボーイ役)
鎌苅健太(マーマレードボーイ役):マーマレードボーイ役の鎌苅健太です。
自分もroom[002]から参加させていただきましたが、シリーズものならではの面白さのある脚本で、本当にどんどん世界が広がっていきます。1作目、2作目を見ている人にはたまらない作品になっていると思います。
ダンスも本当にとっても素敵な振付なんですよ。新メンバーもとても濃いメンバーが集まりまして、以前からのメンバーにとっても刺激になっています。
「(お互いに)いい戦いを舞台上で見せながら、いい時間にしましょ!」って思っています。よろしくお願いします。
▲平牧 仁(FC役)
平牧 仁(FC役):FC役の平牧 仁です。今日はお暑い中ご足労ありがとうございます。
前作までに(ストーリーに)散りばめられてきた謎がいっぱいありますが、今回のroom[003]ではその謎がまるで騙し絵のように展開するというか、いろいろなことがぐるりと回転してガチッとはまっていくような、そんな快感と面白さがあります。
『Like A』シリーズにとって転機となる作品になったと自負しております。たくさんの人に見ていただきたい作品ができたと、誇りに思っています。
(記者に向かって)ぜひ素敵な記事を、よろしくお願いします!(一同笑)
▲髙﨑俊吾(アッシャー役)
髙﨑俊吾(アッシャー役):アッシャー役の髙﨑俊吾です。『Like A』シリーズ3作目が上演できることを本当に嬉しく思っております。
1作目をこの劇場でやっていたのが、今すごく懐かしくて。今回そこに新メンバーも入って、新しい風が加わって、また新たな『Like A』のシリーズが始まってるんだな、というのが感慨深いです。
アッシャーとしては、今回新しい一面が出せるので、それも楽しみにしていただけたらなと思います。よろしくお願いします。
▲中谷優心(キーパー役)
中谷優心(キーパー役):キーパー役の中谷優心です。僕はまず、千秋楽まで楽しみ切ることを頑張る……というか、楽しんでいきたいなと思います。
今回、1作目、2作目と出演していたメートル・ドテール役の岩義人と、バトラー役の石賀和輝がいないんですけども、(彼らが観に来たときに)「room[003]出たかったな!」と言わせたいし、言ってもらえるような形に持って来られたと思っています。
それを継続して千秋楽まで走り続けたいとおもいます。よろしくお願いします。
▲SHUN(インスペクター役)
SHUN(インスペクター役):インスペクター役のSHUNです。今日はありがとうございます。
room[002]から半年という短い期間で、room[003]が上演できることを、すごく嬉しく思っています。
room[002]からの熱量をもって、今回も千秋楽までがんばりたいと思います。よろしくお願いします!
▲辻 凌志朗(BB役)
辻 凌志朗(BB役):BB役の辻 凌志朗です。3弾目をやれるっていうことが、ほんとに嬉しくてしょうがないです。
髙﨑さんもさっき言っていたんですけど、初演の頃にここでやって、今回またここに立ってみると……緊張しいなので、まだ内臓が出てきそうなほど緊張するんですけども。
room[003]は、それぞれのキャラクターの人間性が、ひとりひとりすごく出ているなと思います。その分、深いところでストーリーが進んでいくので、皆様にとっては深い謎解きができるのではないかと思います。
深いところで楽しんでください。何度でも足を運んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
個性豊かなホテルマンたちの「ひみつ」が暴かれる――公開ゲネプロレポート
続いて行われた公開ゲネプロの様子をご紹介しよう。
物語の舞台となるのは、海沿いの静かな街High-Tide“ハイタイド”に建つ、一軒の高級ホテル【PERMANENT(ペルマネント)】。
訪れる客はみな、至極高級な夜を楽しんでいる。
だがその裏方にあたるホテルマンたちは、それぞれに何かしらひみつを抱えているようで――。
掃除係のマイルドヤンキー・BB(演・辻 凌志朗)は、いつものとおり呑気で直情的だ。相変わらず仕事を楽しんだりサボったりしている。
だがその周囲を取り巻く空気は、徐々に不穏な様相を呈し始める。
『Like A』シリーズは、完全オリジナル脚本だ。オリジナル作品の大きな楽しみのひとつが、先の読めないドキドキ感だろう。
今作のキーワードは「ひみつ」。
ネタバレ回避のため、その詳細は残念ながらお伝えすることができない、というのがもどかしいところだ。
ただ確実に言えるのは、1作目、2作目を楽しんだ人には大いに満足できる力強い3作目になっている、ということだ。
そしてまだ『Like A』シリーズに触れたことがない人にも、他に類を見ない肉厚なエンタメ作品としておおいにおすすめできる。
キャストはひとりも漏れなく実力派。その演技と安定した歌声は、触れたことのない世界観にもやすやすと観客を引き込んでしまう。
背景の書き割りは、ディテールには丁寧に凝っているものの、基本的にシンプルだ。
だがキャストの演技力とチームワークが、その背後にあるはずのあらゆる景色をステージ上に描き出してみせる。
天上の楽園のような街ハイタイドのホテルや、その境界線と言えるエアポート、そして「ひみつ」の中枢に存在する怪しげなラボまで、まるでそこに存在するかのように、観客の目にはっきりと見えてくる。
これは、上質な舞台作品ならではの喜びではないだろうか。
前作に引き続き、歌やダンスはもちろん、ラップやピアノ演奏も生で楽しむことができる。
FC役の平牧仁が奏でるピアノは圧巻だ。ピアノを弾く平牧の姿、そして繊細な音。そのどちらもが美しい。
さらに今回は、ギターもステージ上に登場。平牧のピアノ、そしてとある人物のギター弾き語り、という夢のコラボレーションが実現……するかどうかは、ぜひあなたの目で確かめていただきたい。
▲FC(演・平牧仁)のピアノ生演奏シーンは、物語に度々登場する
作品やキャストのファンだけでなく、エンタメ好き、SF・ファンタジー好き、そして演劇が好きなすべての人におすすめしたい、今作。
カーテンコールの拍手を終えて数々の謎が解けた瞬間、「もう一度見たい!」とウズウズすること間違いなしだ。
前作をまだ観ていない人は、公式サイトの動画で予習しておくと、より楽しめるかもしれない。
この夏、ホテル「ペルマネント」で働くホテルマンたちの魅惑的な「ひみつ」に、あなたも触れてみてはいかがだろうか。
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