劇団『ドラマティカ』ACT3/カラ降るワンダフル!が10月17日(火)から上演される。
本作は、『あんさんぶるスターズ!!』の作品内演劇サークル・劇団『ドラマティカ』(以下『ドラマティカ』)の第3回公演だ。
2.5ジゲン!!では、アリス/真白友也 役を演じる宮崎 湧、帽子屋/乱 凪砂 役を演じる松田 岳にインタビューを実施。演じるキャラクターへの思いから今作の魅力、お互いの第一印象などを語ってもらった。お茶目な2ショットと合わせて読み進めてもらいたい。
――宮崎さんは真白友也 役を、松田さんは乱 凪砂 役を、初めて演じたときの印象を教えてください。
宮崎 湧(真白友也 役):初めて友也くんを演じた『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Judge of Knights~は、僕にとって初めての2.5次元作品で、体験することすべてが新鮮でした。僕自身にも高校生時代の感覚が色濃く残っていたので、今改めて考えてみると「当時の宮崎 湧だからこそ捉えられた、強くリンクできた、友也くんの感性」という部分もあったかもしれません。
友也くんはとにかくひたむきで、努力家で、『Ra*bits』のメンバーに対しては面倒見もよくて、すごく良いお兄さん的な存在ですよね。等身大の高校生として、とても素敵な人だと思います。彼自身は自分のことをよく「普通」と言いますが、僕は結構、「普通」という言葉からは逸脱している彼の個性を随所に感じて、またそれが大好きで。
無限の可能性を持つ、本当に名前の通り“真っ白な”キャンバスのような子だなと感じながら演じてきました。
――「普通」という言葉から逸脱している、と感じたのはどんなところですか?
宮崎:たとえば、北斗先輩(氷鷹北斗/演:山本一慶)に憧れる姿勢というか、リアクションというか。友也くんって裏表がなくて、常識には収まりきらないほど大きな憧れをそのまま素直に表現できるんですよね。「かっこいいものはかっこいい!」って。そういうリアクションを物怖じせずにできるところが、すごく素敵だなと思います。
――先日の『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live-の際も、憧れが爆発するようなコミカルなシーンがありましたね。
宮崎:薔薇を差し出すシーンですね。あれは「お客さまの口角が思わず上がってしまうようなシーン」を目指して、(山本)一慶さんと肉付けしていって作り上げました。結果的に、ぎりぎりアドリブにならない程度に、友也くんが「常識」をはみ出す形になりましたね。一慶さんの笑いのセンスから学んだもの、いただいたものもたくさんあって、僕としても楽しいシーンでした!
――松田さんは、凪砂くんの第一印象はいかがでしたか?
松田 岳(乱 凪砂 役):そうですね、僕の場合は『あんステ』シリーズではなく、劇団『ドラマティカ』ACT1/西遊記悠久奇譚(以下「ACT1」)からの参加というイレギュラーな形でしたが、先輩キャストさんたちがしっかりと世界観を築き上げてくださっていたので、皆さんの背中を見ながら役作りをしていくことができました。
凪砂くんは、生い立ちの影響もあって「役を演じること」に抵抗がないというか、スッと役になじむことができるタイプの役者さんだと思います。凪砂くんなら、与えられた役のことだけ一心に考えて役割をまっとうするだろうなと思い、それなら僕自身も、とにかく目の前にある役(凪砂、玉龍、牛魔王)だけを見て一生懸命演じよう、という視点からスタートしたことが、結果的に良かったように思います。
――目の前の役に集中することが、スムーズな役作りにつながったのですね。とは言え「乱 凪砂を演じるとき」と「乱 凪砂を通した他の人間を演じるとき」では、何かしらの違いがあるのでは?
松田:もちろん違う部分はあるんですけれど、凪砂くんはちょっと特殊なタイプというか。彼自身がもともと「完璧なアイドル」という役を与えられ、それを目指して生きてきた人なので、凪砂くん自身の自我というものは、通常よりも遠い場所にぽつんとあるようなイメージがある人で。ある意味では誰よりも『ドラマティカ』の構造にぴったりな人物だと、僕は思っています。
だからこそ、演じるときにはハードルの高さも感じましたね。凪砂くんのプロフィールの特技欄に「何でもできる」って書いてあるのを見て青くなったりもしました(笑)。でも、「何でもできる=どんな役でもできる」という意味で捉え直したときに、「凪砂くんのイメージはこうだから」と決めつけをせず、凪砂くんならではの力を発揮しようと思えたんです。
今回も、そうした気持ちで臨めたら良いなと考えています。
――なるほど、ありがとうございます。お2人とも、ご自身の演じるキャラクターに対して、第一印象から変化した部分はありますか?
宮崎:僕の場合、印象が変化したというよりは、友也くんと一緒に成長できたという感覚が強いですね。初めて友也くんを演じてから約5年経ちますが、僕自身いろいろなお仕事を経験させていただいてきたし、演劇部に所属している友也くんもきっといろいろな経験を積んで、たくさんのものを吸収してきたんだろうなと思っていて。
同じ時間軸で一緒に成長してこられたからこそ、宮崎 湧が吸収したものを友也くんに落とし込める嬉しさもありますし、友也くんの成長を感じられるのも楽しいです。
友也くんは自分にとって初めて演じた2.5次元キャラクターということもあり、初心を思い出させてくれる大切な存在でもあります。だから自分ではむしろ「変わらずにいたい」という気持ちが強いのかもしれません。ただ、お客さまがもしステージ上の友也くんを見て変化や成長を感じてくださったなら、それはすごく素敵だなと思っています。
――松田さんはいかがでしょうか。
松田:僕が最初に凪砂くんに抱いていたのは、神々しさやカリスマ性といった印象が強くて、自分との共通点を探すのが難しいなと感じていました。凪砂くんのことを、どこか別の次元にいる存在のように感じていたんです。
でも役を通して彼を知るうちに、「凪砂くんも生きている人間なんだな」と思える部分をどんどん発見することができて、それがすごく嬉しくて…。彼ってときどき幼子みたいな言動をしたりするじゃないですか。彼のそういう部分が愛しくて、凪砂くんという人間が出会ったできごとや抱いた感情をもっともっと知りたい、役を通してお客さまに伝えられる自分でいたい、と思うようになりました。
とくに『ドラマティカ』シリーズでは、役者として舞台に立つ凪砂くんがどういった経緯で役を作り上げたのか、という背景を掘り下げていく作業がすごく楽しくて、ワクワクします。たとえば、前作の劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible Resonance(以下「ACT2」)で演じたギィ・フェルディナントは、普段の凪砂くんからはかけ離れたテンションを持つ人物でした。それを演じるにあたり、「凪砂くんは誰を参考にしたんだろう?」「どんな作品を見て役作りをしていったんだろう?」と考えるのがとても楽しかったですね。
一方で『あんステ』シリーズでは、凪砂くん自身の生い立ちやエピソードを僕が追体験していく形になって、もう本当に胸が苦しくなってしまって…。でも、そういった背景を持つ凪砂くんだからこそ、彼の人間味を発見できることがまた嬉しくもあり。自分にとって、凪砂くんはすごく大事な存在になっています。
――では、今作で1人の役者としてステージに立つ友也くん、凪砂くんにエールを贈るとしたら、どんな言葉を贈りますか?
松田:凪砂くんは普段アイドルとして、音楽やパフォーマンスを通してお客さまに愛を届けています。その熱量とか思いというのは、演劇作品を届ける場合も変わらない部分だと思うんです。なので、もう存分にお客さまを楽しませていきましょう!と。
それから、公演は長期間続くので、怪我のないように、睡眠をしっかりとって、大好きなチョコレートを食べて、ともに頑張りましょう。
今回は『Eden』の仲間である(七種)茨くん(演:橋本真一)と(漣)ジュンくん(演:岸本勇太)も一緒なので、そこも凪砂くんにとっては嬉しいと思うんですよね。いろいろな意味で先輩として、後輩たちにどうやって愛を伝えていくのか……、まあ凪砂くん本人はそんなことはあんまり意識しないでしょうけれども(笑)、松田 岳として、とても楽しみにしています。
宮崎:僕は、そうですね。友也くんって演劇の楽しさをよく知っている子だと思うので、それを一緒に味わい尽くしたいな、と。まっすぐで素直で、お芝居に対しては貪欲なところもある友也くんの心を宿して、稽古に臨みたいです。
それから、やっぱり友也くんにとって『Ra*bits』がすごく大切ですよね。『Ra*bits』の人気を高めたい、たくさんのお客さまに『Ra*bits』を好きになってほしい、という強い気持ちを持っている子なので、そこも大切にしたいです。今作でまた1つ経験を積んで、真白友也としての魅力に磨きをかけてほしいし、僕も全力でがんばります。
あとは岳くんも言っていたように、怪我に気をつけて、好物のオムライスを食べて力をつけて(笑)、手を取ってともに頑張ろうね!と伝えたいです。
***
――宮崎さんは、今回『ドラマティカ』シリーズ初参加となります。出演が決まった際の印象はいかがでしたか?
宮崎:もう率直に、嬉しかったです。「ACT1」も「ACT2」も劇場で観ていて、「出たい!」という気持ちでいっぱいでしたので。『ドラマティカ』って、僕が見たことのない『あんスタ!!』の舞台で、“お芝居で魅せることに特化した空間”という印象を強く受けて、それが本当に素敵だったんです。
ACT3のお話をいただいたときは、「やっとあの場所に立てる」と感激しましたし、同時に高いハードルも感じて身が引き締まる思いでした。
1つ驚いたのは、「(『Ra*bits』なのに)うさぎじゃないんかーい!」という点ですかね(笑)。「不思議の国のアリス」の世界観と聞いて、てっきり友也はうさぎ役だと思っていたので、まさかのアリス役でびっくりしました。
原作のアリスと同じように、いろんなキャラクターに振り回されることが今からすごく楽しみです。
――先日キャラクタービジュアルが公開されましたが、今作は衣装も印象的ですね。
宮崎:衣装、本当に素敵ですよね。まさに「カラ降るワンダフル!」という感じで。スカートを履く役柄は初めてではないのですが、ビジュアル撮影で着用した今作の衣装は、スカートとは思えないくらい動きやすくてびっくりしました。
松田:そうなの?
宮崎:そうなんですよ、すごいですよね。膝丈くらいのふんわりしたスカートなのに、機能性が高くて動きに全然制限がかからない感じなんです。アリスという役はたくさん動くことになるのではないかと思うのでありがたいですね。
ビジュアルもピカイチにアリスらしくて、「不思議の国のアリス」の世界観にぴったりで。こんなに素晴らしい衣装を作ってくださったスタッフさんの思いも背負って、というか、スタッフさんの思いの強さに負けないように頑張りたい! と思いました。
松田:僕も、帽子屋の衣装がとてもカッコよくてお気に入りです。「ACT1」、「ACT2」からまたガラリと雰囲気が変わって。とくに帽子は舞台上で映えるし、印象にも残るアイテムなので、「この帽子をどう作品に活かせるかな?」と考えるのもまた楽しくて、撮影中ずっとニコニコしてしまいました。
あの衣装とともに帽子屋の魅力をステージで思いっきり発揮して、ファンの方の間で帽子ブームが巻き起こるくらいに頑張りたいです。ご来場いただくお客さまにもぜひ、ファッションに帽子を取り入れていただいて…あっ、観劇の際はね、もちろん外していただいて(笑)。
――皆さん、普段のアイドルの衣装とはまた違って新鮮な印象ですよね。
松田:(原作で劇団『ドラマティカ』の衣装を担当している)斎宮 宗くんに感謝しなきゃですね。
宮崎:たしかに!
松田:ありがとう、宗くん!
――衣装以外で、今作のとくに楽しみにしているポイントはありますか?
松田:アイドルとしての乱 凪砂ではなく、演劇というパフォーマンスを通してしか出せない凪砂くんの魅力、表情、深みが表現できるのは、『ドラマティカ』シリーズの大きな魅力だと思います。
僕自身、『ドラマティカ』を通して凪砂くんのことをより深く知ることができたり、凪砂くんの新たな一面に気づかされたりしてきたので。お客さまにとっても、『あんさんぶるスターズ!!』の世界をより深く知って、愛していただけるきっかけの作品になれたら嬉しいです。
宮崎:やはり大前提として「キャラクターが役を演じる」というダブルフィルターのシステムが印象的ですよね。演じる側にとって、これは『ドラマティカ』シリーズ最大の壁でもあり、楽しさでもあるんじゃないかと思います。
僕はまだ、観客としてしかこの感覚を味わっていないので、稽古や本番に身を投じてみて、さらに魅力を実感できる瞬間がたくさんあると思うと、本当に楽しみです。
前作までの公演は、客席から観ていてもとてもエキサイティングでした。とくにキャストの皆さんのお芝居をこれまで観てきた身としては、「この方、本来はこっちのベクトルに持っていきたいところをあえて方向性を変えてきたな」とか、「今、ほんとは笑いに持っていきたかったところをこのキャラクターだからあえて抑えたな」とか、キャストさんたちのクセも知っているからこその驚きや面白さもあって。
キャストとキャラクターがぎりぎりのところでせめぎ合う真剣勝負が垣間見えたし、キャスト同士もお互いに足し算や引き算をし合って、お芝居で殴り合っているような緊迫感も感じられ、本当に興奮したんですよ。
かと言って、「このキャラクターはこういう性格だから、こうするしかない」というような固定概念に囚われているわけでもなくて、キャラクターを壊さないギリギリのラインを攻める、お芝居の楽しさが伝わってきました。それが成立するのは、キャストの中にキャラクターへのリスペクトがあればこそだと思います。僕もこの無限大の可能性を秘めた『ドラマティカ』の世界を、友也くんと一緒に楽しみたいです。
松田:今作は「不思議の国のアリス」がベースになるということで、どんな物語になるかも楽しみですね。「不思議の国のアリス」といえば、個性豊かな登場人物たちが思いきりアリスを振り回したり、アリス自身も周囲を引っ掻き回したりする、にぎやかな物語なので。
宮崎:アリスの身体が大きくなったり小さくなったり、「ここ、どうやって再現するんだろう?」と思うようなシーンも多いですよね。そうした面での表現も含めて、期待が膨らんでいます。
松田:お客さまにはぜひ、夢の世界に飛び込んだようなふわふわした気持ちを感じていただけたら嬉しいです。
――続いて、お互いの第一印象について教えてください。
松田:湧くんと初めてお会いしたのは『あんステライブ』でした。大所帯の座組だったので個人的に会話する機会はほとんど無かったのですが、『Ra*bits』のあのパフォーマンスを拝見した瞬間、僕はもう本当に『Ra*bits』が大好きになってしまったんですよね…。
宮崎:ありがとうございます! 岳くん、舞台袖で『Ra*bits』の振付も踊っていてくださったんですよ。
松田:もう好きすぎて、ずっと真似して踊らせていただいておりました(笑)。振付も歌も、何もかもが可愛くて。
――実際にお話されてみて、いかがでしたか?
松田:こうしてじっくり話す機会をいただいて、湧くんの役者としての考え方やパーソナルな部分を少しずつ知ることができ、とても嬉しいです。親しみの気持ちとリスペクトの気持ちがどんどん湧いてきて、これから一緒に作品づくりをしていく役者の1人として、幸せでいっぱいになっています。
宮崎:僕の方はもう、それこそ「ACT1」、「ACT2」と岳くんのお芝居を拝見して、ものすごい役者さんだなと感じていました。誤解を恐れずに言うと、良い意味での「バケモノ」というのが第一印象でしたよ。板の上に立っているときの凪砂くんの身のこなしや、迫力がありつつスマートな空気感、本当にすごい人だと思いました。
ただ、近づきがたいような印象は『あんステライブ』でご一緒したときにちょっと払拭されました。じつは『Ra*bits』と『Eden』と『流星隊』の楽屋が一緒で、岳くんの素顔をほんの少し垣間見ることができたんです。きっと、本当は『Eden』メンバーにしか見せないはずの岳くんの一面を、勝手に見せていただいたっていう形で…あの、ほんとに、僭越(せんえつ)ながら、ステージ上の圧とのギャップで風邪をひきそうになりました。
松田:あははは!(笑)
宮崎:「こんなにお茶目な面を持つ人なんだな、唯一無二の世界観を持っている人なんだな」ってそのとき知って、それまで以上に岳くんのことが大好きになりました。
松田:ありがとう!(笑)
宮崎:いや、本気ですよ。マジで大好きです、岳くんワールド。
それから、1つお願いがあって…機会があったら一緒に絵を描いてもらえませんか? 僕は絵を描くのが好きなんですけど、岳くんもイラストを描かれるのがすごくお上手なので、稽古場や楽屋で協力して絵を描いてみたいんです。
松田:いいですね。ぜひ!
――できあがったイラスト、公開を楽しみにしています! 他の共演者の方で、今作を機に交流してみたい方などはいらっしゃいますか?
松田:じっくり話してみたいのは、横井翔二郎くんですね。初めて共演した『あんステライブ』で、ソロユニットという形であれだけ大きな会場を湧かせる姿を見て、本当に「すごいなあ」と思って。
同い年の役者として、あのステージを成立させる技術力や、パフォーマンス、魅力、そういったものをたくさん勉強させていただきたいし、仲良くなりたいな、と個人的に思っています。
宮崎:同感です。横井さんは不思議な雰囲気を持っている人で、たとえば自分がどうしようもなく迷ったときに、何らかの道しるべを示してくれるんじゃないか…という、そこはかとないオーラを感じます。
松田:わかる。
宮崎:それは横井さんご自身もそうだし、今回の「カラ降るワンダフル!」で演じるイモムシという役にもおそらく通じますよね。共演させていただくのが楽しみです。
あとは、それこそ『Eden』のメンバーともあまり話したことがないので、今回で仲良くなりたいです。それから、同い年の深澤大河くん。共演経験はあるものの、同じシーンで会話する機会があまり無かったので、今作でがっつり絡めるのかなと思うと楽しみですね。
同年代の役者としての思いを共有したり、もっと深い話をしたりしてみたい。同年代っていうだけで、すごく心強いです。
心強いといえば、木津つばさくんもそうですね。つばさくんとは何度かお芝居で手合わせしていただいたことがありますが、彼は行き詰まったときにいつもインスピレーションをくれる人なんです。常識に囚われてしまったときに、その壁を壊してくれるような、頼もしい仲間です。
こうして考えてみると、この座組っていろいろな色を持つ役者が集まった、面白いチームですよね。
松田:そうだね。色合いの強い、素敵な個性を持っている人ばかりで。
宮崎:でもバランスが良くて、楽しみな座組です。
――ありがとうございます。では最後に、今作への意気込みと上演を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。
松田:『ドラマティカ』もACT3にたどり着くことができました。応援してくださっている皆さまのおかげです、本当にありがとうございます。今作も、この作品ならではの魅力がたっぷり詰まった作品をお届けしますので、楽しみにしていてください。
観てくださったお客さまが「もうお腹いっぱい!」と言いたくなるような作品にしたいです。カラフルで美味しいケーキや、いろいろな味のお菓子や、甘い甘いチョコレート…、たまにピリッと辛いスパイスなんかも。いろいろ詰め込んでお待ちしていますので、食べ放題のバイキングのような気持ちで、お腹を空かせて来てくださいね!
宮崎:アリス役として、自分の持てる力をすべて友也くんに落とし込み、ここまで歴史を積み上げてきた先輩方、役者仲間の皆さんにリスペクトを込めて演じます。「不思議の国のアリス」をベースにした今作でしか描けない世界観を大切に、お芝居はもちろん視覚的な楽しさもたくさん詰め込んでお届けしたいです。
お客さまから「今作でなければ得られない栄養がある!」と言っていただけるような、宝箱のような舞台になるように、精一杯挑ませていただきます。日頃の喧騒を忘れて思いきり夢の世界に飛び込んでいただけたら嬉しいです。役者一同、命を燃やして頑張りますので、楽しみに待っていてください!
取材・文:豊島オリカ/撮影:遥南碧
広告
広告