2020年11月18日(水)〜23日(月・祝)上演の舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪!修学旅行編~に出演する平野良、なだぎ武、もう中学生、ジョイマン高木(ジョイマン)の4人によるインタビューが公開された。
1980年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された学園ギャグ漫画「ハイスクール!奇面組」が原作の舞台化第3弾。
舞台化第1弾から出演している一堂零役の平野、出瀬潔役のもう中、大間仁役の高木、事代作吾役のなだぎが、舞台の裏側を語った。
ーー奇面組の舞台化について。一番初めに舞台「奇面組」のオファーを聞いたときの感想、第3弾の上演が決まっていかがですか?
平野良(以下、平野):最初第1弾のオファーを頂いたときは、原作をちゃんと知らなかったので、原作コミックを読んだのですが、このハイテンションなギャグをどうやって舞台化するのか、最初は想像できなかったです。それが第2弾、そしてついに第3弾ということで、まずこの時期に舞台ができるということと、ここまで続けてこれたという嬉しさがあります。
なだぎ武(以下、なだぎ):自分は原作のファンで世代なのですが、最初オファーを頂いたときは、知っている世代は懐かしいけど、若い子たちは知らないんじゃないかなと思いました。その中でどのように現代に舞台化するんだろうと思っていたのですが、第1弾、第2弾も若い世代の方にも受け入れてもらえて、原作ファンの方も多く来てくれて嬉しかったです。
ジョイマン高木(以下、高木):僕は役者の仕事のオファーが初めてで、色々な演技プランを練っていったら、セリフがネタのラップだらけで役作り必要ないんだと肩透かしをくらいました(笑)。
もう中学生(以下、もう中):ご一緒させていただく方や作品の内容も「あはは」「おほほ」の連続なので、公演期間も毎日ワクワクできるので楽しみしかないです。
平野:笑える演劇って本当に難しいと思うのですが、しかも本職の芸人さんが入るということで、プレッシャーを感じつつ第1弾の稽古に臨んだことを覚えています。やってみて「おもろない」って空気になったらどうしよう…本職の芸人さんたちが笑いに厳しい空気感だったらと緊張しました。実際はわきあいあいで始まったらずっと笑ってばかりで、毎日楽しかったです(笑)。
高木:逆に我々は役者さんに面白くないって思われたらどうしようと戦々恐々としていました(笑)。
なだぎ:芸人が何芝居してんだって思われたらどうしよう、とかね。最初、平野良と演出のなるせさんが何でも言い合える関係性ということを知らなかったから、演出家に対して意見を強く言ったり、ディスカッションしている姿を見て、俺らも怒られたらどうしようと、舞台のお芝居への緊張が高まったことはありました(笑)。実際は本当にストイックに現場と作品のことを考えてまとめてくれる座長で、フォローもたくさんしてくれるので頼りにしています。
ーー原作の世界観を大事にしつつも、それぞれの芸(ラップやダンボール芸)を劇中でも披露したりと自由な印象があります。舞台「奇面組」の演出についていかがですか?
なだぎ:第1弾で舞台「奇面組」の形が見えて自由度もわかって、公演期間中にもどんどん間口が広がったので、それを経た上での第2弾は本当に自由でした(笑)。
平野:なるせさんとどう作っていこうというより、みんなで現場で作り上げていったものを、なるせさんに最終チェックしてもらうという感じでした。
高木:僕に対してなるせさんのあたりが強いのですが、僕、これしか舞台やったことないので、これが普通なのかと思ってました。なかなかセリフが覚えられなかったりするのですが、本気目でしばかれるんです…。
平野:高木さん、第1弾を経て第2弾でめっちゃセリフ減りましたよね(笑)。前回も一行しかないセリフのために台本を離さなかったり(笑)。
高木:できなさすぎて稽古中に演出家に蹴られてました。あとだいたいセリフがラップになってしまうので。役作りというかラップ作りになってしまうんです…。
もう中:僕は何をしてもニコニコOKしてもらえるのですが、普通にお芝居のこと聞こうとしても教えてくれないやばい関係です(笑)。
平野:第2弾のとき、もう中さんがちょっと芝居がこなれてしまって、なるせさんから「そういうんじゃない」って言われてましたよね(笑)。
もう中:舞台「奇面組」第1弾のあとにシリアスな作品の別現場で学んだことを活かそうとしたら、そういうことじゃないと言われました。
なだぎ:ベクトルが逆ですからね(笑)。
平野:舞台「奇面組」は第1弾と第2弾を経て、役者の個性と作品の面白さのミックスで相乗効果が出せる、パーソナルを存分に活かせる土壌があるという点はなかなか他にはない魅力なので、その人が持っている面白さを出して、このメンバーでしかできない作品にしたいですね。
もう中:素で出てもいいということが、かえって高木さんに悪影響なんです!(笑)。前回、一公演まるまる結婚指輪付けたまま出てしまって。高校生役なのに。しかも公演終了後に気付くという…。
高木:今回も一回くらいやってしまうと思います(笑)。舞台「奇面組」は毎回必ず面白い趣向が凝らされていて、原作漫画でキャラクターが二頭身になるところの再現などは自分たちでやっていても楽しかったので、今回もどんな仕掛けがあるのか注目してほしいです。
なだぎ:主題歌に合わせて振り付けがあるのですが、そんなに難しくないフリなのに毎回高木ともう中が必死に練習していている姿が面白いので、今回もそのシーンがあったら楽しみにしていてください。
ーー新登場のキャストやキャラクターも多いですが、今回の修学旅行編のみどころや、気になる新キャスト、新キャラクターを教えてください。
なだぎ:第2弾の公演のときから修学旅行編も舞台化したいとなるせさんもずっと言っていて、やっと実現したなという感じです。
平野:今回の修学旅行編の台本読んだのですが、読んでいてあっという間という感覚が久しぶりでした! 展開が早くドタドタと物語が進む。セリフのト書きで、なだぎさん「気の利いた一言」、高木さん「ラップ」、もう中さん「ネタコーナー」って書いてあるところがありました(笑)。
高木:なるせさん僕に役者やらす気ないですね(笑)。
もう中:現場でもどんどんアドリブが増えていくんです。ドキドキしますね。
なだぎ:今回の修学旅行編で気になるのはリーダー組ですね。第1弾のときに、リーダー組一人一人大喜利のようにツッコんで処理していかないといけないアドリブパートがありまして、それがめちゃくちゃハードだったのですが、今回も個性豊かな面々だと思うので、どんな人なのか、素と役者の境界線を探っていじるのが楽しみです!
高木:今回、舞台初登場の痩猪エルザが気になります!
もう中:僕はなだぎさんとの絡みが楽しみです! 家に帰っても思い出して笑ってしまうほど現場でも楽しいので。
平野:今回、奇面組メンバーで唯一新キャストの井深克彦くんの演じる物星大くんにも注目です。普段から人からかわいく見られることを意識しているやつなので(笑)、かわいい物星大が見られると思います。以前、共演経験のある河川唯役の和田まあやちゃんは、本当に天然でいじりがいのある子なので、河川唯との融合が楽しみです。
なだぎ:あと春曲鈍役の宮下雄也がすごい! 役者だけど芸人よりアグレッシブで、第2弾で共演したときに芸人として触発される部分がありました。今回もどんなお芝居をぶつけて来てくれるのか楽しみです。
平野:舞台「奇面組」はアドリブも多くて、毎公演毎公演が本当に変わるんです。毎公演違っていいと言ってもらえるのも逆に貴重な作品だなと思います。芸人のみなさんはライブに強いメンバーなので、俳優チームだけだとマンネリ化しがちなところに常にいろんな風を吹き込んでくれるので、毎公演楽しみです。
なだぎ:役者の方にそう言っていただけるとやりがいありますね。アドリブを期待していただいていることもあり、台本通りに毎日やることは少ないです。あまりに舞台「奇面組」で自由に演じさせてもらっているので、極力台本どおりにお芝居をする他の作品に出演させてもらっているときも、もっとできるところはないかって探してしまいます(笑)。
高木:芸人の直感を舞台上ですぐ出せる、ノンストレスな舞台でありがたいです!
なだぎ:芸人の瞬発力が舞台上でも活かせるのは楽しいです。ボケは役者さんもできるけれど、ツッコミは芸人じゃないと難しいなという時はあるので、今回も気合い入れて頑張ります。
平野:アイドルから芸人まで、バラエティ豊かなキャスティングで、本当に面白い現場です。今回は新キャスト、新キャラクターではじめましての人も多いのですが、どう絡んでくるか楽しみです。第2弾は春曲鈍ことどんちゃんが中心のストーリーでしたが、今回はラブコメ要素も多く、奇面組の活躍含めて初心に戻っているところも見どころかなと思います。
ーー舞台「奇面組3」を楽しみにしてくださるファンに向けてメッセージを。
平野:舞台「奇面組」の魅力はなんと言っても、何も難しいことを考えず悩まないですむところじゃないですかね。深い考察が必要な設定もなにもない!(笑)
なだぎ:難しいことを考えることもなく、キャスト同士であれこれ密に悩むこともなく、ただただ楽しい現場で面白いことを追求していける作品です。こういう時期だからこそ笑える環境は大事。自分自身笑いに助けられてきたし、みんなに笑ってもらって、お客さんの救いにもなればと思います。この舞台は難しいこと一切ない。ただただ楽しみに見に来てください!
もう中:普段ネタは一人で作っているので、舞台を経験して、みんなで作っていく喜びを学びました。今回もみんなで一緒に成長できるように頑張りたいです。
平野:あと、この時期の役者モードの高木さんのTwitterが楽しみです(笑)。
高木:舞台上でなかなか役者っぽさが出せないので、ツイートで役者っぽさを出そうかと(笑)。
平野:「芝居をやって疲れた体にこれが滲みる」ってビールと大根の写真あげたり、「今日は小屋入り前の休日。この休日こそが良い作品を作るミソなんだ。だって鍋でもなんでも1日寝かすでしょ?」みたいなつぶやきをしていて(笑)。
高木:今回の取材が始まってやっと役者モードにスイッチ切り替わりました。
もう中:取材終わったあとのツイートに期待ですね(笑)。
高木:あれやるとフォロワーが減るんですよね。
なだぎ:カンパニー内の視聴率はすごい高いんですけどね(笑)。
平野:今回舞台第3弾ではありますが、人物紹介の部分もあるので第1弾、第2弾を見ていなくても分かりやすい内容にもなっています。修学旅行編でよりパワーアップして、恋愛も友情も含みつつ、大人たちが思いっきり全力でやるというのはそれだけで面白いと思うので、いっぱいみんなで表情筋が使えたらなと思います。舞台「奇面組」はお客さんも含めて完成する作品なので、原作ファン、老若男女期待できる作品にします!
楽日公演の生配信が決定
【配信日時】
2020年11月23日(月・祝)
12:00公演/16:00公演【プラットフォーム】
「ミクチャ」https://mixch.tv【チケット受付URL】
12:00公演 https://mixch.tv/liveview/95/detail
16:00公演 https://mixch.tv/liveview/96/detail
発売日:11月10日(火)18:00〜
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