Allen suwaru プロデュース公演「いい人間の教科書。」が2月8日(水)~13日(月)に東京・すみだパークシアター倉で上演される。
本作は、脚本・演出の鈴木茉美が、役者の本質と向き合い、本能を解放させる演出に1カ月をかける作品で、全編エチュードで作られる会話劇だ。約8000000000通りある⼈⽣の、ほんの数通りの彼らの人生。なぜ彼らだったのか。誰が決めたのか。なんのためにやったのか。「ただいまをもって、あなた⽅を拘束します。」彼らの生活は、突如小さな空間に閉じ込められ…。
2023年版キャストには、竹中凌平(劇団アレン座)、足立英昭、佐藤弘樹、森田晋平、栗田学武(劇団アレン座)が名を連ねた。
演出・構成:鈴木茉美 コメント
役者の持っている本能を極限のシチュエーションで呼び起こす、彼らの潜在的に持っているエネルギーをぶつけ合い、自分とはまた違った人間を作り出す、毎回とても刺激的な稽古をやっています。5人の感情と向き合い、それを構築し、結末まで持っていきます。大変ですが楽しいです。自分でも思ってもいなかった⾔葉が⾶び出す、役者自身も新しい体験をしているんじゃないでしょうか。そのために最初は特にある意味で自由にその場にいてもらうことだけをやってもらいます。エチュードというと、どうやって結末まで持っていくかを役者がその場で考えながらやっていくイメージですが、イイショはどちらかというとレペテーションに近いものがあると思っています。⽬の前のことにただ反応し、発⾔し、思考し、その場にいる、ただ瞬間的に感じた⾔葉を⾔う。フラットな状態でいてもらうことがこちらにとっては都合がいい。なのでまずはフラットになってもらう作業から稽古は始めます。どうしても培ってきたものから先を想像してしまう、どうすればうまくいくか考えてしまう。イイショはそれが彼らの⾃由さを狭めてしまうんです。彼らを解放し、本質を引き出し、それをインプットした上で、頭の中で脚本化し、時には役者に⾔って欲しい⾔葉を投げかけ彼らの⼀部にしてもらい、結末まで運ぶために操作を加え、お客さまに見せるものとして演出をしていきます。素材がいいとおもしろい。今回の5人もまた今までと同様とてもおもしろい人間たちだなと思っています。役者としての経験が必要でありながら、いち人間として欠点も含めて魅力的に感じさせる、「いい人間の教科書。」は私の中で特殊な作品だと思っています。⽬の前で起きていることの先を考えつつ5人の思考を読みつつ結末まで持っていくためのギミックを、稽古時間の中で作る。頭フル回転です。しんどいです(笑)でも何が⾶び出すかわからない役者とのやりとりは楽しい。役者というカテゴリー以上にいち⼈間としてこの作品に向き合ってくれている5人と、最高の作品を作るために、今⽇も血反吐を吐きながら頑張ります。
(C)「2023 Allen.All Right Reserved.」
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