インタビュー

今牧輝琉「僕はとても幸運です」 6度目のリョーマとして舞台に立つ、テニミュ六角公演への思い

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ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく) vs 六角が、7月15日(土)に東京・TACHIKAWA STAGE GARDENにて開幕する。

本作は、テニミュ4thシーズンの4作目。関東大会で氷帝を破った青学(せいがく)テニス部の前に、埼玉の緑山と、千葉の古豪・六角が立ちふさがる。

2.5ジゲン!!では、越前リョーマ役の今牧輝琉にインタビューを実施。

今作で“新テニミュ”と合わせて本公演では6度目となるリョーマ役に対する思いや、六角公演に対しての意気込みなどを聞いた。

また記事後半では、合同で行われた今牧と松永有紘(六角中学・佐伯虎次郎役)へのインタビューも合わせて掲載する。

――リョーマとして舞台に立つのは、ミュージカル『新テニスの王子様』シリーズも合わせて、(本公演としては)今作で6度目になりますね。リョーマの考え方などがご自身に影響を与えていると感じることはありますか?

生意気になったかもしれない、と思っています(笑)。というのも、これは僕の解釈なのですが、リョーマは向上心が高くて自分に絶対的な自信があるからこそ生意気で。そんなリョーマをずっと演じてきて、僕も自分に自信が持てるようになりましたし、それに伴って少し生意気になったのかな、と(笑)。

それから、猫が好きになりました! 機会があれば、カルピン(リョーマの愛猫)のようなモフモフ系の猫…できればヒマラヤンを飼ってみたいです。

――これまでのすべての公演の中で、特に印象深いシーンやセリフを教えてください。

全部です! 今まで演じてきたすべてのシーンが印象的で、どのセリフも心に残っています。でもあえて選ぶとしたら、ミュージカル『新テニスの王子様』The Second Stageの最後に、徳川(カズヤ/演・小野健斗)さんをかばったリョーマが平等院鳳凰(演・佐々木 崇)に言い放った「テニスをナメんなよ」がかっこよかったです。

――“テニミュ”と“新テニミュ”の現場を両方とも経験して感じる、先輩や仲間の方々からの影響についてお聞かせください。

新テニミュで越前リョーガを演じている井澤勇貴くんから受けた刺激と影響は大きいです。

勇貴くんに出会う前までは、例えばセリフの1つを取ってみても「このくらいの声の高さで」「こういうイントネーションで」と考えて口にしていたのですが、考え方がまったく変わりました。舞台の上でそのときに生まれた感情を大事にしてそのまま放出しよう、と。

そう考えて表現するようになってからは、「お芝居がうまくなったね」と周りの方々やファンの皆さんから言っていただけることが増えました。

勇貴くんだけではなく、僕の知らないことをたくさん知っていて、多くの経験を積んでいる先輩たちとご一緒できる新テニミュの現場、切磋琢磨し合える同年代の仲間たちとのテニミュの現場、両方経験できて僕はとても幸運だと思っています。

――“テニミュ4thシーズン”は、時系列で言えば“新テニミュ”の前のできごとです。同じリョーマを演じていても、意識してお芝居を変えていますか?

新テニミュでのリョーマは『テニスの王子様』での物語を経験しているので、心の面で少し大人になっているんじゃないかな、と解釈して演じています。

テニミュ4thシーズンはじめの不動峰公演(ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく) vs 不動峰)では、生意気でだいぶツンとしている“リョーマ像”を意識していました。このままテニミュ4thシーズンでリョーマを演じ続けていくと、新テニミュでのリョーマ像に近くなっていくことになりますね!

でも、すべてのお芝居がプランによるものかと言えばそうではなくて、自分の中にリョーマが宿っているのを感じるんです。台本を読んで、リョーマの気持ちに対して自然に納得できますし、リョーマの成長を自分の心と身体で感じ取っています。

――今回の六角公演では、どのようなリョーマで臨むのでしょうか?

前回の公演(ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく) vs 氷帝)での、手塚(国光/演・山田健登)の「勝つまで負けない」の名セリフを大事にしたいと思っています。原作を読んでいても、ここからリョーマは“青学の柱”としての意識を強く持っていくようになると思うんです。

ネットの向こう側にいる強敵をただただ倒したい気持ちもありつつ、青学(せいがく)テニス部の一員として勝利を目指す。この両方の気持ちがしっかりと出てくるのが、六角戦くらいからだと感じていて。

リョーマはさまざまな感情が分かりやすく表に出るタイプではないし、大きなお芝居もできないんですけれど、劇場でそれらの気持ちがお客さまに伝えられるように励んでいきます。

――最後に、本作の見どころと意気込みをお願いします!

舞台全体では、1人ひとりがすごくカッコいいです! リョーマとしては、対・緑山と、(六角の)オジイとの絡みを楽しみにしていてもらいたいです!

対戦校が変わるたびに公演の雰囲気がまったく変わるのがテニミュの魅力のひとつだと考えていて、六角公演は楽曲も含めて明るいムードの作品になっていると思います。お客さまにはたくさん笑顔になっていただきたいです。

成長が止まらない青学(せいがく)テニス部を、これからも楽しみにしていてください!

今牧輝琉・松永有紘、それぞれのやり残したこととは…!?

同日、今牧と松永有紘(六角中・佐伯虎次郎役)への合同取材もおこなわれた。

――まず、間もなく始まる公演に向けての思いからお願いします。

今牧輝琉(越前リョーマ役):リョーマとしては新テニミュも含めて6度目の本公演、そして3度目の“夏”になります。テニミュの現場は本当に楽しくて、プライベートでも(キャスト同士の)距離が縮まっていると感じています。

本作ではあるできごとの影響で、青学(せいがく)の1・2年生に大きなプレッシャーがかかってしまうんです。その1・2年生と3年生の対比が歌にも表れているので、それらの歌に注目してほしいですし、青学(せいがく)全体の絆を見せていけたらと思っています。

松永有紘(佐伯虎次郎役):出演が決まったときは「ついにテニミュに出られる!」と、とても嬉しかったです。六角は明るい学校なので、その魅力を全員で存分に出していきたいと思っています。

――今牧さんから見て、六角の皆さんのチームワークと、佐伯としての松永さんはいかがですか?

今牧:六角の皆さんと稽古で合流したとき「もうできあがってる!」と感じました。というのも、初めてテニミュに参加する学校の皆さんは、本稽古に入る前に、ダンスやテニスなどのワークショップを受けるんです。そのおかげか、「関係性がもう六角っぽい!」と。お会いして、強そうな空気に「やばい」と危機感を覚えましたし、「やってやる!」という闘志も感じました。

六角は、1年生の葵(葵 健太郎/演:宮脇 優)が部長の学校で、3年生の佐伯は副部長です。稽古を見ていて、ありくん(松永)が副部長として裏で支えている、と感じていて。かっこいいな、と思いました。

――松永さんは、青学(せいがく)チームと稽古で合流してみて、青学(せいがく)と今牧さんのリョーマをどのように感じましたか?

松永:ずっと見てきていたので、合流してまず「青学(せいがく)がいる!」って思いました(笑) それと同時に、何度も公演を重ねてきている青学(せいがく)と、初めて公演に参加する六角との差を早く埋めないと…と焦りましたし、プレッシャーも感じました。

今牧くんは、頼りがいのある座長です。リョーマが中心にいるからこその青学(せいがく)ですし、僕も頼りにしています。

――松永さんが内側から感じる、六角キャスト内の関係性や立ち位置はどのようになっているのでしょうか?

松永:六角は小学生の頃からずっと一緒にテニスをやっている学校なので、いわゆる(先輩・後輩の)上下関係がないんですよね。部長は1年生ですが、3年生であるバネさん(黒羽春風/演・桐田伶音)や僕が引っ張っています。

全員明るいですし、でも締めるときは締めないといけないので、副部長である僕が「1回締めよう!」と声をかけています。

オジイ役のうじすけさんは、まさにオジイのような立ち位置でいてくれています。六角全体を見てくれていて、悩んでいそうなキャストがいると「一緒にやろう」と声をかけてくれたりするんです。ダンスの練習の時にはカウントを取ってくれたり、歌の練習では六角以外のパートを歌ってくれたり。すごく優しいです。

――「ひとつやり残したことがあってね」という佐伯のセリフがありますが、お2人にとって「やり残したこと」「心残りになっていること」はありますか?

松永:僕はありません。後悔はあまりしない方なんです。でも、もしもテニミュに出演できていなかったとしたら、それが“やり残したこと”になっていたと思います。何度チャレンジしてでもテニミュに出たかったので。

今牧:実は、やっと最近になって歌やダンスへの苦手意識が薄れてきたんです。歌唱指導の方やダンスの振付の方にご指導いただいて成長できてはいますが、もっともっと早くから歌やダンスを習って深掘りしていれば…と思うことはあります。それから、スポーツそのものに対してのポテンシャルが欲しいですね!(笑)

――最後に、本作を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。

松永:六角の良さを存分に出して、最高に楽しくて最高に熱い思い出を皆さんに届けられたら、と思います! 劇場でお待ちしております。

今牧:テニミュ4thシーズン初めての六角公演です。六角との試合はもちろん、緑山との試合も楽しみにしていてほしいです。今、稽古場でバチバチに戦っています。これからどんどん磨いていって、初日から「千秋楽なんじゃないか?」と感じるほどの気迫を劇場でお届けできたらと思っています。みんなで走りきろう! という思いでいっぱいです。

とても暑いので、皆さま、体調管理に気をつけてください。僕たちも気をつけます!

取材・文:広瀬有希/撮影:ケイヒカル

ライブ配信概要
■対象公演・チケットリンク

 

■ライブ配信販売価格
各3,700円(税込)

■ライブ配信時間
1.東京公演 初日【スイッチング映像】
・ライブ配信:7月15日(土)17:30~公演終了まで
・見逃し配信:準備が整い次第~7月22日(土)23:59
・販売期間:7月8日(土)12:00~7月22日(土)12:00

2.東京凱旋公演【青学(せいがく)スイッチング映像】
・ライブ配信:8月27日(日)12:30~公演終了まで
・見逃し配信:準備が整い次第~9月3日(日)23:59
・販売期間:8月20日(日)12:00~9月3日(日)12:00

3.東京凱旋公演【六角スイッチング映像】
・ライブ配信:8月27日(日)17:30~公演終了まで
・見逃し配信:準備が整い次第~9月3日(日)23:59
・販売期間:8月20日(日)12:00~9月3日(日)12:00

4.東京凱旋公演 大千秋楽【スイッチング映像】
・ライブ配信:9月3日(日)12:30~公演終了まで
・見逃し配信:準備が整い次第~9月10日(日)23:59
・販売期間:8月27日(日)12:00~9月10日(日)12:00

※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトをご覧ください。

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公演情報

タイトル

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく) vs 六角

公演期間・劇場

2023年7月15日(土)~7月23日(日)
東京・TACHIKAWA STAGE GARDEN

2023年7月28日(金)~8月6日(日)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

2023年8月18日(金)~8月20日(日)
愛知・名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール

2023年8月26日(土)~9月3日(日)
東京・日本青年館ホール

原作

許斐 剛『テニスの王子様』

脚本・作詞・演出

三浦香

音楽

坂部剛/Yu (vague)

振付

遠山晶司(梅棒)/YOU

出演

<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:今牧輝琉、手塚国光役:山田健登、大石秀一郎役:原 貴和、
不二周助役:持田悠生、乾 貞治役:塩田一期、菊丸英二役:富本惣昭、
河村 隆役:大友 海、桃城 武役:寶珠山 駿、海堂 薫役:岩崎悠雅、
堀尾聡史役:りょうた、加藤勝郎役:戸塚世那、水野カツオ役:市川愛大

<六角>
葵 剣太郎役:宮脇 優、佐伯虎次郎役:松永有紘、黒羽春風役:桐田伶音、
天根ヒカル役:栗原航大、樹 希彦役:森下紫温、木更津 亮役:岸本舜生、
首藤 聡役:中嶋 健、オジイ役:うじすけ
※鶴 翔麒さん降板のため、葵 剣太郎役は宮脇 優さんが務めます。詳細は公式HPをご確認ください。

<緑山> 季楽靖幸役:HARUKI

<氷帝>
跡部景吾役:高橋怜也、忍足侑士役:草地稜之、
向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三

<テニミュボーイズ>
笹尾ヒロト、鈴木達也、高橋陸人、吉田拓也

主催

東京・大阪公演:テニミュ製作委員会
愛知公演:中京テレビ放送

共催

愛知公演:一般財団法人稲沢市文化振興財団

協賛

ファミリーマート

公式HP

https://www.tennimu.com/

公式Twitter

@TennimuNews

(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

WRITER

広瀬有希
							広瀬有希
						

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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