ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.5 -最後の事件-が、8月24日(木)に開幕し、オフィシャルコメントとレポート、舞台写真が到着した。
キャストコメント
質問事項
①Op.5への意気込み、および、見どころを教えてください
②これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソードはなんですか?
③お客さまへのメッセージをお願いします。
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:鈴木勝吾
①最後の事件と題する通り、今まで想いが詰まった作品になっています。ここまでモリミュを応援してくれた方々に恥じぬような作品にしたい。稽古中幾度も考えました。結果、ウィリアムの想いを実直に伝えよう。生きよう、生き抜こう。と思いました。そしてこれは見所でもあるのですが、そんなウィリアムの進む道を見守るモリアーティ陣営、そしてそんな彼とともに生き抜こうとするシャーロックを想うホームズ陣営の想い。2人の行く末を覚悟を持ってみている彼らの覚悟たるや。きっと観客の皆さまに届くと信じております。
②それはもうたくさんあるのですが、この世界の土台でもあり、物語のゴールでもある市民達をはじめ様々な役を演じ切ってきてくれたアンサンブルの皆の姿がとても印象的です。今回もまさに集大成のごとくシーンを作り上げてくれています。
③初日から千秋楽まで誠心誠意駆け抜けますどうぞよろしくお願いします。変わらずそしてより一層の応援をいただければ幸いです。
シャーロック・ホームズ:平野良
①すべてのシーンや登場人物にこだわりが詰まっていて、細部まで愛と重ねた日々が滲んでいると思います。人が人を想い行動する力を信じて力強く演じたいです。
②多すぎてこれっ! と選べませんが強いて言うなら2での列車の歌かな。難しかったし長かったし、ゲネですごいミスもした。けれどもあの曲があって今がある気がします。
③最後の事件です。2019年から月日にすれば4年ですが、未曾有の世界状況を乗り越えてきたこの日々が今はとても大切で宝物です。同じ時代に生きた我々で最後の事件を一緒に目撃していけたら幸いです。
アルバート・ジェームズ・モリアーティ:久保田秀敏
①Op.1からOp.5まで、気づけばあっという間の期間でした。アルバートとしては、回を重ねるごとに自分が犯した罪への罪悪感や念が深くなってきて、周りとの温度差も激しくなってきたのかなと。アルバートが段々と孤独になっていくところも見てほしいです。もちろん、物語の1番の目玉でもあるウィリアムとシャーロックのやり取りにもご注目ください。Op.1から積み上げてきた、『モリミュ』の歌を含めた奥深さや面白さを存分に楽しんでもらえたらなと思います!
②Op.1で自分の家族を殺し、屋敷を焼き払うシーン。 7分くらいの長尺のナンバーで、身内を簡単に殺すという重たい決意ですが、それを演じていた時間がとても心苦しく、今振り返っても胸に突き刺さるものがあります。
③いよいよ「最後の事件」まできてしまいました。「美しい世界を作る」ことを掲げてきたモリアーティ三兄弟ですが、そのために犠牲になる人々のことや様々な思いが自分の心にのしかかってきます。何かを得ようと思うと何かを犠牲にしなくてはいけない、ということを僕もあらためて感じました。ひとつの集大成として僕らのメッセージを受け取っていただければと思います。劇場でお待ちしております!
ルイス・ジェームズ・モリアーティ:山本一慶
①今回特にキャラクターそれぞれの想いというのが、すごく歌にこもっているので、すれ違う思いや願いを感じていただけたらと思います。
②ルイスとして舞台上にいると、僕からしか見えない兄さんの素敵角度があったりするので、毎回探して! 見つけて! 喜んでます!
③Op.5まで僕たちを連れてきてくれてありがとうございます! 「最後の事件」それぞれが最後をどう見届けるのか。決意と思いを堪能していただけたらと思います。
セバスチャン・モラン:井澤勇貴
①Op.1から参加させていただき、ついにここまで来た。という喜びと、ウィリアムを想うと心が痛くなる気持ちが同時に溢れています。Op.5は作品の集大成ですのでチーム全員で心して挑みたいと思います。
②5人で始まったモリアーティチームがOp.2でボンドが加わり6人になったこと、Op3でジャックやパターソンが加わり8人になった事も、家族が増えていく感覚で嬉しかったです。
③Op.5まで上演できたことは、応援してくださる皆さまのおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。とにかく見届けていただけると幸いです。ご来場誠にありがとうございます。
フレッド・ポーロック:長江崚行
①原作のクライマックスとも言える「最後の事件」は、ここまで進んできた登場人物たちのすべてが詰まっているような気がします。作品の重厚感を隅の隅まで楽しんでもらえたら嬉しいです。
②Op.4はとても緊張しました。初参加のタイミングで色んなことに向き合った記憶があります。周りの方々もお客さまも受け入れてくださったことが嬉しかったので、その恩返しがOp.5でできるよう頑張りたいです。
③舞台上に立てることは当たり前ではなく、ご縁の巡り合わせでここにいられていることを実感しています。作品を作る一端として、皆さまを楽しませられるよう努めます!
ジョン・H・ワトソン:鎌苅健太
①これまでモリミュで培ってきた、もらってきたものすべてぶつけます。もう冒頭から『モリミュ』、『憂国のモリアーティ』の世界にどっぷり浸かれると思います!
②やはりシャーロックとジョンの屋根のシーンができた事はとても嬉しかったです。Op.4までやってきたからこそ、自然とジョンとしてシャーロックと話せたと思います。
③皆さまの応援のおかげでとうとうOp.5まで来れました! 本当にありがとうございます。すべて詰まってます! 期待してください。大切な仲間とこの世界を生きます!
レポート
大好評を得たOp.1以来、シリーズを重ねる度に熱烈なファンを増やしてきた『モリミュ』。前作、ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.4 -犯人は二人-にて、ついに“犯罪卿”と“名探偵”が相まみえた。ウィリアム(演:鈴木勝吾)は単独ですべての罪を背負い逃亡、さらに次々と粛清を行い街を大混乱に陥れる。それはウィリアムの狙い通りだったが、兄のアルバート(演:久保田秀敏)と弟のルイス(演:山本一慶)、仲間のモラン(演:井澤勇貴)やフレッド(演:長江崚行)、ボンド(演:大湖せしる)たちはウィリアムの「死」をもって完成するこの計画に苦悩していた。
一方、ミルヴァートン殺害を自白して逮捕されていたシャーロック(演:平野良)は証拠不十分で釈放され、ウィリアムの計画を見抜いた上で彼を救う手立てを探す。ワトソン(演:鎌苅健太)とハドソン(演:七木奏音)はそんなシャーロックを支え、レストレード(演:髙木俊)やマイクロフト(演:根本正勝)もそれぞれの立場から彼らの行く末を追う。
W主演の鈴木勝吾と平野良を始め、卓越した歌唱力を持つキャスト陣。ソロナンバーでは美しい旋律にのせた各人物の苦悩や決意が胸に迫る。掛け合いの楽曲も心地良いフィット感。キャラクター同士の絆と同時に、シリーズを重ねてきたキャストたちの信頼関係も感じられた。コーラスも気迫に満ちており、ピアノの境田桃子とヴァイオリンの林周雅による生演奏がさらに情感と場面を盛り上げている。ウィリアムの計画は完遂されるのか、それともシャーロックに阻止されるのか。各々の想いが交錯する「最後の事件」をぜひ見届けてほしい。
本作は、ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズの第5弾だ。公演は、8月27日(日)まで大阪・メルパルクホールで、9月1日(金)~10日(日)に東京・天王洲 銀河劇場で行われる。
(C)竹内良輔・三好輝/集英社 (C)ミュージカル『憂国のモリアーティ』プロジェクト
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