プロペラ犬 第8回公演「僕だけが正常な世界」が12月16日(金)~12月25日(日)に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。
プロペラ犬は水野美紀が主宰を務める演劇ユニット。2016年以来、6年ぶりの公演となる。ミチルは少し他人と違う。同じ言語を話すのに、他人が全く理解できず、肉親でさえ自分を裏切る。裏切られ、傷つき、苦しみ抜いた青年はやがて「無敵の人」と呼ばれる犯罪者への道を突き進むことに。それがこのシアターウエストで進んでいる世界だった。しかし、シアターイーストと間違って舞台に紛れ込んでしまった1人の役者が、世界を狂わせていき…。
キャストには、崎山つばさ、鳥越裕貴、安里勇哉、定本楓馬、浅野千鶴、入手杏奈、竹内真里、福澤重文、宮下貴浩、水野美紀、ノゾエ征爾が名を連ねた。また、水野美紀は作・演出も務める。
水野美紀 コメント
このたびプロペラ犬第8回公演を上演することにいたしました。前回の公演の直後に妊娠が分かり、そこから出産、子育てと母業に邁進している間にコロナ禍に突入。怒涛の月日が過ぎ、(その間、去年の新国立劇場での公演など外部での作演は続けておりますが)プロペラ犬としては6年ぶりの公演となってしまいました。ここ数年で演劇のあり方も大きく変わりました。2.5次元というジャンルの台頭。配信の定着。演劇の枠はどんどん広がっています。「今」を反映できるのが演劇の面白さで、今、同じ場所、同じ時代を生きる我々が肌で感じる今ある不穏な空気、怒り、不安、喜び、希望、それらの言語化できない感覚を「今」作品化して「今」劇場でお客さまと共有する。これが演劇の1つの醍醐味なのではないかと私は思います。最高のキャストと共に、楽しくも突き刺さる、プロペラ犬らしい盛りだくさんの作品に仕上げたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
崎山つばさ コメント
冷酷な無差別殺人を犯した男のストーリーで僕が演じるミチルという人物はまず死ぬことばかり考えているという激重なプロットを読みとても興味が湧きました。いや、そういった願望があるわけでは決してありません。しかし演じてみたかった役であることは間違いありません。ミチルがミチルになった経緯や由縁を紐解いていき、作品が繊細な物語だからこそ、人物の与えられてきた環境、見てきたもの、聞いてきた音、感じてきた想いなどに細かく向き合っていけたらと思います。是非、楽しみにしていてください。
鳥越裕貴 コメント
皆さま、初めまして。”プロペラ犬”に初参加をさせていただきます、鳥越裕貴です。舞台観劇が好きな自分でもよく間違える、東京芸術劇場シアターウエストとシアターイースト。皆さまも1度はあるのではないでしょうか? 今回の役どころ、シアターイーストと間違えてやってきた俳優。そして、そのまま物語に紛れ込んでいく…。現実に置き換えるとゾッといたします。この物語にシアターイースト急遽代役俳優がどう絡んで行くのか、、、僕自身、楽しみです!
安里勇哉 コメント
発表されましたー!!!めちゃくちゃ楽しみなキャストばかり。そして主宰の水野美紀さんとは日替わりゲストでお世話になったのですが、今回はガッツリです! 本番はもちろんそうだけど稽古から既に楽しみ。皆さんも楽しみにしていてください! 宮下さんは丸坊主の役なのかなー。
定本楓馬 コメント
今回初めて参加させていただきます。「僕だけが正常な世界」タイトルを見て感じる『正常』と書いてあるのになぜか感じる違和感。この言葉に込められた意味が何なのかこれから知っていけると思うと楽しみです。僕はミチルの幼馴染である「元気」を演じさせていただきます。観にきてくださる皆さまにこの作品が届くよう精一杯演じさせていただきます、よろしくお願いいたします。
ノゾエ征爾 コメント
プロペラって、おそらく、水野さんのことだと思うんです。あの危険なまでにブンブン回り続ける感じ。そして回っているうちに逆回転してるんじゃないかって錯覚してくる感じ。それはまさに水野さんそのものであるし(どんなものだ)、そして犬も、おそらく水野さんだと思うんです。全てを見透かしているかのようにじっと見つめていたり、いきなり飛びかかってきたり、かと思えば妙な安心感があったり。あ、水野さんは決して飛びかかりはしませんが。つまり、掌握不能な領域、それが水野さんであり、プロペラ犬の作品なんだと思います。今回は踊ったり歌ったりですって? よくぞ呼んでくださいました。ってのは冗談半分。私に何ができるだろうか。いや、考えるだけ無駄だ。ブンブンなプロペラな犬に、思いきり身を投じてみようこの秋。いや、冬。
チケットは9月3日(土)10:00よりキャストFC先行受付開始。対象キャストは、崎山つばさ、鳥越裕貴、安里勇哉、定本楓馬の4人。
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