4月19日(水)、舞台『夏の夜の夢』が東京・東京芸術劇場シアターウエストで開幕し、舞台写真とキャストコメントが到着した。
本作は、ウィリアム・シェイクスピア作の『夏の夜の夢』の舞台化。衣裳、音楽、演出には「和」の要素を取り入れており、さまざまな恋模様が交錯するラブコメディだ。
山本一慶は本作で演出家としても関わり、3度目のハーミア役を演じる今回が卒業公演となる。
山本一慶(ハーミア役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
無事に初日を迎えることができてホッとしております。僕は何度か『夏の夜の夢』に携わってきましたが、今回も素敵なメンバーと一緒に新しい『夏の夜の夢』を創れたと思っています。みなさまに楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。
見どころポイントを教えてください。
まず全キャストが男性で女性役も男性が演じるオールメール作品です。とても滑稽になり男性が女性を演じていることの意味を見いだせるのではないかと思っています。もちろん普通にこの容姿も見どころで、カワイイ僕を観ていただきたいです!
代表メッセージ
この作品は演じるほかに2年前に演出も担当いたしました。一見ドタバタしていますが、とてもメッセージ性が強い作品です。自然災害が多発して、この先大丈夫なのかな、世界は平和になるのかなと、今も不安な時代ですが、この作品を観終わった後、妖精という人間以上の存在が僕たちの心を支えてくれているのではないか、平和な未来は訪れるんだと希望を与えてくれます。この作品で暖かい気持ちになって、明日を生きる活力になることができたら嬉しいです。頭を空っぽにして楽しむ気持ちでいらしていただけたら。
稲垣成弥(ライサンダー役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
初めてシェイクスピア作品に出演するということで、とても気合いが入っています。知っている顔がこんなにそろっていますし、とても素敵なメンバーばかりです。ぜひ皆さまに楽しんでいただきたいです。
見どころポイントを教えてください。
オラキオさんたちの職人チーム、鯨井さんたちの妖精チーム、そして僕ら貴族チームとして3グループありますが、全く印象が違うグループになっていて、違うお芝居の盛り上がり方をしているので、その部分を楽しんでいただけたら嬉しいです。そして今日初めて衣裳をちゃんと着たハーミアを見ましたが、本当に可愛くて! ところどころのカワイイポイントをみなさまも楽しんでください。
宇野結也(ヘレナ役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
稽古開始の日にお話があったのですが、この作品は諸説ありますが、当時ペストが流行って大流行を終えた後、みんなを笑わせよう! という気持ちで書かれた作品だと聞きました。いまコロナが収まりつつあり、そしてお客さまにまた笑顔になってもらいたい、そんなタイミングが重なったこの時期に上演できることは運命の巡り合わせだと思っています。スタッフ、キャスト本当に素晴らしい方が集まりました。みんなで力を合わせて、おおいに笑ってもらえる楽しい作品をお届けできたらと思っています。
見どころポイントを教えてください。
2つありまして、1つはオーベロンとタイテーニア夫婦の会話が好きですね。そしてもう1つはオラキオさんたち職人チームの熱気と活気、みんなが作る空気感がすごく好きです。あと僕は女性役が初めてなので、視覚的に『こんな役をやるんだ!』と思っていただけると思います。
岸本勇太(ディミートリアス役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
僕も初めてのシェイクスピア作品に携わっておりますが、初めてシェイクスピアを観劇する方もいらっしゃるかと思います。そんな方々にも楽しんでいただける作品になっていると思います。
見どころポイントを教えてください。
見どころはたくさんありますが、あえて挙げるなら魔法にかかってからのドタバタ劇ですね。それまでの雰囲気からガラっと変わって、笑えるポイントがたくさんあると思います。魔法がこの作品の1つのテーマで、魔法をかけられた表現やその姿を楽しんでもらいたいです。そしてこのきれいな姿にも注目してください。
鯨井康介(タイテーニア役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
とても素敵で優しい共演者の皆さまが集まりまして、楽しく稽古をさせていただきました。 本当に稽古期間はあっという間で、楽しみすぎて逆にどうなってしまうのだろうかと。このいい気持ちのまま最後まで頑張っていきたいと思います。
見どころポイントを教えてください。
コメディ作品としてお客さまに笑って楽しんでいただきたい気持ちとともに、僕らも舞台上でその時々に生まれてくるものを楽しみながら演じていきたいと思っています。この座組はとても優しくほんわかした空気を持っていて、チームは別れていますが横のつながりやこの空気感と、日々の公演を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。僕自身の見どころは、僕が出ているところ全部です! とても面白い恰好をさせてもらっています。こんな素敵でおかしな私をどうぞ楽しんでください。
石田隼(パック役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
僕の役は人間達を迷わせます。この舞台ではお客さまも一緒に物語に迷い込んでいただきたいという気持ちです。心を解放して楽しんでいただけたらと思っております。
見どころポイントを教えてください。
僕の現実世界のお話とつながるのですが、パックはいたずらをしつつも、カップルの間に入ったり見守っています。僕も最近、カップルの仲裁に入ることが多くて(笑)。普段の僕とパックの共通点を感じていただけたら。一番の見どころは、シェイクスピアは四大悲劇(『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』)と言われていますが、喜劇もあったんだと。それを楽しむ場所がここにあります。
オラキオ(クインス役)
初日を迎える心境、意気込みをお願いいたします。
僕は何度か舞台に出演しておりますが、だいたい座組に芸人は1人が多いんです。今回は僕とピクニックさん2人おりまして、芸人が2人いるとうるさくなったり迷惑をかけるかと思いましたが、いかんせん僕がとても真面目に大工のクインスを演じておりますので、ピクニックさんに笑いを担当してもらおうと思います。この作品はコメディなので、もし笑いが起きなかったら、ピクニックさんのせいということで。僕はしっかり役をまっとうしたいと思います。(ニヤリ)
見どころポイントを教えてください。
シェイクスピアさんには申し訳ございませんが、彼が構成を間違えているのではと思うくらい、物語がハッピーエンドを迎えた後に僕らの劇中劇が最後にあります。その劇中劇がけっこう長いんです。その劇中劇を盛り上げるために僕とピクニックさん芸人2人を投入したのではと思っています。1人だけではダメなんです。最後までみなさんが楽しんで終われるようにやっています。その劇中劇は見どころです。笑いが起きなかったらピクニックさんのせいです。(ニヤリ)
撮影:山副圭吾
(C)2023 ArtistJapan
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