映画『漆黒天–終の語り–』の初日舞台挨拶が6月24日(金)に東京・新宿バルト9にて開催され、オフィシャルレポートが到着した。
今回映画と舞台両⽅の主演を務める荒⽊宏⽂をはじめ、⼩宮有紗、松⽥凌、⻑妻怜央、鈴⽊裕樹、唐橋充の6名が登壇。初⽇を迎えることに主演の荒⽊は、「朝からたくさんSNSで話題になっていて、とても嬉しいです!」と喜びを表す。MCが客席に「今⽇のこの⽇をどれくらい楽しみにしていたか?」と尋ねると、割れんばかりの拍⼿が。
撮影中はほぼ出づっぱりでアクションありの⼤変な撮影についてと聞かれると、「本当にずーっと楽しかった!」と即答する荒⽊。そんな荒⽊の印象を聞かれ⼩宮は「荒⽊さんは、ここにいる、その存在感だけで安⼼してお芝居に臨めた!」と荒⽊を絶賛。すると荒⽊は「おれ、今⽇は(ほかの共演者から)ずっと褒められ続けるの? うわぁ(笑)。」と恥ずかしながらも笑顔で喜んだ。
⻑妻が続けて「俺が出番の関係で撮影を抜けていた時間も、闘志レベルが落ちずにずっと闘っていたのかと思うと凄い人!」、松⽥は「誰よりも⼤変な役でスケジュールもハードなのに、泊まっているホテルから⽚道40分もかけて徒歩で撮影所までくるのが凄い、憧れの⼈!」と話すと、会場からどよめきが。それに対して荒⽊は、「頭の中や体の中を整えて現場に⼊るんです。準備運動みたいなイメージ。帰りも40分かけながら、クールダウンする。今⽇の振り返りと、次の⽇のことを考えるために、僕は歩く。」と淡々と解説した。松⽥はそれを受けて「俺なんか、現場終わって疲れたからタクシーで帰ろうと思ったのに、その話を聞いて、ポケットにお⾦しまい歩きました。でも、2⽇⽬からは負けました。」と会場の笑いを誘った。唐橋は「荒⽊さんは、ぴんと⽷を張ったような緊張感があると思うと、とても⾃然体な雰囲気を醸し出している。そして、後輩のことを考えている。体調のことを考えている。将来のことを考えている。なのに煮詰まっていない、それが凄いところ。」と淀みなく褒めた。鈴⽊は、「実は撮影がオフの⽇に⼀緒に古着屋さんを巡って、荒⽊に選んでもらった服を僕がどんどん買っていって。あんなにすごい芝居をしているのに、ファッションセンスも良いというね!」というナイスなオチに会場は⼤盛り上がり。みんなからのベタ褒めを受けた荒⽊も嬉しそうな様⼦を⾒せた。
また兄弟役を演じた⻑妻と松⽥について荒⽊は、「普段から兄弟みたいに⾒えた。初共演とは思えない! 彼らの兄弟愛をぜひご覧になってください!」と褒め返した。これに対し、⻑妻は松⽥に対し「共演できて光栄。ストイックさ、演技⼒の⾼さが尊敬する。」と⾔うと、松⽥は「⻑妻の屈託のない笑顔が魅⼒!」と返し、終始キャストがキャストを褒め合い、チーム漆⿊天の仲の良さを⾒せつけた。
次に、「【⾒えていることが全て正しいとは限らない】というのが本作のテーマの1つにあると思うが、最近気づいた今までと真逆の発⾒は何か?」と聞かれると荒⽊は、「作品を演じて、刃先は⾃分に向けるべきだと思った。男だから強くなきゃ! と考えるが、そう思うと、敵を制圧する、敗者を作る、など、外に向かって何かを考えるようになる。でもそうじゃない。⾃分を律するために、⾃分⾃⾝が強くなるべきだと悟った。」と座⻑らしく堂々と語った。
さらにMCから「主⼈公の名無しは記憶を失った役だが、忘れたいほど恥ずかしい記憶は?」と聞かれると、荒⽊が「俺はない。忘れたいものはちゃんと忘れることができる。僕は覚えてません!」と1番に答えて逃げるが、続くほかの出演者は、きわどいエピソードが次々上がる。鈴⽊は、「スーパー戦隊には”VSシリーズ”というのがあって、獣挙戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャーのラストシーンの撮影⽇に5時間も⼤遅刻。しかも僕のセリフが先輩俳優に向かって、『ボウケンジャーのみんな、ありがとな!』と⾔い放ち、相⼿が『俺たちこそ、ゲキレンジャーを⾒習わないとな!』て答えるシーンがあって(笑)! めっちゃ⾔いずらかったです!」とまさかのエピソードを披露し、観客は⼤爆笑。
最後に主演の荒⽊が代表して客席に向きなおり、「表と裏、光と陰、表裏⼀体となっている作品です。お客さまの観るコンディションが違えば、結論がちがって⾒える作品。ぜひ、⼀度ならず何度も観て楽しんでいただけたらと思います。」と述べ、初⽇舞台挨拶の幕は閉じた。
映画は全国公開中。
(C)2022 movie-st
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