朗読劇「手紙」が9月16日、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開幕。舞台写真とキャストコメントが到着した。
福田悠太(ふぉ〜ゆ〜) コメント
コロナ禍の中で、無事に初日を迎えられたことは奇跡に近いことで、当たり前じゃないって常に思っていて、改めて大事にしなきゃいけないっていう思いが強いです。噂では聞いていたけど、朗読劇は稽古期間が本当に短い(笑)。(脚本・演出の)横内(謙介)さんは、役者に委ねてくれる方で、僕が思ったことをまずはやって、これはいいねってこともあるし、別の方向もやってみたらってアドバイスをいただいて、実践したら面白くなったりして。あと、横内さんご自身が楽しんでいらっしゃるのが印象的でした。今回、この朗読劇だからこそ味わえる「手紙」という作品の奥深さ、人間が持っている感情が見られますし、ストーリーは小説と一緒だけど、ここならではの「手紙」になっていると思います。もちろん、「手紙」を読んでいなくても、世界観が十分楽しめる作品です。劇場内は出演者、スタッフ一同感染症対策をしっかり行った上で皆さまをお迎えいたしますので、安心してご来場ください。
越岡裕貴(ふぉ〜ゆ〜) コメント
初めて朗読劇を観るという方もいらっしゃるので、朗読劇を知ってほしいし、動きが制限される分、声だけのお芝居や声色で心境を伝える難しさを感じながらも、どう届くかが楽しみです。僕は朗読劇が初めてなので、新しい自分を見せることができるんじゃないかなって思ってます。横内さんは懐の深い人で、否定されたことがないんです。つかこうへいさんが根本って伺って、ふぉ〜ゆ〜の初主演舞台を演出していただいた錦織一清さんもつかさんイズムをお持ちの方でしたので、割と横内さんと共通点があって、勝手に親近感を感じてて、朗読劇じゃない演出も受けてみたくなりました。「手紙」という作品自体、自分に起こりそうで、起こらなさそうな、すごくリアルな話なので、自分が生きてきた中のなにかに照らし合わせることができるのかなって思うんです。この朗読劇ならではの視点で「手紙」を描いているところも魅力的なので、その世界観を楽しんでほしいです。
室龍太 コメント
今回の見どころは、同じ作品なんですけど、それぞれのチームで雰囲気が別物になるところだと思います。こっしゃんさん(越岡)と僕のペアは、「ッぱち!」で培ってきた雰囲気が、「手紙」の兄と弟のときに、ちょっとした空気感みたいなものとして出ていて、楽しんでいただけるんじゃないかなって。横内さんは初めましてだったんですが、役者に寄り添ってくれる方で、ここをこうしたらいいと思うんだけどどう思う? って聞いてくれたりするところが印象的でした。まだ厳しい状況の中で、劇場に足を運んで見に来ていただけるということに心から感謝してますし、この作品から何かを感じ取って、自分の中でプラスになってもらえたらいいなって思ってます。いまは携帯で何でもできる時代ですけど、手紙って素晴らしいものだなって気づいて、手紙を書いてみようかなって思ってもらえると嬉しいです。
高田翔 コメント
朗読劇「手紙」の稽古中は、自分の中でどんどん内に入ってしまう感じがあって、それをどう脱却するかを 考えながら取り組んでいました。演出の横内さんは優しい方だし、実際に稽古をしているときに福田くんのお芝居で普通に笑っていたりするんです。あと、声が良くて心地いいなって。だからダメ出しもスッと聞けます(笑)。「手紙」を朗読劇で届ける、という部分はもちろん見どころですし、舞台上は直貴の家の周りが鉄格子で囲われているという、今回ならではの考えさせられるセットになっています。いま、手紙を書く習慣があまりないですけど、“手紙”が大きなテーマになっている作品なので、見たお客さまはきっと誰かに手紙を書きた くなるんじゃないかなって。僕自身も手紙っていいなと思いましたし、ぜひ見に来ていただけたらと思います。
福田悠太(ふぉ~ゆ~)と高田翔、越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)と室龍太の2組が交互に出演する同作。弟・直貴がある相手に宛ててつづった手紙を軸に、強盗殺人を犯し刑務所に入ることとなった兄・剛志から届く手紙や、兄の罪によって直貴の人生に起こるさまざまな出来事が、2人の朗読で描かれていく。初日16日は福田・高田、17日(金)の昼公演には越岡と室が登場した。
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