キムラ真率いる劇団ナイスコンプレックスの舞台『キスより素敵な手を繋ごう』が6月15日(水)〜6月19日(日)に東京・シアターサンモール、6月26日(日)に福岡・北九州芸術劇場(中劇場)で上演される。
同舞台は、記憶障害の刑事と彼を支え愛し続ける妻の物語で、劇団ナイスコンプレックス唯一のオリジナルラブストーリー。2010年の初演からリメイクや再演を重ねてきた。
今回は、2021年の公演に引き続き中村誠治郎が主演を務める再演で、初演から出演している劇団員の早野実紗のほか、護あさな、小笠原健、梅田悠、伊藤優衣、藤本結衣、山中健太、大神拓哉、林野健志、森山栄治らが出演する。
中村誠治郎 コメント
昨年に引き続きこの作品に携わらせていただき、すごく幸せに思っております。倉持裕樹という役を演じて、今まで感じたことのないような感覚にもなれましたし、板の上で生きるとは何なのか、改めて感じることができました。実際見に来ていただいたお客さまや仲間たちからの感想も今までとはまた一味違っていて。自分自身がたくさんのことを吸収できたように、お客さまにも是非この作品は見ていただきたいし、改めて周りにいる人を大切にしたくなるような気持ちになれると思うので、是非劇場に足を運んでいただけると幸いです。
早野実紗 コメント
2010年の初演から、この作品に「おばちゃん」として携わり続けられることで、歳を重ねることへの“楽しみ”のようなものを感じています。きっと皆さまも、この物語を観る時々で感じとるものの変化があると思います。あなたの今で、感じて観てほしいですね。今しか観れない2022年版キスを存分に楽しんでください。今年は東京、そして福岡の劇場にも参ります! 是非、劇場へお越しください。
キムラ真 コメント
本演目『キスより素敵な手を繋ごう』は、当劇団唯一のオリジナルラブストーリーです。今から12年前の初演で誕生しました。最初は、2作品同時上演で、もう一つの物語とリンクしている作品でした。ドラマのある物語を見せるのがこちらのキス。そしてもう一つがドリフ的な脱獄物語。2本観ると、物語が完結する。そんな作品でした。その後、好評により翌年に早速の再演上演。そして、キスのみで完結する物語に書き換え、2017年に主演に滝川英治さんを迎えて再再演を上演。大好評で幕を下ろしました。その後、英治さんが事故にあわれて、舞台復帰が実現しない限り、「もうキスは見れないかな」と自分の中で考えていました。そんな時、中村誠治郎さんと出会いました。主演に必要な「諸突猛進的な絶対的漢感」を感じる俳優に英治さん以来、初めて出会いました。「誠治郎さんでキスを見たい」。そして実現に動き、そして念願叶った2021年2月に上演。大好評を得て、今年2022年6月に 再び上演の運びとなりました。このラブストーリーは、「男女が出会い→結ばれる」、そういうモノではありません。その人物にとっての幸せとは何なのか? そしてその為に周りの人間がどう生きるのか。そして真実の愛、幸せとは? それが詰まった物語です。物語の流れとしては、タランティーノ作品やメメント的時間軸の妙を駆使した構成となっており、観客はその時その時に起こる事情に心震わせながら、本当の目的が分かる終盤一気にこれまでの情景が集積され、その場で起きている状況に圧倒され、予測のつ かない結末に、感動が溢れ出します。全ての登場人物が「誰かの為にどうするべきか」を考え、それでも自分の人生を生きている。そんな愛おしい人間ばかりです。この作品が、「全ての芝居が好きな人の為になればいい」、それだけです。今だからこそ、観たい作品です。この作品なら、今のこの状況でも、胸を張ってオススメできると考えています。
チケットは4月29日(金)20:00から一般発売開始。
※メインビジュアルは2021年版
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