「WEB漫画総選挙2018」1位を獲得した人気マンガ『四十七大戦』の舞台化が決定した。これは、2月3日に開催されたマンガの公式ファンイベント「『四十七大戦』首都圏会議」で発表されたもの。
タイトルは、「首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』-開戦!鳥取編-」。2019年10月下旬〜11月下旬にかけて、東京と鳥取の2都市で上演されるという。原作の1〜5話にあたる山陰山陽地方の話がメインに描かれる予定だ。
キャストは現段階では未定で、3月に行われるオーディションで決定する。各県出身の役者を選出する予定とのことで、リアルな方言や地方ネタが飛び出しそうだ。
マンガ『四十七大戦』について
47都道府県のご当地神(ゆる神様)たちが次の「首都」を争う都道府県擬人化バトルを描いた作品。主人公のゆる神様「鳥取さん」が、人口の減少により崩壊の危機に直面する消滅可能性都市「鳥取」を支えるべく奮闘するストーリー。WebマンガNo.1をみんなで決める、ピクシブ株式会社と日本出版販売株式会社との協同企画「WEBマンガ総選挙2018」では、総投票数705,716票より133,608票を獲得して見事1位を受賞。
2月3日(日)に開催した同作の公式ファンイベント「『四十七大戦』首都圏会議」のチケットは発売開始後、早期に完売してしまうほどの人気ぶりを見せている。
あらすじ
極東の島国日本の最果ての地、魔境「鳥取」は、人口の減少により崩壊の危機に直面する消滅可能性都市であった。この物語はそんな不毛の地を必死に支えるご当地神「鳥取さん」の奮闘の記録である。
ファンイベント後に開催された記者発表会には、鳥取県・平井知事と鳥取県のマスコットキャラクター・トリピーのほか、大ヒット映画『カメラを止めるな!』の劇中曲を担当した音楽家・永井カイルさんらが登壇。終始和やかな雰囲気で行われた発表会の様子をお伝えする。
記者発表会登壇者は以下の8名と1羽(?)。
・鳥取県知事・平井伸治さん
・鳥取県マスコットキャラクター・トリピー
・株式会社エミネット代表取締役社長・内田幸男さん(スポンサー)
・大山乳業農業協同組合 代表理事組合長・小前孝夫さん(スポンサー)
・株式会社ZIPANG ENTART所属・永井カイルさん(劇中曲担当)
・株式会社Office ENDLESS代表取締役社長・下浦貴敬さん(舞台製作)
・株式会社ZIPANG ENTART代表取締役・MC STARRING a.k.a NAO-Gさん(音楽制作)
・株式会社 アース・スター エンターテイメント広報・吉田沙和香さん(出版社)
・株式会社クリーク・アンド・リバー社 川口比呂樹さん(製作)
ーー平井知事へご質問です。鳥取県で2.5次元舞台を上演することについてどう思われますか。
平井知事:日本で一番小さな県が、全国を制覇できるんじゃないか、小さくても頑張れるんじゃないかと勇気を与えていただきました。地域を上げて歓迎を申し上げます。鳥取に来られるお客様にも素敵な思い出づくりができるように、私たちもこれから一生懸命協力をして参ります。
▲主人公・鳥取さんのコスプレを披露した平井知事(中央)
内田さん:最初プロデューサーの川口さんがいらした時、鳥取が将来日本の首都になる、2.5次元などわけのわからないことを言う人が来たと思いました。話が進むにつれてどんどん引き込まれていき、ついその場でメインスポンサーになってしまいました(笑)
小前さん:鳥取県は小さな県ですが農産物・海産物、美味しいものがたくさんあるのでぜひ題材にしていただいて。礎になるような取り組みであると思っております。
ーー音楽制作を担当された永井カイルさんへご質問です。本作のストーリーについてどのような印象をお持ちですか。また、メインテーマはどんな思いで作られましたか。
永井さん:原作が壮大なので、それに恥じないような作品を作ろうと思っています。メインテーマはいくつかの候補の中から自分が1番納得したもの、『四十七大戦』のネームバリューに恥じないものを作りましたのでご期待願います。
ーー株式会社アース・スター エンターテイメント吉田さんへご質問です。今回の舞台化について、著者の一二三さんはどのようにおっしゃっておられますか。
吉田さん(著者・一二三さんのメッセージを代読):舞台の長所は上演地域との繋がりを反映できることなので、それぞれの地域に寄り添った、その地域で見るからこその面白さをぜひ劇場で発見していただければ嬉しいです。
ーー平井知事にご質問です。消滅可能性都市という設定について率直なご感想をお願いします。また、鳥取が首都にという野望はありますか?
平井知事:一二三先生の愛情を感じました。頑張っている鳥取を応援しようじゃないかと。一二三先生のまなざしの向こうには、日本のそれぞれの地域には大きさや人口だけでなく特産品や県民性など魅力がたくさんあるので、お互いに競い合って良い日本を作ってください、というメッセージを感じました。
順調に日本征服が進んでおりまして、九州や北海道も仲間に入ってきています。基本的にはお友達を増やしていく形で。ここまで来たら、鳥取が首都になるということを目指していきたい。鳥取が、日本を取っとり……!
ーー鳥取公演の際には、どのように鳥取をアピールしたいですか。
平井知事:女性を中心とした熱狂的なファンのみなさまがいらっしゃいます。鳥取を楽しんでいただけるような仕掛けを考えていけたらと思います。山陰両県を巡り歩くようなきっかけ作りにもなれば。
本舞台は”アンテナ型2.5次元”舞台と冠されており、地域のPRにも繋がる作品となることを目指している。鳥取公演ではおそらくご当地ネタやアドリブが多く飛び出すのではないかと思われるが、著者の一二三さんが言うように、地域に寄り添った演出は舞台だからこそできること。ぜひ会場で臨場感を堪能したい。
また、本作が鳥取県含め山陰・山陽地方の活性化につながれば、舞台に新たな役割を見出すことができそうだ。アンテナ型2.5次元舞台の今後の展開に期待しよう。
※アンテナ型2.5次元舞台…地域の特色や名産品などのPRをと繋がった2.5次元舞台を指す造語
広告
広告