7月14日(日)、CBGKシブゲキ!!にて『トワイライト・ミュージカル ZONE-00 満月』が開幕した。
来年、連載20周年を迎える九条キヨの人気コミック『ZONE-00』の初の舞台化作品。
脚本は『THE STAGE ラッキードッグ1』の喜多村太綱、演出は劇団・メロトゲニの村田こけし、音楽は新進気鋭のTALK ABOUTが手がけた。
▲祓い師(エクソシスト)の志萬安吾(與座亘)が転入してくるところから舞台は始まる。
▲隠れるのが得意な九浄三郎(澤田征士郎)(左)を見つけ、それに驚いた九浄に志萬は懐かれる。
九浄の行きつけの店「居酒屋弁天」では、志萬の宿敵のモノノケたちが集まっていた。
志萬は退治しようと引き金に指を掛けようとするが、店の開店に押し切られ手伝ってしまうコミカルな一面も。
だが、平穏な日常は続かず、九浄は別のモノノケに首を斬られて絶命する――。
500年前の因縁が絡み合った志萬と九浄、ともに死ぬ運命だった千両と月彦、そしてそれぞれの家族との確執をもつ弁天と、黒薔薇憐児。六人の運命の輪が絡み合い、再び戦い(夏)が始まる。
冠の「トワイライト」とは、モノノケが動き出す黄昏時、逢魔ヶ刻を指す。
「トワイライト・ミュージカル」という名の如く、コミック16巻(連載中)に渡るサーガの名場面を、音楽が奔流となって繋ぎ、時に楽しく、時に切なく、時に熱く、キャラクターたちが歌い、踊る。
キャラクターに合わせてつけられた殺陣も見どころ。とくに無手vs水鉄砲は必見。
複雑な思春期の中学生を與座亘と澤田征士郎が演じる眩しい舞台となっている。
「居酒屋弁天V.I.P.席」の観客は注文ができるラッキーな体験ができるかもしれない。ファンにはたまらないシーンも満載だ。
▲美女と見紛う四巨頭の一人・弁天を荒一陽が華麗に演じる。
▲ランドセルを背負った螭のモノノケ・月彦を堀田優希が可憐に披露。
▲使い魔である千両(田中晃平)(上2枚)と黒薔薇憐児(森下竣平)(下1枚)は、陽気に力強い殺陣で舞台を縦横無尽に戦うなか、時には弁天に顎で使われる3枚目さをコミカルに魅せていく。
すでに完売の公演が出ているが、当日券の販売も予定されている。
『トワイライト・ミュージカル ZONE-00 満月』は、CBGKシブゲキ!!(渋谷)で7月14日(日)から21(日)まで 全13公演。公演チケットは劇場窓口とカンフェティにて販売中。
出演者インタビュー
脚本・喜多村太綱:アツい夏がついに、始まります。多くのファンの皆様に長年、愛されてきた作品に関わることは、挑戦と緊張が交互に押し寄せてくる。ある種の戦いの連続でした。
最高のエンターテイメントをお届けできるよう、カンパニーが一丸となり作り上げてきました。 シリーズが続いて、まだ見ぬキャラクターとストーリーもいつか見れるようにこの夏、盛り上げていきます!
演出・村田こけし:ついにこの時が来た! 夏を熱い気持ちで迎えるべく、キャスト、アンサンブル、スタッフが一丸となって、ここまでやって参りました。
立体になったこの作品を皆様に目撃していただく瞬間が目前に迫っています。テンションは最高潮です。
多くの皆様に愛されている原作からピョンと飛び出した彼らを、熱量は高めのまま、いち早く皆様の目の前にお届けしたい。私自身が、本当に楽しみです。
與座亘(志萬安吾役):ゲネプロを終えていよいよ皆さんの前でお披露目する日がやってきました。
一足先にゲネプロで、皆で作ってきたものをお見せ出来て、安心すると共に、ここから13公演! 九条先生が紡いできた作品を、演劇という形で魂込めて更に熱くお届けせねば! いや、絶対に届けてやる! というワクワクで一杯です。
みなさんぜひこの夏を見届けて下さい。宜しくお願いします。
澤田征士郎(九浄三郎役):ゲネプロを終えて、1ヶ月間精一杯稽古したことをやっと舞台上で発揮すること ができて本当に嬉しく思います。
殺陣は自分にとって初めてのこともあり最初は自信が無かったのですが、稽古で何度も練習したので怪我することなく出来て良かったです。
本番も皆で楽しんで、100%全ての力を発揮出来るように頑張ります。
荒一陽(弁天役):1ヶ月の稽古で創り上げて来たものをようやくステージの上で体現出来ました。
稽古中から履いてはいましたが、初めてのヒールを履いての舞台上は新鮮でした。ヒールでの殺陣やダンスという初めての経験になりますが、是非皆様に観て頂きたいです!
劇場は渋谷ではありますが最早ここはもう荒円寺! 御来場お待ちしております!
田中晃平(千両役):約1ヶ月間の稽古でしたがすごく濃い日々を過ごした気がします。
それぞれが身体作りの為に筋トレや食事制限などをしていて、この努力が観に来てくださるお客様へ届くと幸いです。
殺陣に、歌に、ダンスにと、とにかく迫力がすごいです。圧倒されること間違いなしかと! 是非この世界観を体感してください!
森下竣平(黒薔薇憐児役):興奮しました! 舞台セットや音響照明が付いて、今まで想像で演じていた部分がクリアになった実感があります。
また、物語的にもバッチリ繋がっているなと改めて感じました。この舞台でしか表現出来ないZONE-00の世界を早く皆さんにお届けしたいです!
堀田優希(月彦役):稽古場から劇場へ移り、明かりや音が入った状態でのゲネプロすごく楽しかったです。
ゲネプロが終わり、ついに始まるのかという思いでいっぱいです。実際にお客様がどんな反応をしてくれるのかすごく楽しみです。
原作ファンの皆様、舞台 ファンの皆様、楽しみにしている皆様に喜んでいただけるように僕たちが頑張ってきた成果を発揮します!!
あらすじ
時は500年前、人は戦乱の時代。場所は東、季節は夏。二人の男が死んだ。
まるで満開の花が散るが如く、ヒトもモノノケも戦の中で等しく命を落としていった。赤い屍の山が新たな時代を創生するかのように。
そして時は平成。ひとりは鬼になった人間の男。もうひとりは――鬼。
二人を結ぶ黒縄の糸が、止まっていた運命の歯車を静かに動かし始める。
魔都・東京に思いを抱えた者達が集結する時、「ZONE-00」を巡ってモノノケたちとの戦争の火ぶたが切って落とされた。
月満ちる夜、それはモノノケ達の狂演の始まりを知らせる狼煙。
果たしてこれは終わりの始まりか、始まりの終わりか――。
今再び、戦い(ルビ:夏)がはじまる。その頂点に立つのはヒトかモノノケか…。
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