舞台『キングダム』の稽古場写真、 追加キャストが解禁された。
新たに、政の曽祖父にあたる昭王役、成蟜とともに政に対して謀反を起こす竭氏役に壤晴彦が出演。
壤晴彦 コメント
僕は先輩・後輩を問わず「いい!」と思う人には常に敬意を感じます。劇団四季では大先輩の日下武史さん、同期の鹿賀丈史、そして後輩の山口祐一郎君がそうでしたね。俳優としての演技に“清潔感がある”というのが共通項でしょうか? 彼が抜擢された『オンディーヌ』では水界の王の僕と彼のハンスはやりとりがなかった。彼とは『ジーザス・クライスト・スーパースター』でイエスとピラトで歌の応酬をしたのみ…今回初めて台詞を交わすことになります。それもこんなに壮大な物語の中で…昭王と王騎としては信頼と敬意を。竭氏としては不穏な腹の探り合い…ゾクゾクしますね。楽しみです。
山口祐一郎 コメント
壤晴彦さんへ
キングダム稽古場でお姿を拝見したとき、突然、1970年代後半にタイムスリップしました。私が研究生で朝の掃除を終えテラスで水を飲もうとすると、そこにはすでに、ケーツーさん(劇団では麦草平さんだったのですが、みなさん本名のケーツーさんと呼んでいらした)が、木洩れ日の中でベンチに腰掛け台本を読んでいらっしゃる。「あっ、麦さん(心はケーツーさんでした)」「…」「あっ、お邪魔してすみません。あっ、おはようございます。私、17期山口祐一郎と申します」「ああ、君か。次のジーザス。頑張れよ」と白い歯を見せた。かっこいいなケーツーさん、と思った。後年、ジロドゥーの『オンディーヌ』のハンスに抜擢されたとき、壤さんがぼくのチューター(個人指導教師)に専任された。そのとき演出家が呟いた。「ホントは、ケーツーみたいにできる奴が演じるべきなんだけどなぁ」(その通りだよな)とぼくも素直に得心していた。だって、壤さんが紡ぎ出す科白には誰もが感動するのだから。壤さん。2023年、不肖な弟子との共演。どうぞよろしくお願いいたします。
本作は、原泰久による漫画『キングダム』の舞台化。既刊65巻の累計発行部数は9000万部を突破し、アニメ化、映画化とされている。春秋戦国時代を舞台に、戦災孤児の少年・信とその玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・嬴政の2人を中心に、史上初の中華統一を目指す物語が描かれる。
公演は2月5日(日)~27日(月)に東京・帝国劇場、3月12日(日)~19日(日)に大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月2日(日)~27日(木)に福岡・博多座、5月6日(土)~11日(木)に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruで行われる。
(C)原泰久/集英社
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